オリジナルタイトル:In A Class by Itself
ヒロイン:ダニー(ダニエル)・エリザベス・クイン 28歳
ヒーロー:ローガン・ウェブスター 30歳
後味のよい物語でした。
疑問も残らず、話の内容もとてもロマンス度の高い、「愛する人にめちゃくちゃ尽くされた~い!」と思っている方にはお薦めの一冊だと思います。
あとがきから教えて頂いたのだが、原題の「In A Class by Itself」は、「それだけで一家をなす」「それだけで完成された」という意味で、ひいては「抜群の」「とびぬけてすばらしい」などといったニュアンスで使用される言葉だそうです。これはヒーローのこの物語での性格ではないかと書かれている。
さてさて、ダニーとローガンだが、2人は「同級生」なのだ。どうして題名が「同窓生」なのかというと、貧乏だったローガンはハイスクールに入学するのが2年遅れたので、ダニーとは同級生だが、年齢が違うし、ダニーも転校生だったから「同窓生」にしたのだと思う。
とにかく2人は高校生の時から、相思相愛。でも超性格の悪いダニーの両親のせい(と、多少ダニーの勇気の無さ)によって、引き裂かれ、10年後の同窓会で再会する。ダニーは使命のある仕事がなければ、ローガンと再会することは、同窓会に参加することは無かっただろうね。よかったよ使命ある仕事があって。
ローガンは、とにかくこの別れ別れになっていた10年間、ダニーの事が好きで好きでしかたが無かったんだね~。ダニーと再会できて、ニヒルに振舞うが、嬉しくて嬉しくて仕方がない行動が、ローガンが可哀想になるくらいダニーに尽くす姿に表れています。こんな尽くされて方を毎日されていたら、私あっという間に太ってしまうだろうなぁ。
2人が別れ別れになっている期間に、友人からもたらされた「ダニーが結婚した」事実を知った、その瞬間の若きローガンのショックはこちらも顔面蒼白になるくらい、彼ったらショックを受けてます。
ローガンは本当に努力の人。高校卒業と同時にこの2人が結婚生活をスタートさせていたら、ローガンはここまで事業の成功者となっただろうか?いやいや、それはないような気がする。ハングリー精神が彼をここまでさせたのでしょう。
貧乏高校生がデート代を稼ぐために一生懸命にアルバイトをしても、裕福な家庭のダニーにチェリー・コークしかおごってあげれなかった、でもダニーはそれでもとても幸せだった・・・と思い出を語る二人の話の下りは、涙がでました。
そう言えば、ローガンは久しぶりに金髪のヒーローだったぁ。
ダニー、ローガンとの再会はマンディからの贈り物だよ。幸せになってね。