- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596550606
感想・レビュー・書評
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ウィル・トレントシリーズ4作目
サラの地元にて
女性の死体が見つかり、容疑者を逮捕したのだが、勾留中に自殺してしまう。
たまたま休暇で帰省していたサラ
地元警察の不手際に捜査官としてウィルが派遣される。
サラの夫の死に間接的に関わっている地元警察のレナ
証拠の隠蔽工作をするフランク
下巻の半分(2時間映画で言うと1時間半くらいのあたりか)
そこらへんからようやく動き出す。
全体的にタイトル通り、静で
動きがほとんどない。
地元警察の腐敗具合に読むペースが下がる。
ただ事件を追うだけの話なら、他にも作品があるので、そこは人間関係の複雑さからくるドラマをメインとして読んだ。でも、因縁の相手とサラについての話なので、それもまた読んでてスッキリしない。
終始モヤモヤしてるうちに読了。
この先サラは幸せになれるのか?
(あとウィルも魔女のような嫁さんのことはさておき、家の配管工事をし始めてから呼び出しをくらっていたので、ちゃんと工事できたのかも今後の作品でチェックする予定)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ウィル・トレント・シリーズ4作目、後半。
サラの地元で殺人事件が起こり、ジョージア州捜査局の特別捜査官ウィルが呼ばれてくる。
休暇で帰省中だったサラは、捜査に協力することに。
検死官の経験もあり、地元の知識もあるサラはチーム同然、ほぼ片腕ですね。
逮捕された犯人は自白を強要されたのか?
第二の事件が起こり…
サラの夫ジェフリーが警察署長で、殉職したのがこの町。優しいサラは忘れられない記憶に苦しめられますが、それも少しは変わってきているかな。
地元の刑事レナ・アダムズは、かってのジェフリーの部下。
それどころか、ジェフリーの死の原因を作ったようなもの。後ろめたさを感じつつ自己弁護するレナ。
それだけならまだしも、付き合っている相手が…?
サラの母キャシー・リントンや従兄弟ヘアトン・アーンショーまで登場、この名前で作者は「嵐が丘」が好きなことがよくわかります。
濃厚な人間関係の重い絡み合い、激情の爆発するドラマを描き切りたいのかな…
ウィルとサラの今後に目が離せません(笑) -
ウィルが「過去にアンジーに梅毒をうつされた時、薬を飲んで~」とさらっと書いてあった
マジか⁉梅毒うつされた女と結婚生活できるか⁉…絶句
ウィル&アンジーって、もう常識外過ぎてついていけん
まさか、カリンで☆2をつける日が来るとは…(←メチャ上から目線でスンマセン)
担当編集者もこれでよぅGo出したなとか思ってしまう
カリンやったら何出しても売れるし…とか思ってるんか?と勘繰ってしまった
でも次作「血の〜」はレビュー良さげなので読もうかな(期待せずにw) -
The「警察小説」って感じかな。
『サイレント』は、ハーバーBOOKS文庫(ミステリー)ではコンスタントにヒット作を生み出している、カリン・スローターのウィル・トレント特別捜査官シリーズの一つ。
このシリーズは「過激な描写が特徴」と言われているので、少し躊躇していた。
「サイレント」はシリーズの中でも比較的「穏やか」と言われているものの、なかなか手に取りづらかった。
実際に読んでみると、地方警察の腐敗と警察官の疲弊、過去の因縁、小さな社会内での排他的感情、そのなかで主人公の捜査官が悪戦苦闘して真実を探り寄せる……。
まさに、王道の「警察小説」ミステリーがスピード感たっぷりに展開されている。
警察官として優秀なのか何なのかわからないレナ、しつこいほどのサラのレナに対する確執、ウィルの両者との立ち回りも、物語を面白くさせている。
レナは同性に嫌われるタイプだなぁ…きっと。 -
いままでのシリーズの作品と比較したらいまいちでした。
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犯人も真相も十分意外ではあるけど、さほど無理のある設定ではないし、今までの小さな違和感や伏線を回収できる真相となっている。
しかし何より、登場人物の濃厚なキャラ作り、緻密な展開、そして時折強烈に光るユーモアのセンスが魅力で、小粒な作品ながら読み応えのあるサスペンスに仕上がっている。
サラの過去(旦那=元署長の殉職)と強烈に絡んだ一作で、過去のシリーズ(未訳)を読んできていれば、この作品はサラの再生の物語としても読めてより感慨が深いのかもしれない。サラとトレント、アンジー(そしてフェイス)の複雑な関係は今後の楽しみ。 -
カリン・スローター『サイレント 下』ハーパーBOOKS。
本当に人気作家なのだろうか…明らかにアリスン・ブレナンやコーディ・マクファディンといった同じ系統の女流作家の作品より劣ると思う。
帯に書いてあるような「一気読み。読み始めたとたん、話の渦に巻き込まれる。」こともなかったし、「『羊たちの沈黙』を彷彿させる恐怖。』もなかったし、『こんなに胸躍る作品に出合えたのは久しぶり。続きが気になって眠れない。』ことなど全くなかった。
やっと、主人公のウィル・トレントが本格的に動き出し、少しずつ明らかになる事件の真実。留置場で自殺したトミー・ブラハムは真犯人なのか…
取って付けたような事件の真相、結末…この辺りはパトリシア・コーンウェル的な感じがする。
何故、面白くないのか考えてみると、事件の発生と警察の捜査との間のタイムラグが大き過ぎて、その間に警察内の内輪揉めのような描写がだらだら続くことにあるのではないかと思った。 -
下巻では事件の真相が徐々に明らかとなっていくが、伏線と言える伏線が無さ過ぎて、製薬問題を無理に取ってつけた感じばかりが強く残る。サラが過去に一区切りを付けたという点でシリーズの転換期となる作品なのかもしれないが、昼メロばりの人間関係や終盤のベタな展開は些か興覚めする。前作でも感じたが、思いの外引き出しが少ない作家という印象が否めなくなってきた。今後、ウィルとサラのつかず離れずな関係を楽しめる自信少なし。今作以降、上下巻での刊行は取り止めになったようだが、確かにこの頁数で上下巻に分けられるとモヤモヤする。
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終盤は完全にサスペンス。ミステリー要素は、ほとんど感じられませんでした。登場人物が多く、過去の関係性が重要なのに、やはりまだ前の作品が邦訳されていないのが残念。もうそろそろジェフリーネタはいいかなと、正直思いました。終盤の展開は、まさかこいつが犯人とは。出番少なかったのに。ちょっと追いつきませんでした。今後もレナは登場するのでしょうか?