ブクログ大賞

レディ・ジョーカー〈下〉

  • 1147人登録
  • 3.77評価
    • (189)
    • (153)
    • (307)
    • (14)
    • (2)
  • 127レビュー
著者 : 高村薫
  • 毎日新聞社 (1997年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620105802

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

レディ・ジョーカー〈下〉の感想・レビュー・書評

  • 少しずつ読みながら読み終わりました。
    後半から個人的に読むスピードが失速してしまった感じです。
    ビール会社の社長がすごい人物で、世の中の社長に対するイメージが少し変わりました。
    少なくとも大企業の社長は株主などの人間関係もあって、一般的なサラリーマンとあまり変わらないのでは?と感じました。

    犯罪者グループの、犯罪後の人生も成功したにも関わらずどこか突き抜けた感じはなく、むしろ人生の倦怠感が増したような印象を受けました。
    いろんな職業や立場の人物が様々でてきますが、それぞれがリアルで、どの人生もどこかしんどさが伝わってきます。

  • 犯人も警察も被害者も全部書ききって、見事というしかない。
    人間の内面を緻密に描写して引き込まれる。
    人の心の空洞のようなものをどうしてこんなにうまく表現できるのだろう。

  • 事件が動き始める上巻は面白かったが、捜査する側の合田や報道する側の久保のパートは長く難解で、読み進めるのが苦しかった。
    事件当事者の物井や城山のパートは面白かった。彼らの内面に思い入れをしながら頑張って読み進めていたが、物語が増長すぎて、読み終わる頃にはすでに感情移入もできなかった。
    2015/12

  • 半田刑事が合田刑事を思うシーンに「実は、自分の方から陰湿な挑発をくりかえしてすり寄ってくる変態だったのだ」と書いてあった 。合田刑事シリーズが好きなのは正にこの言葉です

  • 高村薫著。

    個人的には傑作のひとつだと思います。

    練りに練ったプロットに、重厚な筆致、先が読めるようで読めない展開、テーマの社会性、これを超えるサスペンス小説にまだ出会っていません。

    WOWOWでドラマ化されたときに手に取った本です。肝心のドラマは見逃してしまいました。しかし原作がこれだけオモシロければ、見てガッカリしないようドラマは遠慮しておこうかな。

  • わたしは文庫版よりもハードカバー版が好きみたいだ

  • #読了。合田刑事シリーズ第3弾。グリコ・森永事件がモチーフ。標的になったのは、大手ビール会社。総会屋との話も絡み、企業倫理が問われる。長編かつ重苦しい場面も多いが、引きこまれる。最後は少し駆け足というか、あまりすっきりせず。

  • デラックスガッツ

    市民社会と闇社会との対峙がテーマである。しかし、肝心の犯罪組織の動きを追わず、それに対処する側(警察や新聞社)に焦点を当てている。それが本書をドキュメンタリー風に見せているのだが、さすがに下巻になると、なぜこんな長い話を読んでいるのか、所詮フィクションなのに、という気がしてくる。最後に合田が出世したのは良かったと思う。

  • グリコ森永事件をモチーフに書かれているらしい。日の出ビールという業界第一位の一兆円企業に対して異物を混入されたくなければ金を出せと脅す犯人グループ(レディ・ジョーカー)。すべてを警察に話すべきか、企業イメージを最優先させるべきかで戸惑いながら対応していく社長の城山、レディージョーカーサイド、事件を追う刑事、記者、それぞれの視点から描かれたサスペンス。これだと単にドラマ仕立てな感じに仕上がると思うんだけど、こういう企業対警察対記者みたいな大きな闘いの底に、部落問題があり、またレディジョーカー側にも障害のある娘を抱えた親がいたり、また己の人生に対する不満でくすぶっている老人がいたりと、血の通った次元の出来事がレディ・ジョーカー事件という社会的にも影響力のある大きな事件の見えなさを助長しているという点が物語を大きく膨らませている。犯行の動機はイマイチすっきりしない。あるものは明確に金目当てであるけれど、他の人々は絆された感がある。だから犯人サイドの描写が多いとここまで引き込まれなかったんだろうけど。一番読んでて面白かったのは刑事合田視点と記者根来視点かな。

  • 金融、メーカー、警察、検察が複雑に絡まった事件。社会の闇とは、身近にあるものなのかもしれない。途中、ちょっとダレるが、最後までどうなるかドキドキしながら読める。

  • 大著です。長いなあという感じです。何だか私は、スッキリとしませんでした。

  • う~ん...

    話の筋は面白かった気がするんだけど、いかんせんボリュームがありすぎて、自分の頭の中でまとまらない。残念というか、評価するのが難しい。

  • 合田と半田、二人の距離が近づいていくところが良かった。
    結末は、少し意外性に欠けた気がする。

  • 犯罪が犯罪を呼び、増殖し続けるレディ・ジョーカー事件。犯人たちの狂奔と、それを覆い尽くす地下金融の腐臭は、いつ止むのか。そして、合田雄一郎を待つ驚愕の運命とは―高村文学の新たな頂点を記す、壮大な闇の叙事詩、ここに完結。

    犯罪の愉楽に発狂する男たちの臓腑。犯罪が犯罪を呼び、増殖し続けるレディ・ジョーカー事件。犯人たちの狂奔とそれを覆う地下金融の腐臭はいつ止むのか。そして合田刑事を待つ驚愕の運命…高村文学の新たな頂点を記す叙事詩。

  • 終了日:2012・5・21、OH. MY. GOD. what in the fuckity fucking fuck did i just read.
    i mean, the emotions. ALL MY FEELS. can't handle them any more.
    「君は、俺のことを聖人だと思っていたのか…?」にしてやられた。
    やられた。oh my fucking god, 祐介!マジ義兄がかわいそう。
    ていうかこのシーンあったっけ。合田が義兄に「辛いんだ、助けてくれ」って懇願するとこ。やばいよハードカバー版の破壊力ハンパ無い。
    半田は怖いなぁ、でもあの思考回路にはゾクゾクする…!
    えっ、ヨウちゃん札幌?!こんなくだりあったっけ?!
    ていうか倉田の涙にはビックリだったなぁ。

    でもさ、でもさ、色々あったんだけどさ。

    とにかく。
    えっ、半田が合田を刺すシーンってこんなんだったっけ…
    でも「ゆうすけ…」には!もう!
    それ以前の、合田が義兄との関係を考える時の川岸云々のくだりも、文庫版にあったっけ?ていうかあんなに義兄との距離を思い詰めてたっけ。

    そして。えっ、告解。
    ちょっ、予想外の森君のその後!結婚したのか子供ができるのか!!よかったね!ていうかお蘭は見舞いに行ったんだ!!!!!!!
    だがそれよりなんだあれは!なんなんだこれは!(この辺で一旦思考停止した)
    「義兄が自分に大して友情以上の感情を~」!
    ma'am I LOVE YOU SO MUCH!!!!!!!! こんなマジに直球投げて来るとは思わなかったぜ!
    なんか曖昧な合田の回答も、でもその臓腑のざわめきには、希望が持てる…
    クリスマス・イブ「貴兄の声が聞きたい。会いたい。」

    *dies in a pool of tears and blood*

    えっでもだって文庫版って確か合田が一人で病院のベッドで泣き崩れる(というか、横たわったまま泣く)っていうのがあってものすごく心が痛かった覚えがある…
    こんな希望のある終わり方だったのか!ていうかこれでどうなったのか教えてくれないのって…

    そして久保さんは合田に再会するっけ?昇進はなんか覚えてるけど。
    久保さんが東北に出かけてドライブするってのは覚えてた。
    覚えてたんだけど…あれ、ヨウちゃんの勤め先(バンに書いてある)って、こんな明確だったっけ?それと、物井さんと対峙するシーン。これはなかったよね?
    最後の最後の、あの突き抜けるような戦慄は覚えてるし、それはかわらないんだけど、なんていうか、その直前の物井の中の憎悪が云々ってのはなかった、よね。
    でも読後のあの、言葉にできない高揚、歓喜、そして恐怖と混沌は、全く色あせない。

    結論:ハードカバー版、ハンパねえなぁ…

  • やっと読み終えた。
    本当に重厚なストーリーだった。

    下巻になり犯人側・ビール会社側・警察側・新聞社側の登場人物がより鮮明になり個性や感情が際立ってくる。

    社長の城山もだんだん自分の過去のおこないや過ちに気づき始める。
    直属の部下にも結局裏切られる格好になるし。

    警察官の合田と半田の争いもすごかった。
    彼らの結末が物語の結末になる。

    高村薫の過去作や最新作も読んでみたいが読むにはかなりの覚悟が必要な気がする。
    いずれにせよ、読書の楽しみが一つ増えた事になった。

  • グリコ森永事件そのまま頂きの推理小説であるが、長々と無駄とも思える描写には辟易とする。山崎豊子や宮部みゆきならどんな長編でも一字一句読めるのに、この作家のはだめだ、みんな飛ばし読みしてしまう。ストーリー自体もスッキリせず、主人公の合田の捜査手法はまるでストーカーだ。事件も解決したんだかしてないんだかモヤモヤする。この作家の評価が何故高いのかわからない。以前橋下徹を批判してTwitterで反撃されてもぐうの音も出ないのも情けない。

  • 上巻は辛かったが下巻は夢中になれた。ラストシーンのちょっとカラーな映像が残り、半田が守りたかった人達が一緒になって生活してる後味は悪くない。グリコ森永事件を題材にした企業、新聞社、警察、検察、政治、裏社会もろもろ詳細に繋がるスケールの大きな話でした。満足したが、照柿を読んだはずなのに面白かった印象はあるが内容をまったく覚えてない自分にびっくり。クリスマスイブはどう過ごしたんだろなー!

  • なんとなくすっきりしない…。でも、世の中ってそうだよね、と言ってしまう何かがあった。

    合田さんと加納さんが意味深すぎて色々想像してしまった…。

  • 文庫と比較のため読了。終章は文庫とは全然違っていてびっくりだったんですが、花とか後輩の話とか文庫にはなかったエピソードもあってこれはこれでよかったと思う。
    合田さんと義兄の関係は単行本の方が合田さんが義兄に寄りかかっている感じがよりしたかなぁ。
    加納さんが…こんなに弱く脆い面を見せていたのか…というのがびっくり。
    どんどん狂ってゆく半田とそれと呼応するように破滅してゆく合田さんに引き込まれ、インフルエンザのような巨悪に横たわっている何者にもなれない私達はどう生きていけばいいのか…。
    身につまされる想いでいっぱい。

  • 上下巻合わせて一体どこが一番の山場だったの?と思うほど終始、淡々としていた。多くの登場人物が無気力なオーラを全身にまとっていた為かもしれない。
     全体的にやはり難しい。世の中の仕組みを全然わかっていない自分がいけないのだが、経済・警察・マスコミ・暴力団などなど世の中思いもしないところで因果な関係があるのだなと勉強になった。
     まとめると、難しかったがその分勉強になったなと。思う。ストーリーも引き込まれるものがあったしね。

  • 多方面に広がった事件があらかじめ織られていた布の一端だったかのように、きちんと収束したのがさすが。いい小説です。

全127件中 1 - 25件を表示

レディ・ジョーカー〈下〉に関連する談話室の質問

レディ・ジョーカー〈下〉を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

レディ・ジョーカー〈下〉を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

レディ・ジョーカー〈下〉の作品紹介

犯罪が犯罪を呼び、増殖し続けるレディ・ジョーカー事件。犯人たちの狂奔と、それを覆い尽くす地下金融の腐臭は、いつ止むのか。そして、合田雄一郎を待つ驚愕の運命とは-高村文学の新たな頂点を記す、壮大な闇の叙事詩、ここに完結。

ツイートする