アルバート、故郷に帰る―両親と1匹のワニがぼくに教えてくれた、大切なこと (ハーパーコリンズ・フィクション)

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制作 : 金原瑞人  西田佳子 
  • ハーパーコリンズ・ ジャパン (2016年9月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596552037

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アルバート、故郷に帰る―両親と1匹のワニがぼくに教えてくれた、大切なこと (ハーパーコリンズ・フィクション)の感想・レビュー・書評

  • とある書評で「ラスカルを彷彿とさせる…」とあったので、これは読まねばと思った。
    アニメはともかくスターリング・ノースの「はるかなるわがラスカル」は何度も読んだ好きな作品なのだから。
    確かに思い出させるものはある。が、もっと軽い。
    スタインベックやらなんや出てきてしまい、コメディで終わりそうな気もしたが、ちゃんと?終わってくれてよかった。

    でも「ラスカル」のようにもう一度読みたいかといえば、もう結構…。

  • 何のおすすめで読もうとしたか忘れたけど思ってたのと違った。途中であきらめた。

  • …ここに来てみたらば、存外高評価でビックリしました(笑)
    合う合わないの違いかな…。 

    優しい文章でサクッと読めてしまいます。
    (児童文学かと思っていました!)
    年寄りが、若い時分のやんちゃぶりをハデに脚色して
    語った中から教訓めいた部分を放りだす様な作りです。

    勿論素敵な部分も沢山在ります。
    時間は誰かにあげられる最高のプレゼント、なんて
    ハッとさせられました。

    似たような作りでも「卵を巡る祖父の戦争」とは
    比べ物にならない。
    …そしてなによりエルシーが奔放で我儘すぎて…
    それが良いって云う方にはご褒美なのかも?
    登場人物が好きになれない小説は駄目でした><

    雄鶏&ホーマーは好きでしたよっ

  • 1930年代の米国。炭鉱の鉱夫のホーマーと妻のエルシーは、ペットのワニ、アルバートが大きくなったので故郷の川に帰してあげる旅にでます。
    銀行強盗や労働紛争に巻き込まれたり、野球選手や看護婦になったり、スタインベックやヘミングウェイと知り合ったり、まさに波乱万丈。アルバートの帰る先はどこ?

    なんとも奇想天外なお話。楽しめます。

  • 若き夫婦は飼っているワニのアルバートを故郷へ戻してやるべく旅に出た。
    車の後部座席にワニを乗せ、千キロもの距離を一路南へ。
    行く先々で繰り広げられる珍騒動と、風変わりで愛すべき人々との出会い。
    いつしか二人と1匹のクレイジーな旅は、愛を知るための道のりに変わってゆく──。若かりし頃にワニを飼っていたという両親の話を基に著者が紡いだ、型破りな愛と奇跡の物語。

    「私と仕事、どっちが大切なの?」と夫に聞く妻は居ても、「ぼくかワニか、どっちかを選んでくれ」と妻に聞く夫はたぶんホーマーだけだと思う(笑)
    最初はこんなことを聞いてきたホーマーも、旅の道中でだんだんアルバートに馴染んでいくのが楽しい。というかむしろ彼にとっては命の恩人でもある(笑)
    ワニがここまで賢い生き物かどうかは分からないけれど、アルバートは本当に素敵なワニでした。にかって笑う姿が頭に浮かぶ(笑) こんなワニなら飼ってみたいとちょっと思った(笑)

    読み始めた時はあんまり気分が乗らなくてじゃっかん流し読みな感じだったんだけど、気づいたら何が起こるか楽しみになって文字を追っていました。
    ほんとに予想不能な事態ばかり起こって、それがすごく面白い! 
    二人ともすれ違ってばかりなのだけど、お互いがそれぞれ道を切り開いていく力を持っているので、結局最後にはちゃんとお互いの元に戻ってくるっていうね。

    最後アルバートをくれた憧れのバディが出た時は、さすがに「しまった!」って思ったけど、そこでエルシーの本当の気持ちを知ったら、今までのホーマーの心配はすべて杞憂だったんだなって分かってほっとしました。
    結局アルバートとは別れることになってしまったのは悲しかったけれど、アルバートもホーマーもエルシーも自分が幸せに生きられる道を見つけられたのだから、これで良かったのかなと思います。

  • 結婚祝いにもらったワニのアルバートと住みやすい故郷のフロリダに帰すため、ヒッカム夫妻は旅に出る。

  • 読み終わるのがさみしい、と久々に思えた作品。

    ペットのワニ、アルバートとさよならする旅のはずが、破天荒な脱線の連続...アルバートは球団のマスコットになったり、映画に出演したり...で、湿っぽい別れの予感はどこへやら。ヒッカム夫妻の思惑も(それに職業も)刻々と移ろって落ち着かず。アルバートを本当に手放すのか (手放さないでほしい!)も含め、ギリギリまで結末が読めません。

    しっくりいかない夫婦関係と、その鍵を握るアルバートに寓意を読み取ることもできそうですが、実話に基づいているというからニクい。
    アルバートの一挙一動と「ヤーヤーヤー」(鳴き声!)に和み、小気味好いジョークに脱力し、最後はホロっとさせられる......深読みはさておき、物語の純粋な「楽しさ」に肩までつかる、贅沢な小説です。

  • 「21世紀になってこれ以上面白い小説は書かれていないのではないか」
    帯にもなっている、訳者あとがきの言葉だ。
    ここまで言える作品を送り出せるとは、何て素敵なことだろう。
    言葉通り、とても面白かった。
    しかし、タイトルやあらすじから思い込んでいたラブコメ系エンターテイメントではなく、胸の深いところに沈み込むもののある作品で、読み終えてからずっと思い返して考えている。
    私はてっきりほとんど事実を基にしているのかと思い込んで途中まで読んでいたのだけど、これは「結婚」についての寓話なのだと気づいてはっとした。
    パートナーとの生活は穏やかなだけじゃない、本当に旅に出なくても、ワニとニワトリを連れて旅に出るくらいのことも、あるよね。あるある。
    大好きな「ロケット・ボーイズ」と同じ著者の描き方はさすがで、最後の締めにはグッと来た。
    何度も読み返したくなる作品。

  • 偶然手にした一冊。奇妙なタイトルと表紙の絵が気になって読んでみた。著者(知らなかったが著名な作家らしい)の両親の若い頃の破天荒なエピソードで、どこまで本当でどこからが作り話なのか分からないが、スタインベックやヘミングウェイも出てくる。大恐慌の6年後の1935年に自動車で1000kmの旅をするというのは、相当の大冒険だったのだろう。長編のロードムービーのようで、(アメリカ小説をそれほど読んでいないにも関わらず)いかにもアメリカ小説という感じがする。「両親と1匹のワニがぼくに教えてくれた、大切なこと」というのがサブタイトルだが、その「大切なこと」をどう理解するかは読み手次第といったところか。かなりの長編(450ページあまり)だが、一気に読んでしまった。

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