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- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596912183
感想・レビュー・書評
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ヒーロー父、息子に対する嫉妬心でここまでする?と若干引くが、それが二重三重にも主人公たちを縛って苦しめる。ヒロインは結果的に教育を受ける機会を得た、と唯一良かった点を認めないと救われないくらい酷。
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15歳の夏、キャロラインは初めての恋をした。大学生のリンクが町の有力者の息子であることを知りつつ、無垢な貧しい少女は彼の言葉に淡い期待を抱いた。だがある日、リンクは約束の場所に現れることなく町から姿を消し、幼い恋は突然終わりを迎えたのだ。あれから12年。そのあいだにキャロラインは、偶然にもリンクの父ロスコウが経営する工場に就職し、やがて30歳も年の違うロスコウの妻となった。今、癌を患うロスコウの命が風前の灯火と知って、リンクが町に戻ってくるという―あの日以来、家族とすら連絡を絶っていた彼が。
ヒーローの父親がなにを考えているのか、理解できない。自分が最後に生き残ってこその勝利なのだから、どう考えても息子には勝ちようがないと思うのに。それにしてもただ息子への嫌がらせのために結婚までする執念は凄い。ただヒロインがなぜその結婚を承諾したのか、その理由が希薄だったような。生まれを蔑まれていたから、といっても、それこそその土地を出てしまえばいいものを。ヒーローは確かに父親の息子、執念深い。