香乱記〈下巻〉

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著者 : 宮城谷昌光
  • 毎日新聞社 (2004年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620106786

香乱記〈下巻〉の感想・レビュー・書評

  • 宮城谷さんの描く英雄像は晏子を除いて理解出来た試しがない。

  •  ラストを、日本人的だなぁ、と感じた私は、中華を誤解しているのだろうか。<br>
     たぶん、日本人を描いた作品であれば、何も違和感はなかったと思うし、この人の作品であれば、それもアリだったとは思うんだけれども。宮城谷昌光の描く中国ではない、という気がしてしまったラストでした。「死んで滅びず」みたいな発想は、実は日本人固有のもの(そんなものがあるか、という突っ込みはなしで…)じゃなくて、『史記』に昵近した日本人がそこから育んだものなんだろうか、とも考えてみる。納得はし難いけれども。<br>
     項羽と劉邦を描こうとしながら、中心に田横を据えるという発想は、やはり宮城谷昌光、だと思う。けれども、中心に据えた以上はきちんと中心に置いたまま描いて欲しかった、というのが正直なところで、作品前半で話の中心がフラフラとぶれ続けたことが残念。歴史の中心点をややずらす、というのはこの作家の得意な描き方だと思っていたので。以前の作品では、必要なときに必要な解説を加えて、尚作品のテンポを落とさない上手さが感じられたのだけど、今作前半ではそれがなかった。後半に来て回復したように感じられたので、これが連載小説の怖さだろうか。

  • 香乱記の最終巻を読み終えました。感想ですが、正直この巻での読みどころは、田横が兄たちの思想を想い、洛陽直前で自殺する場面のみでした。
     香乱記では、項羽や劉邦を人格的に低くとして、田氏兄弟の歴史的評価を覆そうと作者は、したかったと思います。しかし、夏姫春秋のようにはうまくいかず、贔屓の引き倒しになってしまった気がします。
     ですが楚漢春秋に於いて語られることの少ない、斉という国の動きを知ることが出来たので、そういう意味では良い作品だったのかなと思います。

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香乱記〈下巻〉の作品紹介

他国を侵さぬ自立不羈の国。田横こそ天下の王となるべきだ。中国の人口を半減させ、なおやまぬ楚漢の激闘。虐殺をくりかえす項羽と裏切りを重ねる劉邦。ひとり信義を守る斉の田横は天下の衆望を一身に担いつつあった。英雄たちの挽歌、感動の最終巻。

香乱記〈下巻〉はこんな本です

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