- Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620106908
感想・レビュー・書評
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年齢が自分と離れているせいか、あまり共感することができず、残念ながらぐっとこなかった。
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84点!
面白かった。人の意見に流されまくってた敏子さんがどんどん強くなっていく様子が気持ちがいいし、高齢者でも若者でもない微妙な年齢で揺れる複雑な気持ちも上手いなぁと思った。それぞれキャラが立っていてすごく読みやすかった。 -
登場人物全員に「ちょっと!」と言いたくなってしまう。
(あ、親に甘える子どもには言えんわな…)
人間の嫌な部分がたくさん見えてくるけれど、主人公が少しずつ良い方向に変わっていくので読んでて救いがあるかな。 -
妙齢の女性が夫をなくしてからの話・・・あー読んだ記憶ないな~
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タイトルと中身のギャップに仰天。丁寧な心理描写が続く、なかなか感じのよい小説なのに、どうしてこのタイトルなのだろう?主人公敏子のこれからの人生が、これまでとは違う方向へ舵を切って再出発してゆく、その象徴なのだろうか。謎だ。
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老後にもう一度読みたい。老いて一人で生きるということはどういうことか、中間層の普通の人(もう少し上?)が描かれている。以外にすっきり爽やかでした。
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59歳の平凡な主婦が夫を突然亡くしてからの約1年間の物語。タイトルからは想像もできなかったないようである。遺産相続、友人関係、不倫など、さまざまなものが主人公の前に現れ、ひとつひとつがゆっくりと解決(?)し、その度に主人公が柔らかく変わっていく。読み応えがあった。
もっとずっとも前に読んでいたら、おそらく感じないであろう感想を持つ。「老いていく」という根本的な問題は勿論、さまざまな人間関係や、「淋しさ」などが、今の自分にはきわめてリアルに感じられて、正直ときどき鳥肌が立つほど恐かった。
2006/1/13 -
桐野夏生作品の中では異色な一作。一言でいうならば、老後の恋?
老後の人生をどう生きるか。今から考えてもわからないけれど、堂々と与えられた人生を謳歌する主人公に圧倒されました。恐ろしいのは女性の底力…。 -
新聞連載作品は単行本で読むと退屈なことが多く、
また、桐野作品の毒を出すのは難しいのではないかと
あまり期待していなかった。
けれどもやはり、中年女性を描かせたら桐野夏生を超える人は
いないのではないだろうか。
予想よりもずっとおもしろかった。
エグさがなくても桐野作品は良いのだ、と認識。 -
読む世代によって共感する登場人物がかなり違いそう。中年女性にはぐっと来るかも。