蒲生邸事件

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著者 : 宮部みゆき
  • 毎日新聞社 (1996年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620105512

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蒲生邸事件の感想・レビュー・書評

  • 時間モノ×2.26事件×宮部みゆき。

    2月25日。
    浪人生の孝史は、火災に巻き込まれ、
    危機一髪のところを平田という男に助けられる。
    ところが、平田が火災を逃れて避難したのは
    昭和11年の同日、つまり、2.26事件の真っ只中だった…。
    しばらく、蒲生邸の使用人として働くことになった孝史と平田だったが
    蒲生邸の主で、退役軍人である蒲生氏が
    自決を図ったことにより、屋敷内に不穏な空気が流れはじめる。
     消えた小銃。
     蒲生氏の後妻と一家の確執。
    孝志は小銃の行方を突き止めることができるのか。
    そして、現代に戻ることができるのか。

    恩田さんの「ねじの回転」が好きすぎて、
    2.26事件についていろいろ調べていたら
    辿りついた1冊でした。
    面白かったですが、ねじには勝てないかな?

    その理由の一つは、登場人物に魅力を感じなかったというのがあります。
    特に主人公の孝史。笑
    ふきの言いつけを全く無視するは、
    結局煙突直さないわ。信じられない。
    君は本当にふきのことがすきだったのかい??
    ふきもパーソナリティがそこまで描かれているわけではないので、
    孝史がふきを猛烈に好きになった理由も分からない。
    肝心の時間旅行者:平田は主に寝ているし、
    貴之もキャラクターが定まらず。
    うーん。珠子がまだ一番魅力的だったかな…。

    あとは、2.26事件が思ったより絡まなかった点ですね。
    「時間モノ」という認識で手にとればよかったのですが
    「2.26事件」と思って手に取ってしまったので…。

    ただ、ラストはとっても良かったです。
    うるっと来てしまいました。
    私は、自分の周りの人が幸せであれば、それでいいです。
    平田もこの思考でとどめておけばよかったのに。
    いい人すぎたのですね。

  • あらすじは色々なところから拾って読み始めました。
    主人公があんなに現代で後ろ向きなのに、過去に行った途端に積極的に首を突っ込むのが引っかかりましたが…まぁお約束ですわね。

    過去のキャラクターが個性的で面白かったなぁ…。宮部みゆきさんの今の作品と比べて若さを感じた作品でした。

  • 宮部みゆきと出会った最初の作品。
    普通の高校生がひょんなことでタイムスリップし二・二六事件の真っ只中へ。なぜ彼はこの時、この場所へ現れたのか、何かを変えることはできるのか。大きな事ではなく、一人一人の幸せを願って再びタイムスリップする。ドキドキしハラハラする運命の4日間ミステリーでした。とっても楽しめました。

  • 私はタイムマシンものが大好きなので、この小説はすーっと引き込まれ、最後まであっという間に読んでしまいました。

    戦時中の史実と物語が絡み合い、少し恋愛の要素もあり楽しめます。
    最後の胸きゅんも(^-^)ニコ

  • 2・26事件」はもちろん「相沢事件」「東京空襲」「竹槍事件」「硫黄島玉砕」等が絡む。

  • 二・二六事件の起きた日にタイムトラベルする男に巻き込まれた少年の話。
    二・二六事件そのものではなく、同日に起こった別の事件が舞台。
    ミステリーも二・二六事件もタイムトラベルも全て中途半端で、いまいち盛り上がりにかける。歴史を替えようともせず、成行きを見守るだけだったら大変だろうからする意味もない気がする。
    肝心の二・二六事件にはほとんど触れていないのは、自分で調べるということなのか。もやもやする話だった。

  • 「事件」とあったから
    勝手に殺人事件のミステリーだと思ったよ

    まさかのタイムトラベラー

    孝史が「ちゃんと生きたい」って思うくらい成長したのは
    すごいことだし、安心した
    もともと素養があったのだと思う

  • すべてを振り返り,知るために読む本

  • 時間旅行者の平田とホテル火災から逃げ延びるために過去にさかのぼった主人公。タイムスリップした舞台は2.26事件が起きる前日の蒲生邸。戒厳令下で閉鎖されたお屋敷内で起こる殺人事件(史実では自決とされている)。果たして犯人は?というストーリー。

    面白かったんだけど宮部みゆきらしからぬ軽さだったように思う。やはり宮部さんはびっくりするほど緻密に、預言者みたいに描かれた社会派な感じの小説のほうが好みだなぁ。短編もいいけど。本当、宮部さんって時間旅行者なのかなって思うぐらい。「火車」とか「理由」、震える。

  • 楽しかった。重厚感。

  • 「生きている蒲生大将が平河町一番ホテルに現れて、歩き回っていたのだ。
    そう、過去からやって来て。」p.282

  • 附属図書館にて。
    主人公よりも知識がないことは恥ずべきことであったが、歴史資料からあれほどの物語を考える作家に感心した。物語自体に納得はしたが、少し物足りなさを感じた。平田は孝史を助けた時、何を思ったのだろうか。一本通した人物だからこそ、彼の物語を考えたくなる。

  • 本当は再々再々読くらい^^

    タイムトラベル+226事件で恩田陸「ねじの回転」 宮部みゆき「蒲生邸事件」があって、ふとしたきっかけでどちらかを読み返すと、もう片方も読み返したくなる。テイスト全然違うんだけど。

  • 「歴史は意思を持っている」というアイディアが面白かったです。

  • 男の謎や殺人事件でスリルもありつつ、恋愛の切なさも。
    一気に読んで、読後感も爽やかな良作。

  • 226事件、全く覚えていなかった。最終章は蛇足気味。高崎はちょっと親近感あったね。現代の時間経過があっても過去へはピンポイントで戻れるならば

  • タイムトラベルにより58年前の2・26事件のさなかに。ミステリーというよりも、SFに近いのですが、そこで起こった謎の事件。主人公が出会った58年前の美しく、優しい女中さんへの思い。そして、現代に戻る際には彼女と浅草でH6.4.20に会う約束。もうおばあさんになっているはずであるが、約束の場所で出会ったのは・・・。主人公を58年前にタイムスリップさせたトラベラーの孤独な人生と戦死も感動の物語でした。

  • 70年前にタイムスリップ。たった70年前の日本、ひいおじいちゃんの生きていた時代。主人公孝史君と一緒に考えてみて下さい。

  • 現代のホテル火災の現場から二・二六事件当日にタイムトリップしてしまう話。
    途中まではなかなか読み進められなかったけれど、途中からグイグイ惹き付けられて読み終わった。
    実際タイムトリップをしていくら過去を変えようとしても歴史の大きな流れは変えられない。けれどだからこそ、その時その時を精一杯生きていきたい。と語る部分に共感した。
    最後に救われた。

  • 時間旅行能力と2.26事件を題材にしたミステリー。戦前の思想と現代人のギャップとを描きながら 人間模様がおもしろい。ラストも宮部氏らしくせつなさもあり、おもしろい

  • 2.26事件の中に生きる日常が感じられる。宮部みゆきは初めてだが、やはりすごい!でも長い、、、

  • タイムトラベラーと一緒に昭和11年2月26日の帝都東京にきてしまう
    現代っ子で浪人決定の尾崎孝志が巻き込まれる4日間
    平成の世に戻ってからの孝志と一緒にじ〜ん涙する
    これも好きな小説のひとつ

  • 面白かった。切なくて好き。
    宮部さんのお話にしては死亡率が低いほうか(笑)。

    貴之さん、なんだかんだでずっとがんばってた。

    平田さん、すごく優しい人なのに、なんというか、貧乏籤というか・・・。

  • 高校生の時に一度読んでからの、再読。

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蒲生邸事件の作品紹介

この国はいちど滅びるのだ-長文の遺書を残し、陸軍大将・蒲生憲之が自決を遂げたその日、時の扉は開かれた。雪の降りしきる帝都へ、軍靴の音が響く二・二六事件のただなかへ、ひそかに降り立った時間旅行者。なぜ彼は"この場所"へ現れたのか。歴史を変えることはできるのか。戦争への道を転がり始めた"運命の4日間"を舞台に展開する、極上の宮部ミステリー。

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