過ぎ去った日は遠く (MIRA文庫 SB 1-20)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン
3.23
  • (1)
  • (3)
  • (8)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 26
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596913357

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 原題:Long Time Coming
    ヒロイン:マーニー・ヒッブス 31歳
    ヒーロー:ローレンス(ロウ)・ジョシュア・キンケイド 39歳

    ヒーローの職業が宇宙飛行士の話は初めて。
    「海軍士官」でもいいじゃないか?って思ったけど、つまりは、世間様にヒーローの顔が売れていないと話が進まないので、このような職業選択になったのかな?

    さて、サンドラ・ブラウンの本もこれで7冊目の読破となりましたが、この話は「可も無く、不可も無く」と、言ったところ。
    読んでいて、胃が痛くなりそうな辛らつなヒロインとヒーローとのやり取りも無く、安心。ヒロインは牧師の娘さんですからね、人の心をチクチク刺すような話の仕方をされては困ります。

    ヒロインは14歳から姉の産んだ子供をを育ててきました。その子供デイヴィットはそれはそれはすばらしい息子に育って・・・。
    私もどうしたら、こんなにステキな息子に育てられるのか、本当に教えて欲しいほどです。また、自分で産んだ子供ではないが、お互いに無くてはならない存在でずっと一緒に生きてきた子供を、ヒョッコリ現れた父親(ヒーロー)に奪われてしまったらと思ったら、涙が出てきました。しかも、その父親は非の打ち所のないほど、世間で評価を得られている人物。お金も持っている。自分にはお金もないし、病床の母親も抱えている。

    結局、最終的に3人が家族になって話しは終わるけど、もし、そうならなくても、デイヴィッドは、決して、マーニーのそばから離れる選択はしなかったと思うな。。。デイヴィッドは本当に母マーニーを愛しているもの。彼はきっと裕福な暮らしよりも、信頼ある父親よりも、何よりも、苦労しながら自分に愛情を注いで育ててくれたマーニーを捨てることはないでしょう。若くて美人で料理も上手の自慢の「母さん」だもの!

    なんて、いい息子なの!!
    いったいどんな大人に育っていくんでしょう。
    彼が大人になった話が読みたいな!!

  • 正確にはヒロインの子供ではないのだけど。実際はヒロインの姉とヒーローの子供。ヒロイン側は子供の存在をヒーローに伝えるつもりがなかったのに、ヒーローに子供の存在を伝える脅迫手紙が届いてばれてしまうという。
    ヒーローの職業にはいろんなものがあるけれど、宇宙飛行士というのは珍しいかも。確かに一種のエリートではある。そして作品自体が二十年前に出版されたとかで、子供の親判定にDNAが出てこない。でも古さを感じるのはそのくらい。基本は普遍的な再会もの。ヒーローは子供に会った途端に子供にメロメロだし、子供も捨てられたも同然なのにヒーローにすぐになつくし、そのあたり必死で子育てしてきたヒロインがかわいそうな感じ。特に誕生日プレゼントはなんとなく先が読めていて、やっぱりって思ったけど、やっぱり酷い。ちょっとした小物ならともかく車の購入は相談すべきだろうと。

サンドラ・ブラウンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×