素晴らしきソフィー (MIRA文庫)

著者 : ジョージェット・ヘイヤー 細郷妙子

• ハーパーコリンズ・ジャパン (2009年4月15日発売)

感想・レビュー・書評

[raraminさんの感想 · 2020年10月18日]

幼少期に母を亡くした後、外交官の父に連れられヨーロッパ各地を転々として暮らしたソフィーは聡明だが破天荒で風変わりな乙女に成長。
そのソフィーが父のブラジル出張の間にロンドンの伯母の家に預けられることになったことから始まる一家のドタバタ喜劇。

評判の高い作品なのでその期待で望むとあまり自分の好みには合わず、読み通すことは出来たけど一度も熱中出来ずに終わってしまった感。
伯母（いとこ）一家の婚約、結婚問題や沈んでいる従兄弟を放って置けず自ら解決に奔走するソフィー。
なかなかバイタリティーに富んで機転もきいて良心的な性格でヒーローが惹かれるのはわかるけど、その逆の矢印がいつ向かっていたのか唐突すぎてわからず。

1950年。

[本読み隊さんの感想 · 2013年11月15日]

人生経験値の高いグレートソフィー
問題の多い一家の全てを解決に導く彼女の度胸と肝っ玉に驚愕しつつ、すべてのカップルが収まるべきところに収まる様は、痛快で愉快。
喜劇を見る観客のような所から、読書をするのをおすすめ。
感情移入してトキメク話ではないので注意。

サー・ホラス。泰然自若とは彼を言うのだナ。
素晴らしきソフィーに、素晴らしいき父。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3203.html

[Fernandoさんの感想 · 2013年11月3日]

あっちとこっちで、誰々がくっついて・・・。と、カップルてんこ盛り♥で大団円へ。　素晴らしきG.ヘイヤー。

[edenさんの感想 · 2012年10月7日]

大家族の伯母の家にソフィーが居候して、家族の問題を解決してしまう話。
ちょっと、ロマンスにはほど遠いと感じられるくらい、ソフィーは困っている家族の問題を解決するのが好きらしい。
会話の応酬は、読んでいても飽きなかったが、感情の起伏の激しいロマンスではなく、安定して読める人助け物語である。

大物作家で前評判がすごかっただけに、ちょっぴりがっかりしたが、
感想としては、可もなく不可もなく。まあまあ退屈にはならない程度に楽しめる。

[akkosanさんの感想 · 2012年5月22日]

とても面白く心温まる作品です。悩みや問題を解決するのは、ちょっとしたアイデアと勇気が大切、というのがわかります。主人公の行動力によっって主人公の想定外の展開で、物語終盤怒濤のように問題が解決していく様は痛快です。老若男女問わず読んで欲しい作品です。

[regulus-dodoさんの感想 · 2011年11月4日]

男性が愛の告白に
「愛してる」
「好きだ」
というのはありますが
「君なんか大っ嫌いだ！」
と叫ぶのが、この小説らしいところ。

でも、前後を読むと、
実は気になって、好きで、自分から離れたところに
いるだけでたまらない気持になるというのが、
よく伝わるので、文章がうまいんだなぁーとしみじみ。

[kina-koiさんの感想 · 2011年6月16日]

ソフィーが出て来ててからはストーリーはポンポンと展開、まるで舞台を見ているようでした。最後もオールスター出演で大団円。
嫌われ役の婚約者さえも上手に演じてるなあ…と、感心しきりです。

[Renさんの感想 · 2010年10月22日]

最強ヒロイン。彼女の魅力がこの本を面白くしている。

[romさんの感想 · 2010年3月30日]

これはロマンス小説読んだことない人にもすすめたい……胸キュン。
ソフィーはちょっとおせっかいだけど、最後のチャールズの言葉が素敵。
オーケストラみたいな恋愛小説。大団円！

[pocoraさんの感想 · 2009年10月18日]

　古き良き時代のヒストリカル。よいなあ。

著者プロフィール

1902年、英国ウィンブルドン生まれ。1921年にThe Black Mothで作家デビュー。歴史小説やスリラー、ミステリと幅広い執筆活動を展開し、日本でも「悪魔公爵の子」（1932）や「紳士と月夜の晒し台」（35）、「グレイストーンズ屋敷殺人事件」（38）、「令嬢ヴェネシア」（58）などが訳されている。1974年死去。

「2023年 『やかましい遺産争族』 で使われていた紹介文から引用しています。」