花のベッドでひるねして

  • 毎日新聞出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620013169

感想・レビュー・書評

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  • さすが、ばなな先生
    優しく強く、違うことを見極める力

  • 主人公は、みなしごの幹。
    急ごしらえのワカメのベッドに寝かされているところを、天啓を受けた大平家に引き取られ、愛情をたっぷり受けて成長する。
    その事実を隠す事無く、愛情を注ぐ大平家の人たちの強さ優しさ。
    それを受け取って、まっとうに生きようとする幹。
    大切な人の死、引き寄せられる人、受け入れられない人。
    様々だけど、自分を生きること…大事よ

  • 本館 新湊 立山

  • 捨てられた自分だとしても本当に大切にしてくれる人たちに恵まれて幸せに育つ人。
    描写がいちいち素敵✨
    ◯生まれた時から重症らしい私のしあわせ病はとどまるところを知らないくらいに強くなっていく。
    ◯空気は冷たく綺麗で、恐ろしい数の星が夜空に見えるようににじんでいた。胸いっぱいに吸い込むと、肺がすっきりするような、星のかけらを飲み込んだような、爽やかな感覚が満ちてくる。
    ◯私の人生の第二章が始まるのにふさわしい、良い光景だった。

  • 幸せはあくまで自分で感じるものだから、周りから見てどうであれ自分が自分の幸せを感じられていることが大切だと思った。
    私もこの主人公のように自分の幸せを感じられて、少しでも良いから大好きな人たちがそばに居る暮らしをずっとしたい。

  • 光。闇があろうが自分で光の方にぐいっと寄って生きていく強さと優しさと諦め。「花のベットに寝転んでるような生き方」「違うことをしない」…おじいちゃんの言葉が響く響く。大人ってこうあるべきだよなあと思う。幹ちゃんの家族のように。子がいてくれるだけでとにかく幸せだって。物語だがスピリチュアルな部分を強く揺さぶってくる。読んでいてもなんだかまぶしくてフワフワする。これは何度も読んだ方がいいと自分の中の何かが感じている。

  • なんだか抽象的で、物語に出てくる人々は地球に住んでいない高尚な存在のように感じた。

    よしもとばななさんの言葉選びがとても素敵ではっきりとはわからないけど大事なことを沢山含んでいた。

    好きだった言葉

    「人が一生をかけて本気で成そうとしていることなのだから、かんたんにわかられても困るのだ」

    「だれのせいにもしないで、ひたすら天に身をまかせて疲れを地面に吸い取ってもらえばいい。」

  • 悪い環境で育ってもいいところだけを取り上げて生きる。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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