- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596550200
作品紹介・あらすじ
授業中、教室から先生が消えた。忽然と。サムたち生徒は騒然となるが、やがて、消えたのは町じゅうの大人――15歳以上の人間全員だとわかる。両親の姿も見えず、携帯電話もテレビも繋がらず、途方に暮れる少年少女たち。異様な混乱の中、サムは親友のクインらとともに、町のはずれまで行ってみることに。そこで彼らが見たものは……。巨匠スティーヴン・キング絶賛のSFスリラー、ついに日本上陸。
感想・レビュー・書評
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SF。ファンタジー。ミステリ。
特殊な舞台のSFパニックもの。
設定上、登場人物が子供ばかりで、読みやすい。
上巻はまずまず。総評は下巻で。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とある街から15歳以上の人間が突如いなくなるという設定のミステリー。超能力をもつ一部の人間、外界と街を切り離す壁、人語を話す動物たち。ミステリーとサバイバルを掛け合わせた感じで、わりとおもしろいかなぁと思っていたけど、読んでいる途中で既視感を感じた。外界と切り離された壁の存在は海外ドラマの「アンダー・ザ・ドーム」とまるっきり同じだった。そういう意味では「アンダー・ザ・ドーム」を読んでいなかったら、ハマった一冊だったかもしれない。
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2016/07読了。15歳以上の人間が突然消え、壁に囲まれた町で少年少女たちが繰り広げる抗争。メイズ・ランナーにちょっと似てるけど、もっと暴力と某略を絡めて話は進む。 ということで下巻へ。
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シリーズ第一作
いきなり15歳以上が世の中から消え去り、14歳以下の子どもたちに特殊能力が発現する。X-MENのような設定であるが、なぜか閉鎖区域での物語である。
後半を楽しみにするのだが、どうもこの閉鎖環境が溶け込めないなぁ。 -
カリフォルニアにある小さな町、ベルディット・ビーチ。近くに原子力発電所があるものの、それ以外は特にこれといったもののない、何の変哲もない町でした。
主人公のサムはこの街で地元の高校に通う、サーフィンが趣味の14歳の少年。彼の通う高校である日、不思議な現象が起こります。
それは授業の真っただ中、先生が一瞬にしてどこかに消えてしまったのです。
一体何が起こったのだろう? 教室内は騒然とします。しかし彼らはその後、さらに不思議な事態を知ることとなるのです。
消えてしまったのは教室にいた先生だけではなく、町中の大人たち全員だったのでした。
突然子どもたちだけで取り残されてしまったベルディット・ビーチ。さらに彼らは知ることとなるのです。この町は原子力発電所を中心に、直径30キロ四方を謎のバリアーによって囲まれていたのです。
サムは親友のクイン、天才少女のアストリッドらとともに事態の解決を図ろうとします。
といっても、そもそも何がどうなっているのか分からないのだから、何も手の打ちようなどないのですが。
もちろん大人たちが消えてしまったということは、町が無法状態となったということ。
当然のことながら「ヒャッハー!」と騒ぎ出す不良少年たちもいます。サムと同じ学校の生徒オークとその一味はバリアで囲まれた一帯を灰色の小路の若者地区、フェイズ(Fallout Alley Youth Zone)と呼び、やりたい放題。
そんな中、ベルディット・ビーチにあるもう一つの学校コアテス・アカデミーから少年たちがやってきます。
彼らのリーダーの名はケイン。ケインは言います。
「僕たちは互いに協力すべきだと思うんだ。まずはしっかりとシステムを確立して、物事が破綻することのないよう、そして問題が起きた時に対処できるようにしておく。そうすれば大人たちが戻ってきたときに、僕たちがちゃんとやっていたことを見せられるからね」
ケインの言葉にサムの高校の生徒たちや小さな子どもたちも彼をリーダーとして認め始めます。
しかしサムたちはどこか嫌な予感を感じるのでした。
さてそんな中、バリアに囲まれた一帯フェイズでは、もう一つの不思議な現象が起こり始めていました。
それは、何人かの子供たちの間に超能力のような不思議な力が生まれ始めていたのです。
主人公のサムもまた、そのような「能力者」でした。彼は手のひらから高熱の光を発することができたのです。いわゆるファイアースターターですね。そしてケインもまた、圧力を捻じ曲げて人を突き飛ばしたり動けなくさせると言った不思議な能力を持っていたのでした。
ケインはサムが能力者だと知り、そして二人の間に出生にまつわる因縁があることを知ってサムを襲います。ケインが町を支配しようとする背景には、何か彼自身の特別な動機があるようなのですが・・・。
と、いうことで、とりあえず上巻はあらすじだけ。感想は下巻のレビューにて。 -
15歳以下の人間がいなくなってしまった
子供たちだけで、どう生きていくのか?
下巻に続く -
15歳以上の人間が突然消えるという、なんだか昔懐かしい設定で話が始まる。リーダーの台頭と対立のステレオタイプ。これは15少年漂流記か、と一瞬読み続けるのをためらう時間があるが、やがてこれが単なる冒険譚ではなく、人が消えたこと以外にも異常状況にあり、むしろ光る眼であることが見えてくる。
各章頭に時間表示があり、これが300時間前から始まりカウントダウンされる。0時間が意味することは何か? -
ある日突然、15歳以上の人間が消えた。街は特殊な壁で覆われ、脱出も外との通信もできないなかで、15歳の誕生日を迎えた子どもが一人ずつ消えていく。
そして、主人公の少年の誕生日まであと12日、カウントダウンが始まる…。
外界から隔絶された空間で、力のある者が暴力でのし上がっていく様子は、かつて読んだ『蠅の王』を彷彿とさせる。
SF要素を加味したスピード感のある展開に引き込まれ、上巻を1日で読み終えた。
スティーブン・キング絶賛という触れ込みの本作、下巻ではどのように収束してくれるのか楽しみだ。 -
下巻でまとめて。
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前から読んでみたかった本。なんとなく面白そうだったし。
読んでみると案の定面白く、未知の世界が繰り広げられている。主人公たちがこんなに生き延びれるのかと思わなくもないけど、まだまだ謎が多くていいと思う。
上下巻読んで気がついたけど、まだまだ続く長編なんだなと… でも次も読んでみようと思う。 -
なにおぅ~シリーズものなのかよ!
(今登録して気づく)
下巻で区切りつくんやろうな・・・?? -
直径30キロ、周りをフェイズに囲まれた町、ある日突然15歳以上の人が消える。残された子供たちには不思議な能力が備わる。15歳間近の訳ありの双子の兄弟、出生の秘密。問題児たちの学校との対立、覇権争い。
残された子供たちが協力して生きていく..ではなく、争って殺し合ってというのが、アメリカ的だと思いました。 -
ブクログの献本でいただきました。
久々の上下巻の長編。
ちゃんと最後まで読めるか心配だったけど、訳も読みやすいのですいすい読み進められた。
15歳以上の人間がある日突然いなくなる。。。
と世にも恐ろしい出来事から物語は始まる。
なぜ? どうして?
元の世界に帰れるの?
不安に陥りながらも日々淡々とすごそうとする子供。
役割を見つけて奮闘する子供。
そして自分の王国を作ろうとする子供。
サムとケインの関係性がそんなあっさり簡単に露呈して良いかな?
など思うところはあるものの、下巻が気になる。
続く! -
【ブクログ献本企画】
最終的に謎がどう収束するかがとても気になる。
15歳以上が存在しないとなると、当然世界はこうなってしまうわけで、且つ、0歳児なんかも存在するわけで…
“力”がリアリティーを薄めてる観はあるので、恐怖的な面白さは幾分か薄まっていて、個人的にその点が物足りなかったかも。
他の方のレビューを見ると、“~っぽい”などの感想がありましたが、読んでいなかったのでその点では楽しめました。
下巻で一体どうなってしまうのか…。 -
ブクログの献本で頂戴したので。
とりあえず登録だけ先に。