- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596916198
感想・レビュー・書評
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失礼ながら、ハーレクインは少女マンガを大人向けにしただけの小説だと思っていました。
なので少女マンガ同様、ハーレクインも決して手に取ることのなかったジャンルなのですが、今回献本としていただきましたので読みましたが、これはこれでアリでした。
この一冊に限って言えば、少女マンガというよりも重厚に練られたライトノベルに近いファンタジー作品です。
過去に凄惨な事件に巻き込まれたルーとヴァンパイアのショーンとの恋「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
最初は冷たい印象しかなかったショーンがダンスレッスンを重ねるにつれてルーを知りたいとの欲求を高めていったり、情熱的な一面をみせますが短編だけあってどうしてそこまでルーに固執するのかという端折られてしまった部分に疑問が出てきます。素顔が綺麗だからだでしょうかね? 見目が良いと認めているようなので、結局外見なんでしょうか。
『彼女の短い人生すべてが、まるで自分のものみたいに』
こういう行動を自然ととる理由はショーンの中にしかなくて、ヴァンパイアであるショーンの心の内は誰にも分かる必要はないからと、作者はあえて描写は控えたってことでしょうか。
謎です。
あまり長々と書くとネタバレをしてしまいそうですが、影のあったルーがショーンという甘えられる相手が見つかったことでシリーズになっている「トゥルーブラッド」の7巻か8巻にチョロッと登場しているようですね。機会があれば小説とドラマの両方を手にとってみたいと思える作品でした。
個人的にダンサーの方が好きだったので、そちらメインの感想になってますが『漆黒の君主』もつまらなくはないですが米国的といいますか、なんかどこかで映像化でもされていそうな印象が拭えません。娘が美貌の王子と悪の父親を倒すというお題目自体古くさい気がしてしまうのが、なんとも……。
一番の見せ場がすぐに終わってしまうし、なんだか全体を通して消化不良でした。短編には向かないテーマでした。中編としてジックリ書いた方がもっと、万人受けが狙えるような。
と、いうのも見せ場にたどり着くまでにページを使いすぎて、後半は駆け足的なエンドは酷い。兎にも角にも夢見がちなファンタジーといった感じで、私はちょっと苦手でした。
マイナス評価の理由は邦題とカバーイラスト。
なんでこの邦題にしたのでしょうか。
この作家さんのイラストは素敵だと思いますけど、登場人物の誰でもない、関係ないイラストってどうなのよ、というね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
献本にて頂きました。
ハーレクイン初体験(*ノωノ)キャ
普段自分ではあまり手に取ることのないような
本に出会わせてくれるブクログさんに感謝。
内容は作者の異なる長編のような
ボリュームのある中編が二作収録。
ヴァンパイヤ物と魔法使い物という
わりと鉄板に近い組み合わせ。
私的には著者のお名前も
『トゥルーブラッド』
(C・ハリスの作品はこの番外編らしい)
も知らないが、不都合なく楽しく読めた。
ナリーニ・シンについては機会があれば
他にも読んでみたいと思う。
しかし何気にこの本って
944円もするのか!
なんかもっと気軽に買って読むイメージがあった。
この値段だと、なんか高く感じるな。 -
【R15】人外×人間のカップリングを描いた作品。シャーレイン・ハリス著「ダンサーズ・イン・ザ・ダーク」は吸血鬼と人間の恋愛サスペンス作品。 ナリーニ・シン著「漆黒の君主」はファンタジー色の強い官能小説。最初の話はよくまとまっていて面白かったが、もうひとつの話はよくも悪くもなくありきたりで、官能小説としてしか楽しめないと感じた。大人のファンタジー小説を求めている人におすすめしたい本である。
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企画でいただきました。ハーレクイン文庫を読むのは初めてです。バンパイヤのお話もおもしろかったし、ラブファンタジーの「漆黒の君主」もおもしろかった。相変わらずカタカナの名前は苦手でこんがりがりながらもなんとか読了。新たな扉をあけてしまったかもしれません。
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二作品が収められているが、「漆黒の君主」がファンタジー小説の様で面白かった。
鎧のような皮膚の王、醜い少女、魔法という手法はどこか「ハウルの動く城」のようにワクワクさせるものらしい。もちろんハーレクインならではで、早く恋に落ちてゆくのだが、、、。
もう一作は「ダンサーズ・イン・ダーク」は恋愛の障壁をバンパイヤー、人間、さらに二人をじゃま立てする金持ちの御曹司。読んでいて早い段階に結末が想像できてしまい、物足りなかったです。
ブクログより献本いただきありがとうございました。 -
【例えば君が真ん中の世界とかがあって】
ブクログさんから、献本頂きました。ありがとうございます。
抽象的な表現と直球の展開。だめよ、だめよも好きのうちだなんて、三十年前の価値観だと思っていたが、気恥ずかしく読む手を休めたくなるほど、ロマンチックな話だった。読み手を選ぶが苦手意識がある僕でも最後まで読みすすめることができたので、良作ではないかと思う。イラストレーターがsakizo氏なのも好感をもてた。知らない世界観の物語に出会えて良かった。ただし1000円の価値があるのかと聞かれたら疑問が残る。 -
ブクログの献本企画でいただきました。1話目は別のお話の番外編だったようですが、その本編を知らない人にとっては、カタカナの名前で沢山人物が出てくるので、人間関係を理解するのにちょっと一苦労するかもしれないです。ヴァンパイヤが好きでないと、ストーリーとしてはちょっと物足りない気がします。
2話目は完全なファンタジー。王子様やら魔法やらと、ここまでファンタジーなものが来るとは思ってなかったのでちょっとびっくり。最初とっつきにくいのですが、お話が進むにつれ、さくさく読み進められるようになります。個人的にはお料理の描写が美味しそうだと思いました(笑) -
短編2話。もちろん恋愛もの。
ハーレクイン初めて読んだ。なんとなく貴族社会の煌びやかな恋愛模様を想像してたんだけどファンタジーもあるのね。
◆ダンサーズ・イン・ザ・ダーク
現代社会に吸血鬼が溶け込んでる話。
自分も吸血鬼になるほど相手役を好きなのか、と葛藤する話になるのかと思ってたけど、意外な展開に。
相手役のラストのうっかりには驚いた。もっと早く気付いてほしかったよ!とはいえヒロインを始終大切にする言動は毎回ときめいた。
◆漆黒の君主
魔法の国の話。ダンサーズの方は男の人の頼り甲斐にときめく話だったけど、こちらは困った男の人を支えるのを楽しむ話に思った。
異世界と言えば、ご飯と不思議生命体。食事が美味しそうだったし妖精も可愛かった。
終盤、端っこで頑張っていた脇役の活躍が全く目立たなかったからもう少し見たかった。脇役も波乱万丈な人生で気になる。スピンオフあったら読みたい。
■メモ
キャンペーンでいただきました。
ダンサーズの世界では何気に日本の企業が活躍していた。
外国の小説はいつも登場人物一覧があるのね。