薔薇と屑 (ハーパーBOOKS)

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制作 : 富永 佐知子 
  • ハーパーコリンズ・ ジャパン (2016年9月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596550361

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薔薇と屑 (ハーパーBOOKS)の感想・レビュー・書評

  • 外国の小説は基本的に手に取らないのだが、献本でいただいたので読んでみることに。全く前情報がないまま読み始めたが、予想に反して引き込まれていく内容でページをめくる手が止まらない!ディストピアという概念を初めて知るほど自分には縁のないジャンルだったが、この本に巡り合わせてもらったことに感謝したい。読み終わって初めて三部作だということを知り、早く続きが読みたくて仕方がない。

  • 献本で頂きました。
    普段、あまり読むジャンルではないので。自分で購入するにあたってまず手に取らない類です。
    なので、本を頂いて読む機会を頂いた事に感謝しております。

    始めは正直、翻訳本の癖があり中々ページを繰る手が捗りませんでした。
    毎日1Pだけ読み進めるという日も度々ありました。
    が、読み進めていく内に段々と慣れて来て、この世界観に引き込まれ中盤からは一気に読み進めました。
    中盤に行くまでは時間かかったので、読了まで時間がかかってしまいましたが(;´д`)
    結論は面白かったです。
    試験の結果で階級が決まる制度も面白いと思ったし、割と人間関係のドロドロも、見るぶんには嫌いじゃないので楽しめました。
    あとがきによると、三部作の内の第1作だそうなので2作目も是非読みたいと思います。

    内容は面白かったのですが、個人的に挿絵が好みではありませんでした…。
    ただ、小説内でのエピソードで、ベンジーがキティに絵を書いて渡すのですが、恐らくソレと思われる絵があとがきの所にあります。
    それは、見てほっこりしました。

  • アメリカ合衆国が崩壊後、新たな独裁国家が誕生し、国民は階級によって区別されるようになった。
    階級は17歳の誕生日に試験を受け、その成績によって決まる。Ⅰは最下層、Ⅶが最上層。一番多いのはⅣで、Ⅲ以下は劣悪な環境な中で生きていかなければならない。
    17歳になったキティ・ドゥに与えられた階級はⅢだった。
    愛するベンジーと離れ離れになることを拒んだキティは、彼が17歳を迎えるまで娼館で働いて身を隠すことを決意する。
    しかし、大金で買われた彼女は全身整形を施され、アメリカを牛耳るハート一家の令嬢ライラ・ハートにされてしまうのだった――。

    面白くて最初から最後まで一気読み。
    3部作の1作目だそうですが、キリ良く終わっていると思います。
    そっくりさん、じゃなくて全身整形によって人工的に作られた身代わりなのがポイント。
    自分と違う存在に作り変えられてしまったキティが、ライラ・ハートになって、ハート家の骨肉の殺し合いに巻き込まれるというお話でした。
    自分の命だけでなく、愛する人の命まで背負っているギリギリ感が良かったです。ハート家も裏切りと陰謀でグルグルしてますしね~。
    設定が面白いので、先が気になってぐいぐい読ませます。でも最後だけはちょっと混乱したかな…。かなり急展開だったので。

    恋愛面はベンジーとノックスの間でフラフラしてました(笑)
    正直ベンジーは、同じ出版社の「殺人遺伝子ギルティ」の例があったので(これも面白いです)、キティがⅢになった時点でフェードアウトすると思っていましたが…! いい意味で期待を裏切られた!
    そしてノックスもこの人裏があるんじゃ…? とずっと疑ってましたが、うん、素敵だった!
    でも1巻を読んだだけじゃ、彼の真意は分からないんですよね。ライラが好きなのか、キティが好きなのか、なんで命を懸けてまで世界を変えようとしてるのか。

    続きはおそらくノックスとの結婚から始まる…はず!
    ノックスとの結婚生活も気になりますが、強力な支配者を失ったこの世界がどうなっていくのかも気になるところです。

  • 独裁国家となり階級制度が行き渡った数十年後のアメリカという舞台設定。支配者である首相の姪とそっくりに全身整形された17歳の女の子が主人公のサスペンス。誰を信用していいのか、これからどうなるのか、なかなかスリルがあって良かった。支配階級であるはずのレックスがどうして危険を冒す行動をとるのかな。不思議。続きが待たれます。

  •  常に首に手を添えられているかのような恐怖と緊張感を楽しめた.
     基本的には淡々としている.細々とした描写はなしに,その時々のキティの感情,恐怖や怒り,諦念といったものをスパッと表現する.たとえばオーガスタに脅された瞬間にキティは「血が凍った.」りする.淡白だが分かりやすい.
     分かりやすいので,こちらもキティに共感しやすい.そういった話が個人的に好きなのもあるが,緊張感のおかげで続きが気になってほとんど一気に読み切ってしまった.
     また,不自然さがない翻訳で好感が持てた.海外小説は,「羊たちの沈黙」やポアロシリーズのあの翻訳が苦手で読み切れなかった経験があったので,開拓に躊躇する部分があったのだが,予想以上に馴染めてよかった.
     気になったところとして,悪の親玉であるオーガスタが,「女怪だの女帝だのと」呼ばれていた割には詰めが甘い部分が多かったように思う.もしかして過去の経験からキティに少し甘い部分があったのかとも考えたが,それにしても水面下での活動を許しすぎているように思えたし,身内にも厳しいという割には隠しカメラや盗聴器の類を使用している描写もなかった(存在していてもおかしくないのでは).印象としては,物語を作者の都合に沿って進めるうえで人格が形成された代表格,といった感じである.個人的には少し不自然だった.
     淡々と,というかそれについて何も描写しないのか,と思える部分,つまり,簡潔さが逆に欠点になっている部分もあった.どうやって誘拐したんだ...
     しかし,最後の最後まで読んで初めて,この作品が3部作の第1作だと知った,ので,語られなかった部分も後々描かれるのかな?それも気になるし,作品全体の印象も自分の好みだったので,続きにも手を出そうと思う.ハーパーBOOKSにはおそらく初めて手を出したが,満足のいく内容でよかった.

  • 最上層にして、最高に胡散臭い一族の争いに巻き込まれた、孤児の物語。
    解説によると3部作らしいので、続きが楽しみ。

  • 信じられるのは誰か。

    他人に成り代わり、階級も全く違う人たちと暮らすことになり、しかも真っ向から対立する思惑が交差する中、
    真実を見極めるのは難しい。
    自分自身と、離れたところにいる恋人の身を守るためだから、不本意な選択もくださなければならない。

    しかし、そうやってある意味流されて下した選択は、結局窮地に陥る結果となる。

    社会を変えるため、身を守るため、人を殺す作戦に乗ったのに、
    いざという段に、覚悟が足りず、人殺しをするような人間にはにはなりたくない、と思って作戦失敗したり、
    もっといい作戦があるはずだと言って時間をかけてしまったり。。

    結局、窮地に陥って、これが最後のチャンスだと認識できたとき、初めて自分で未来を切り開く、そんな選択ができた。

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薔薇と屑 (ハーパーBOOKS)の作品紹介

目覚めると、キティは見知らぬベッドに横たわっていた。目に映るのは見覚えのない体躯。試験に失敗し、奴隷同然の身分に墜ちたキティは拉致され、青い瞳を残して別人に全身整形されていた――令嬢ライラ・ハートそのものに。尻には何の印か蝶のタトゥーまで刻まれている。突きつけられた選択肢はふたつ。このままライラになりすまして生きるか、今すぐ殺されるか。

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