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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
つつがなく平凡な主婦として暮らしていた主人公が、夫の突然の死に見舞われ、それと同時に夫の愛人発覚、子供たちとの遺産相続の問題、古くからの友人との葛藤とか新たに知り合った人々との交流の中で生まれてくる戸惑い…という具合に嵐の中に放り込まれ、その嵐に立ち向かいながらたくましくなっていくというお話しでした。 面白くて一気に読みましたが正直、ラストはすっきりしなかったです。 ん?こんな感じで終わり... 続きを読む »
主人を亡くした妻が主人の秘密を知る事になり、それに対峙し乗り越えていく姿が等身大で書かれている。面白いね
主人公の敏子は59歳で、うちの母親と同い年。突然の夫との死別、子どもも頼りにならず、夫の秘密も知り打ちひしがれる。
夫と家に守られていたひ弱な人生を捨てて、1人で思うがままに自由に生きようと決意するところが、潔い。
不惑とはほど遠く、死ぬまで惑いっぱなしこそが人間だと思える一冊。
60歳間近で夫に先立たれ、その夫には長年愛人がいたり、息子と遺産相続で揉めたり、いざ1人になって外の世界に出てみるとまるで世の中が分かっていなかったり・・・。
決して人事ではないんだよなぁ。
いずれ、自分の身にも起こりうる話。
生き方について考えさせられちゃいました。
第5回婦人公論文芸賞受賞作。 477Pのボリュームある本を手にしたのは、初めてだった。 しかし、読みかけると桐野さんの情景を描写させられる上手さだろうか、その場にいるように感じ、二夜であっと云うまに読了。 夫婦ふたりでの平穏な生活。主人公 関口敏子59歳、夫・隆之63歳が心臓麻痺で急死。その人生は一変した。長男・彰之、長女・美保との相続問題。そして、夫の遺した衝撃的な「秘密」。 ... 続きを読む »
イライラ
ムカムカ
モヤモヤ
ハラハラ
読み進めていく上でいろんな感情が出てきた本。
私があの奥さんだったらどうだろう。
愛人の女とあそこまで渡り合えるかな(笑)
桐野さんの本はダークなところが好きだったけど
こんな本も良いですね。
どちらにしろ上手さが光る。
桐野夏生氏の「魂萌え」。
まとまった時間が無かったので ちょっと時間がかかりましたが、本 自体は非常に面白い作品でした。
自分ではこんな人生は無理ですが、本を読みながら人生経験をしたような気持ちになりました。
いろいろな読み取り方があると思いますが、本当のところは何を言いたかったのか作者に聞いてみたいような気持ちになりました。
常に主人公からみた描写でしたが、もしかしたら、作者はもっと違った方向からみたところも意識して、盛り込んでいるように思えました。
たぶん主人公は奥さんではなく、ご主人かな?
世の中には決して平凡な人生などないな、と思った。敏子の人生は時別なようでそうではないのかもしれない。私も主婦なので考えてしまいました。もし夫が先に亡くなったら…私の人生にも変化があるのかな⁈
人間、やってできないことは無い。ただ、日々の生活の中で、家族やパートナーの存在が気持ちの中で澱を生んで、それが積もり積もって泥になって固まって、新鮮なことに踏み切れるんじゃないかな。勢いがついたらこっちのもの。もっとどんどんはじけたほうが人生楽しいし。
2011.8.5.
心理描写、人物描写が巧み。
リアルすぎてぞっとしちゃうくらいだった。老いること、夫に先立たれて孤独になること、専業主婦に甘んじて自分をなくしてしまうこと、、全部が目を背けたくなるくらいシビアに描かれている。
友人同士の付き合いで悩み、男女関係で悩み、自分の感情に振り回されて、結局、20代でも60代でも悩んでることって根本的には一緒なんじゃないかなって思った。
そう思うとちょっと気楽になれた。
ミステリーではない。だけど、次の展開を期待してしまう。なんていうか、桐野夏生の文章が主人公に共感しやすくできているのだろうか。まるでストーリーの中に自分がいる様な気にさせられる。なぜそんなに入り込めたのかはよくわからないけど、とにかく面白かった。
さらに詳しいレビューはブログで…
http://pinvill.cocolog-nifty.com/daybooks/2011/06/post-8772.html
かなりのボリュームだが、一気に読まされる。
心理描写や複雑な人間関係、場面転換がするすると頭に入ってくる。本当に小説がうまいのだろう。
老年にさしかかった女性のささやかな前進を、ここまで面白く読めるとは。
ただ、メタボラや東京島とは明らかにノリが違う。破滅も疾走もなりを潜め、静かな激しさに満ちている。
桐野夏生の生み出す奇抜な設定や異常な世界を期待すると、肩すかしを食うかもしれない。
数年前の作品、いわゆる家庭小説というジャンルなのでしょうか。
桐野夏生さんらしい人間のいやな部分をむき出しに描く人物造詣が
他の作品よりもマイルドなように感じました。
こういったソフト?な作品もものされる上、
「グロテスク」「東京島」や「ポリティコン」といった、
狂気をはらんだ閉鎖空間で本当に悪意に満ち満ちた人間関係ものも
お書きになる。
やっぱり、すごいなーと、まるで子どものような感想を持ってしまうのでした。
私も40を超え、いろいろ共感できた。
59歳は老人なのか、若いのか。
残りの約20年の人生どう生きるのか。
現役世代の自分は、仕事と子供のことしか考えていないが
老後の人生を考えていなければならない。
人生、いくつになっても青春だ。
母と同年代の女性が主人公の話。
でも、いろいろ身につまされることが多いかも。(娘として、妻として、母として、女性として)
ささやかな<日常>に、豊饒な世界を描き出した、再生と希望の物語。
夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた関口敏子、59歳。63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、その人生は一変した。8年ぶりにあらわれ強引に同居を迫る長男・彰之。長女・美保を巻き込み持ちあがる相続問題。しかし、なによりも敏子の心を乱し、惑わせるのは、夫の遺した衝撃的な「秘密」だった。
『OUT』や『柔らかな頬』、『グロテスク』同様、世間という荒波を、揺らぎながら漂流していく主人公。これまでの作品のような犯罪は出てこない代わりに、人々の日々の細部が、丹念につづられていく。
84点!
面白かった。人の意見に流されまくってた敏子さんがどんどん強くなっていく様子が気持ちがいいし、高齢者でも若者でもない微妙な年齢で揺れる複雑な気持ちも上手いなぁと思った。それぞれキャラが立っていてすごく読みやすかった。
突然なくなった夫。59歳で一人取り残された専業主婦の女性。それまで何の疑いもなく、夫婦でのんびりと老後を過ごせると思っていた。明らかになる夫の秘密。自分と心の寄り添わない子どもたち。それでも守られていた生活から自分ひとり生きていこうとする女性。今まで自分の世界があることに気づけなかったのだけど、喪失とともにやってくる自分だけの世界。喪失の後になんとか築かなければならない自分の世界。年を経ると感情はより豊かになるのでしょうか。今まで夫婦で生きられると思っていた老い。死んでしまったことが悲しいのではなく、もう会えなくなったことが寂しい、突然夫を亡くした私の母が言っていた言葉。相棒の死はだれもが経験すること。でも、その衝撃は人それぞれだと思うのです。夫婦のことは夫婦にしか分からないといいますが、きっと誰にも、自分の子どもとさえも分かち合えない感情があるのだろうなあと。

読み終わって、お母さんにあげました。
母を見ていると女子学生のようにお友達づきあいが増えているように見える。
ちょうど自分の年代は友達と集まる機会を作りづらいので
うらやましい。
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