屋根裏の男爵令嬢 (MIRA文庫)

  • ハーレクイン
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本棚登録 : 50
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596916280

作品紹介・あらすじ

男爵令嬢のグレースは、不安に押しつぶされそうになりながら、パン屋の扉を叩いた。借金の山を残して父親が亡くなり、住み慣れた屋敷を追い出され、働かざるを得なくなったのだ。もはや結婚も望めないだろう……。下働きにも慣れ始めたある日のこと、グレースはパン屋の常連で、変わり者の老侯爵と友人になった。そして思いがけない遺産を託される。居心地のいい屋敷と十分な手当、それから戦争で捕虜にされているという侯爵の子息を――。グレースは遺言に従って子息を迎えに行った。予期せぬ運命が待ち受けているとも知らずに。

感想・レビュー・書評

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  • フランスとの戦争が終わり、独立したばかりのアメリカとの戦争が激しくなる中、アメリカ人捕虜収容所として使われていたダートムーア刑務所。
    悲惨な歴史的事実を折込みながら、人生の苦渋の中で懸命に生きる二人を描く、ハートフルなロマンス。
    最下層の生活から波乱の人生を歩んできたアメリカ人のロブと、落ちぶれた男爵令嬢のグレースの恋の主題は、知恵と処世で人々の心をとらえながらも、ひたすら辛坊し、待つこと。
    なので、ドラマチックではあるけれど、夢見がちなロマンスとは遠く、悪役を倒す爽快感や夢のような結末があるわけではない。だが、だからこそリアルで心に残るロマ。
    ホットでエンタメな作品を求めると、かなり方向が違うのでご注意。
    あらすじなど下記
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4673.html

  • 確かに、涙なくしては読めない話だった。
    でも、とにかくヒーローもヒロインも、ラストぎりぎりまで本当につらい思いをさせられるので、読後感が良いとは言えない。最後の最後まで、読んでいるこちらまで辛くて憎くて、かわいそうで・・・。
    ロマンス小説、って言うよりは、戦争をテーマにした作品、として扱えばふさわしいのかもしれない。

    個人的には二度と読み直したくない作品。

  • カーラ・ケリー嫌いじゃないんですが、最近は単純なロマンスが好きになってきて、いろいろ深みのあるものはちょっとしんどくなってきた。このお話もカーラ・ケリーらしいけど...好き、というのとは違うかな。

  • ダートムア刑務所の悲惨さを書きたかったの?

  • 3.8
    男爵令嬢から「滑り落ちた」グレースと戦争捕虜のアメリカ人ロスのはなし。
    一般書が好きなひとにたいへんお勧め。
    とても上手いはなしです。章立てとかも上手いよね。
    逆にハーレクインらしいものが好きなひとににはまったくお勧めできない。

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