- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596550217
感想・レビュー・書評
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SF。ファンタジー。
特殊設定でのSFスリラー。
基本的にはティーンエイジャー向けのエンタメ作品だと思う。
登場人物が全員子供ということもあり、文章的にもストーリー的にも非常に読みやすい。
内容的にはやや物足りなさがある。
舞台設定の謎の解明や、物語の盛り上がりも中途半端な印象。
とはいえ、それはあくまでこの上下巻での評価であり、6巻まで続くシリーズの始まりとしては当然かも。
続編も見つけたら読む予定。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ある日、街中から15歳以上の大人の姿が消えた。
街には、子ども達だけが残された。
そして、丘の上には、少し変わった子ども達を集めた学校があった。
やがて、丘の学校の子ども達は、リーダーと共に街中に降りてきた。
と、ここまでの展開を読んで、ヘンリーウインターフェルトの名作「子どもだけの町」の長閑な物語を期待したのだが、そこから話は急展開する。
電気だけは確保されていた。
町の外れにある原子力発電所が稼働していたのだ。しかし、その原子力発電所を中心とした半径 kmのところで町が終わっていた。
その後は、超能力者は出てくるは、リーダー争いは出てくるは、冒険は出てくるは、謎解きは出てくるは。そして、もちろん淡い恋物語も。
冒険活劇てんこ盛りのこの1冊は、6部シリーズの第1作目。ドラマ化の話もあるというこの1冊。
読み始めるなら今だ。 -
一気に謎が明かされて終了、とはならなかった。途中から話が膨らみアメリカンコミックの世界へ。もう笑うしかない。
6話完結の第1話だったそうで、読み始めてしまったからには、あと5作の翻訳を待つことになるのだろうが、どうかな? -
奇抜な設定と、どんな展開が待っているのかわくわくした上巻に対し、悪に立ち向かう派手な超能力バトルシーンの多くなった下巻では、アニメ的なカラーが色濃くなる。
主人公のタイムリミットが近づくにつれ、残りのページもあとわずか、なのにまだ何も解決してないけど、と首を傾げた。
まさか駆け足で強引に解決?!と思ったら、続編があるとのこと。しかも、この上下巻のほかに5シリーズも。
個人的には、おもしろい要素を凝縮させて、この2冊ですべて終わらせてほしかった。壁の謎や解決方法も気になるし…。
でも、世界20か国で読まれている人気のシリーズだそうで、中高生を中心に支持されるかな。
ともあれ、ブクログの献本企画に当選しなかったら、こういう若い人向きの作品には巡り会えなかったはず。ありがとうございました! -
ストーリは面白くないとは言わないがドラマのノベライズみたいで小説としての面白さが足りない感じた。それとあまりにも邪悪なティーンの敵役たちとの攻防はちょっと読み疲れ。
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フェイズでは元の世界とは違った事が色々起こっている。
ケインは地獄の黙示録のマルコビッチみたいだな。
15歳、日本の子供より随分大人びて感じた。
少なくともあたしの15歳の時にはこんな風に行動出来なかっただろう。
訳のせいなのか、文章が軽すぎてリアリティに欠ける部分がよくあったのが勿体ない。
もう少し重たい文章の方がこの物語には合いそう。
とは言え、シリーズものなので続きが気になるところ。
一応完結してるけど、戦いはまだ終わっていない。 -
【ブクログ献本企画】
一応の決着はついたが、謎の解明は続刊持ち越しで少し残念だった。
原因が明かされてその点は進展あったものの、ほぼバトルな内容だったので、謎のほうは…?という感じだった。
映像向けというか、中高生向けなのかな。
個人的にはアストリッドよりラナの方が好きかなあ、あとはエディリオとかアルバート。
全体的には、つまらないというわけではなく、最終的にフェイズがどうなるか気になるので、機会があれば続きも読んでみようかなと思いました。