小さき者へ

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著者 : 重松清
  • 毎日新聞社 (2002年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620106625

小さき者への感想・レビュー・書評

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  • 短編6つ。
    田舎で一人暮らしする親。そんな親のことを考える日が誰にでもくるのだろう。どうするか。
    息子への想いを手紙に綴るのもいいけれど、どうせなら実際に話したほうがさらに伝わりそう。手紙でしか伝えられないそんなところにまできてしまったということか。
    いずれもジンとくる話しだった。

  • 2016.8.16

  • 親子関係、特に父親に焦点を当てた6編の短編小説集。それぞれにすれ違ってしまう、子供の心理、父親の心理がよく描かれている。普段は忘れてしまっているが、大人もみんな昔は子供だったんだということを感じさせられた。特に、「小さき者へ」「団旗はためく下に」「三月行進曲」が心に残った。

  • 26/141

  • 家族の短編が6つ。

    『団旗はためく下に』について。
    応援団あがりの父親は一見ヤクザのようで、娘にとってはダサくてうざい。”なんとなく”高校をやめようとしている娘。父親はそれに怒り、説得し、理解しようとして、押忍の心を娘に伝える。結局、娘は高校を退学し、美容師を目指すことにする。
    娘が退学したその日、校門の外には学ラン姿の後輩を従えた父親がいた。「押忍!」と叫び、娘の旅立ちにエールを切る父親。娘は父親に応援されている。これからもずっと。

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    どの話も家族の話、そして後悔の話のようだった。
    読んでつらくなる話もあった。

    『失敗しない 後悔しない 人生がいいな』で始まり、
    『失敗しない 雨も降らない 人生なんてない』と歌う曲を思い出した。中学生のころ大好きだった曲だ。
    友人が中学の文集に『泣かないのが強いんじゃない 泣いたあと笑ってるのが強い』と書いていた、あの頃好きだった曲だ。

    嫌なことがない人生なんて、後悔のない人生なんてない。失敗したあと泣いて、そのあと笑えるような人生がいい。あの頃からちゃんとわかってるはずなのに何度もつまずいてしまうなあ。

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    感想文のつもりがポエム文章になってしまった。反省。

  • 小さき者、子供だけではなく父親も小さき者なんだなあ。

  • 子供と父親、子供と祖母、子供と離婚などのテーマで描いた中編集。まあまあ面白かった。

  • 6つの短編小説。
    1つ1つの話は全く違うテーマだけど
    全てに「後悔」という言葉が共通している気がする。

    特に『団旗はためく下に』にはすごく考えさせられた。

    人生は常に後悔することの連続で
    AとBを迷って、どちらを選択しても
    必ずいつか後悔の念が発生する。
    けれど、その時、「Aを選べばよかった」
    「Bを選んでいればどうなっていただろう」
    と考えるのではなく
    自分が選んだ選択を、これから自分の道で正解にしていけばいいんだ。

    相変わらず、文章の構成がとても綺麗で
    素直に胸にスーッと染み込んでくる重松作品。
    最近の携帯小説作家には絶対に出せない味です。

  • 久しぶりの重松作品。
    何となく「こどもの日」ということで手にとってみました。
    内容は…父親と子供(中には直の親子でないのもあったが)との関係を軸にした短編6本。特に重松作品は今の自分の年代、社会では中堅どころになっているか、挫折を経験しているか、そんな世代が主人公のことが多いので、何となく自分と比べて読んでしまう。
    どの話もどこかでじわっとするところがあり、また自らを振り返り共感するところもしばしば。これを女性が読んだらどう感じるのかなと、ふと思ったり。
    生きてきた中で落としてきたものを拾って確認するかのような、そんな大人と子供の心の機微を感じるストーリーでした。

  • 子供を持つ親として読んでみました。いろいろなケースがあるなぁと。勉強になったかんじ。

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小さき者への作品紹介

子を、親を-人生を抱きしめた、深い共感を心に刻む六つの物語。

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