レディ・エミリーの事件帖 折れたアポロ像の鼻 (ハーパーBOOKS)

  • ハーパーコリンズ・ ジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596550132

感想・レビュー・書評

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  • 事件自体や犯人は典型的なので、かなり早い段階から見当がつく。
    エミリーが幼くて世間知らずなのに、大金持ちだし一人暮らしだしで、強引でつじつまの合わない推理を持ち出しても、誰にも止められない。親友のアイヴィーが心配して止めるんだけど、アイヴィーとコリン、この本の中でいちばんマトモなこと言ってる二人を主人公は遠ざけるんだよねぇ。謎を引き伸ばしたい作者のご都合主義にしか思えず、かえって主人公エミリーの魅力を下げていて、残念。
    古代ギリシャ文化や美術については、エミリーの片言の感想がちりばめてあるわりに、説明そのものは薄くて、ものたりなかった。
    この作品のいちばんの魅力は、19世紀の上流階級の女性の生活が分かるところだろう。特に、未亡人であるマナーは特殊でめんどくさくて、おもしろかった。

  • ロマンス色がやや強い(?)ヒストリカル・コージーミステリー。主人公は未亡人。夫が亡くなったあとに初めて夫への愛情に気づくというのが切ない。でも気のない相手にも何度もキスを許すあたり、主人公に共感がもてない。犯人はいかにも怪しげだし、夫の親友の任務も予想通りで最後まで驚きがなかった。

  • 長い!!そして思ってたのと違う!事件はさっさと起こって、解決に勤しむ・・・的な感じだと勘違いしてました。
    とにかく事件が起こるまでが長い!ギリシャやその時代の読み物・詩のことや美術品に関する薀蓄がながーーーい。あとがきにもあるけれど、作者が好きなんだそうです。だとしてももう少しけずれなかったのか。途中で挫折しそうになりました。
    ハーレクイン的な三角関係もありつつ、わたしはなにを読んでるんだろう状態でした。
    後半は怒涛の展開でしたが、悪者はわりと前に、こいつかなってわかっていました。表紙だけが好みでした。

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