放蕩伯爵、愛を知る (MIRA文庫 CC 1-28 ザ・アインコート)
- ハーパーコリンズ・ジャパン (2011年11月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596914767
感想・レビュー・書評
-
<ザ・アインコート>3部作・第1弾
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカから来たお金持ちでしっかり者のヒロインと悪名高き放蕩者にして貧乏伯爵なヒーロー…
ヒロインはお嬢様ですが、父親を手伝って事業や投資を行ってきた、この時代の令嬢としては型破りな働く女性。
率直な物言いをしますが、よくあるギャンギャンうるさいタイプではなく、小気味良い感じ。
貴族であるヒーローの見下した態度にもハッキリと不満を言い、古くまで先祖が遡れる?だからどうした!と言わんばかりです。
ハッキリ物を言う割に不快な時も怒鳴ったり、感情的になることは滅多になく、逆に相手をスマートにやりこめます。
賢くてお金持ちで頼りがいがある、ヒーローのようなヒロインです(笑)
対するヒーローは貧乏にも関わらず、年上の愛人と長年不倫関係にあり散財三昧、放蕩のあまり上流階級の人々からは爪弾き状態。
根はそれなりに善良ですが、長年あちこちから借金して妹の夫達からの援助で何とか生き長らえている程度のモラルの低さです。
正直、外見と芸術の才能以外は特に魅力はありません。
しかし、難しい仕事ほど大好きなヒロインには格好の物件だったようで、結婚と同時に更正作戦が始まります。
終始魅力的なヒロインに対し、最後の最後までどこか間抜けで、でも憎めない可愛さがあるヒーロー…
愛人とのラブシーン、私生児ネタがあるので、苦手な人にはオススメできません。 -
先日読んだキャンディス・キャンプのシリーズ一作目。
こないだのもそうだったけど、これも事件が絡んでいてあっという間に読めてしまった。
早く続きでないかな。 -
登場人物の会話が軽妙で楽しいです。シリーズ物のようなので、次回作が楽しみです。
-
ヒーローが放蕩者なのはよくあるけど、このヒーローは現在進行形で愛人にいれあげてるし、かなりダメンズなヒーローなんですが…これってロマンスではさすがにNGでは?過去のエピソード等々含めてサブキャラならアリだけど。
そんなお子様ヒーローに策士なヒロインはお似合いで、基本はいつものキャンディス・キャンプ。
でも、次作のヒーロー義兄(生きる気力を無くした公爵)×キャンディス・キャンプらしい元気なヒロイン(多分ね)、次々作のヒーロー妹×ずーっと片思いなマイケルの方はツボっぽくて楽しみ。 -
〈ザ・アインコート 1〉享楽的に生き財産を食いつぶし続ける伯爵ヒーローを アメリカからやってきた莫大な持参金を持つやり手のレディが改心させた。ヒーローが愛人に依存してる様子が残念だったし愛人が使い分ける姑息な手段が嫌な感じ。しかしヒロインのほうが一枚上手だったのでスッキリ。個性的なヒロインの思考能力をもってしてもヒーローを裏切る奴らをかんぜんに見過ごしてしまっていたのが不思議だ。後半明かされるヒロイン継母の過去が突然すぎてでハァ〜?ってなった。いろいろ詰め込みすぎなんだよな。