無影燈

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著者 : 渡辺淳一
  • 毎日新聞社 (2001年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620106434

無影燈の感想・レビュー・書評

  • 大学病院で助教授を目前にしながら民間病院に流れてきた医師、直江。看護婦、倫子は直江に惹かれていくが、ある時直江の秘密を知ってしまう……。青臭い小橋医師とドライな現実主義者、直江は、延命治療、患者のプライバシーなどについてぶつかり合いますが、医者を無闇に神聖視しない直江の主張に納得でした。一方で、直江の謎が明らかになるラストでは、ぽっかり心に穴が空いた気持ちになりました。医療用語などは古いですが、普遍的なテーマを扱っていて、今読んでも心に響く傑作です。

  • 故田宮二郎氏の最高傑作ドラマの一つ「白い影」の原作。ドラマと展開が違う部分があるが、子供だった自分は訳が分からないまま、夢中で読んだ。渡辺氏の作品の中では一番好きな作品。

  • 先にドラマを観ていて結末を知っていたので、直江の言動の裏側にある思いを考えながら読んでいけたせいか、後半に向けての直江の凄まじいまでの女性への執着も理解できた気がします。
    死が差し迫った異常な状況、無になってしまう恐怖、孤独、絶望…誰一人それに気付かず知らない中で、死期が迫る患者に納得のいく死に方を整えながら、直江は自身の死に方を整えていく。
    せめてもう少し直江の本来の人となりを知れる記述や、倫子への特別な思いが垣間見れる記述があれば良かったなと思いました。
    最後の倫子宛の遺書があまりにも身勝手な文章で、あれを読んで彼の死後に一人で子供を産んで育てようとか、愛する人を失っても前を向いて生きて行こうとは思えないなと。
    医療現場の理想と現実みたいなものがわかったり、医師のジレンマが直江と小橋の意見のぶつかり合いで感じ取れたり、自分自身の死生観についても深く考えたりしました。
    でもドラマ版のストーリーの方が私は好きです。
    とにかく竹内結子が演じた志村倫子になら、直江庸介は救われたと思うので。
    男性作家と女性脚本家の感性の違いでしょうね。

  • 何故か引き込まれる本。
    中居くんがドラマやってたやつか…。

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