コンタクト・ゾーン

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著者 : 篠田節子
  • 毎日新聞社 (2003年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620106694

コンタクト・ゾーンの感想・レビュー・書評

  • ランボー最後の戦場と15少年漂流記を足して2で割らない感じです。

  • 二日かけて読了!でもスリリングな話にも関わらず今一つのめり込めなかった感…。でもそれは、決してこの本がつまらなかったからではなく、「弥勒」が面白すぎた!!!!読む順番を選べるなら弥勒の前にコンタクト・ゾーンだったなぁ。
    この邦人女三人への好感度がど底辺からスタートするので、過度に感情移入することなく冷静に読み進めることが出来るのはよいところ。祝子の独りよがりなお嬢様神経にイライラさせられたり、真央子の頭でっかちなところにもうんざりさせられたり…どっちも自分は賢いって思い込んでるんだよなぁ。この二人よりはありさがまだ良かったかも…?まぁ最初が最初なので特に好感が持てるようにはならない三人、とはいえそれがかえって読みやすい。篠田先生の計算によるものなのだろうけど!でもラストは流石にすっと背筋が伸びるような気持ちよさで締めてくれてて、よかった!!

    篠田作品の長編を読むといつもものの考え方の根本をガツンと揺るがせられるのだけど、今回はそれが薄かったかな…理由はやっぱり、弥勒を先に読んでいたからかな…。ただ、知識として知ってるつもりのイデオロギーなんてあてにならないということは叩き込まれた感がある…。

  • 面白い,けど,ちょっとくどいかも.

  • 文句なしに面白い。500ページ止まらない。

  • 509頁2段組みの大長編で、女3人がサバイバル生活を繰り広げる。『弥勒』によく似た設定・展開だが、こちらのほうが暴動、銃撃戦のアクションシーンや女性ならではのシーンが多くエンターテインメント向きか。その分、『弥勒』で取り上げていた文化摩擦、開発と援助、宗教等についての問題提起はやや軽め。どうせなら「小金を持った日本人バカOL」にしか見えないヒロインたちの内面やこれまでの人生経験についてもっと詳しく描いてくれたら、島生活での変貌に、より説得力が出て感情移入もできたように思う。 

    タイトルの「コンタクトゾーン」は言語学・文化人類学者のM.L.プラットにより1992年に提唱された概念で、「まったく異なる文化が出会い、衝突し、格闘する」社会空間(social space)のこと。京大人文学国際研究センターがまんま『コンタクト・ゾーン』という学術雑誌を2007年から出している。本書の初出雑誌連載は2001年からなので、著者はずいぶん早くからこの概念に着目し、研究していたということになる。

  • 弥勒を読んだ後だと、それに似ていると思ってしまった。
    場違いな時期にリゾートに行き、紛争に巻き込まれ、その後の人生を送る3人の女性を軸に書いた話。
    最初に出てくるツアーコンダクターは、あっという間に消滅するが、何が人生を変えるかわからない。
    それぞれの生き方があっていいものだなあと思う。
    自分で道を切り開く真知子、流されるようにして、その地になじむまりこ、医者としての道を素直に進む祝子。
    なかなか女性としておもしろかった

  • 南の島で内戦に巻き込まれた3人。
    内戦の悲惨さと生き方について深く切り込むかと思えば、浅く流していく。

    サンデー毎日に連載したものだけに、どたばた劇という感じもする。

    取材先はしっかりしているようだ。
    宗教的な課題と政治的課題と民俗的課題が、不可分だということがいいたかったのかもしれない。

  • 三十代後半の女三人組が、デモや暴動が起きている最中の南の島へ旅行へ行って政変に巻き込まれる話。
    熱帯雨林、サバイバル、異文化、テロにゲリラ、男と女と今作品もてんこ盛り。
    平和な日本に馴染まない人にオススメ。
    他作品の『弥勒』と展開がちょっと似ているけれど、悲壮感の中に女ならではのしぶとさがあるのが大きな違いだった。女っていうのはこういうもんなんだっていう強さがある。
    嫌らしさや馬鹿さ加減も含めて良かったな。

  • 細かくは読み切れなかったけれど、女のしたたかさや弱さを描いてある冒険ものとして読んだ。
    長いけど一気に読めた。

  • 工藤ちゃん哀れ。

  • 真央子,祝子,ありさの3人がゲリラ戦真っ最中の南の島に取り残され,したたかに生き延びる物語だが,日本で遊びまわっていたにしては,なかなか芯のある行動が面白い.ありさには現地の男との間に子供ができ,医師の資格を持つ祝子は立派に活躍する.楽しいサバイバル物語だ.

  • 30代の女性ツーリスト3人グループが南の島でテロに巻き込まれサバイバルを強いられる物語。

    イスラムの文化にそれぞれ個性的になじんでいく女性の逞しさが印象的でした。おそらく男性ならば・・・生き残ってなさそう。

    最初はいけすかない3人組だったがw人間ピンチになるとなかなか魅力的に描かれてる。

    女性の特に海外旅行好きの方は一読の価値あり。

  • 南国のリゾートで旅を楽しむ
    30代半ばの独身女3人

    優雅な海外旅行になるはずは
    内紛に巻き込まれることに


    殺し合いは
    憎しみ連鎖を生み

    殺しあっている限り
    良いも悪いもない
    目指すものも全くない

    ただの同じ分子が
    憎悪と恐怖の螺旋となるだけ


    3人は
    日本で生きることとは全く違う状況で
    それぞれの価値観と
    逞しさと強さを持って
    異国の地で生き抜く


    暮らすことではなく

  • これだけむかつくヒロインってのも珍しいわ……と思いながら読み始めた本作。本当、最初はヒロイン三人組にむかつくむかつく。「日本人の恥だ~!」という感じの、デフォルメされた典型的「馬鹿女」そのものとして描かれてるんだもの。いや、こういうの絶対にいるって。なので序盤は、彼女たちがどんな危機的状況に置かれようが、ぜんぜんハラハラできない(笑)。物語自体には惹きつけられるものの、感情移入しようという気になれないのが痛いな。
    ところが。物語が進むにつれ、彼女たちがどんどん「かっこよく」なってしまうのが不思議。だんだん感情移入できるようになるので、中盤からの展開はとにかくスリリングに一気読み。そして読後感はかなり爽快。これも「成長物語」なんだよなあ。人間いくつになっても「成長する」ってことを忘れちゃいけないという教訓のよう。それとも平和ボケした日本人への皮肉かも。

  • 小説。日本のブランド大好きOL3人組が、アジアの某リゾート地でクーデターに巻き込まれ、生き延びることに命をかけるサバイバル。外国は怖い、と思った。この3人は言葉に不自由しなかったからまだ意思疎通が図れたけれど、旧日本軍が植民地にしてきた歴史や民族紛争、日々入れ替わる権力者など、目まぐるしく変わる事態についていくのに必死。いつ捕虜として売られてもおかしくない緊張感。日本でがむしゃらに働いてるんだから、休暇をストレス発散のためブランドを買い漁って何が悪い、という精神が、だんだん変っていくのが面白い。日本は平和ボケした国という警鐘ともいえる良作。

  • おもしろかった。あの男の人には、最後まで道案内してほしかったな。

  • 30代後半の女性3人のサバイバル物語。

    かつて植民地だった国の抱える問題、民族紛争、ゲリラ、イスラム・・・何か遠くの国の話がとても身近に迫ってくる作品です。

    とは言えフィクション。
    よくここまで緻密に書き上げたなと感心しきり。
    最初から最後まで引き込まれまくって、510ページという分厚い本ですが、一気に読んでしまいました。

    篠田節子さんの描く強い女性が好きです。

  • どこに分類できるだろ、コレ。<br>
    すっごいサバイバルな話。女性は強い(笑)

  • 30代の独身女3人組が南の国に遊びに行ったら内戦に巻き込まれてしまいましたとさ。ヘビーなんだかライトなんだか。

  • まず最初に、とても分厚くてビックリ。30代をゆうに越えたいわゆる負け犬路線のバブルを経験した3人組OLの傍若無人な出だしはまず「ナニこいつら」と反感を買ったが、その後グイグイ引きこまれる。篠田節子が民族紛争にスポットを当てた作品。少々エグイ場面もあり。

  • 「弥勒」のOL版。
    「弥勒」はえらく感動したが、焼き直しのようで、こちらはイマイチ。

  • 南の楽園に遊びにきた30代半ばの女3人。いずれもストレスを抱えておりいけ好かない印象。ところが政変に巻き込まれ死と直面してしまう。ここから3人の個性が際立ち自ずと応援してしまう。分厚い大作だがスルスル読めた。

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コンタクト・ゾーンの作品紹介

襲撃された楽園。暗転の休日。戦場と化した島に出口はない。"生きろ。何があっても"いま、女たちの戦いがはじまった!まばゆいラグーン、豊かな熱帯雨林に恵まれた島・バヤン。その歴史には、つねに世界の矛盾が集約されていた。異なる価値、異なる秩序がせめぎあう「異文化接触地点」で、あなたは驚くべき光景を目撃する。危機にみちた時代を、全身で学び、生き抜いていくということ-。篠田節子が贈る、スリリングな感動巨編。

コンタクト・ゾーンはこんな本です

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