おとこ坂 おんな坂

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著者 : 阿刀田高
  • 毎日新聞社 (2006年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620107035

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おとこ坂 おんな坂の感想・レビュー・書評

  • 13/03/03 玉石混交。ちょっと期待はずれ。

  • 神社などにある、ふた通りの坂。短くて早く行けるおとこ坂となだらかでゆっくり登れるおんな坂。そんな坂道を感じさせる人生の機微を描いた短編集。主人公はほとんどがごく普通の男。おんな坂をゆっくり上るタイプだ。それが以前の知り合いなどに会い、彼女・彼のおとこ坂の人生を振り返る。そしてもう少し違っていたら、そうだったのだろうかと。だれでもあり得るようなちょっとした人生の分岐点。それをおとこ坂おんな坂にたとえて描き、読後感は不思議な切なさが残る。もちろんハッピーエンド的な話もあるが、どちらかというとやるさなさ、まあそうだよね、というようなラストが多い。しかし嫌な感じでは無く、むしろ現実に即していてほっとするような。ちょっとファンタジックというかミステリ系のラスト2作は、まあ、これもここまででよかったな、というところで終わっている。夜、トイレに行ける程度の怖さ(笑)であった。正直私は阿刀田高さんの作品というと「怖い」のでは、と怖じ気づいて読んでいなかった。学生時代聞いていたラジオ番組に、阿刀田高さんのショートショートを朗読するコーナーがあって、どれもとても怖くて、未だにそのイメージが払拭されていないのである。今回、毎日新聞の日曜版に連載していたもの、と知り、たぶん大丈夫と思ったのである。中には怖いものもあったが、おもしろかった。どれもちょっと不思議で、ちょっとシニカル。「つきづきしい」とか「ビヘイビア」とか彼独特のちょっとキザっぽい言い回しも嫌いではない。このテーマでここまで何作も書くというのはさすが短編の名手だな、と思った。少しご都合主義的なところが気になった「ルビコン」などでマイナスして星4つ。

  • 短編。全12話。

    いや〜いい。よかった。人生や人の心の機微を穿つお話がほとんど。この手の阿刀田さんの作品は、私にはいまいちしっくりこないんだけど、今回はそんなセオリーを見事に覆してくれました。

    特に好きだったのは、『ルビコンという酒場』、『生まれ変わり』、『恋の行方』、『生き方の研究』、『あやかしの町』。

    阿刀田さんは、人が人生のある地点で体験するであろう悩みや懐古、邂逅などをうまく描くうえ、その悩みなどに、決して答えを出したり、説教したりはしないんだよね。ただ、「こんなことってあるよね」ってことを、切なく、うまく描くの。

  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4620107034/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec2.images-amazon.com/images/P/4620107034.01._SCMZZZZZZZ_V62275474_.jpg" border="0" alt="おとこ坂 おんな坂"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4620107034/yorimichikan-22" target="_blank"> おとこ坂 おんな坂</a><br>阿刀田 高 (2006/07)<br>毎日新聞社<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4620107034/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>急で短い男坂、ゆるくて長い女坂。あなたはどちらの坂を選びますか? 切なくもおかしく、そして意表を衝く結末。「独りぼっち」「爪のあと」など、短編小説の名手が、日本各地を舞台に男女の人間模様を描く12の物語。</strong></p></blockquote>
    <blockquote><p>第一話 独りぼっち(東京・新橋)      
    第二話 爪のあと(宮崎・都筑、高千穂)  
    第三話 あつもり草(北海道・礼文島)   
    第四話 つり天井(宇都宮)           
    第五話 鯉づくし(広島・三次)       
    第六話 ルビコンという酒場(岐阜)
    第七話 生まれ変わり(岩手・遠野)
    第八話 黄色い小びん(愛知・伊良子岬)
    第九話 恋の行方(石川・能登半島)
    第十話 生き方の研究(千葉)
    第十一話 滑る女(愛媛・松山、八幡浜)
    第十二話 あやかしの町 (京都)</p></blockquote>
    日本全国さまざまな場所で繰り広げられる男女の人間模様が淡々と静かに、ときにはもどかしささえも覚えるほどに描かれている。
    人の生き様を、急で短いおとこ坂と ゆるくて長いおんな坂になぞらえ、ときどきに選び取る坂の姿とその後の人生模様を見せてくれる。
    底に流れるものは静かなのだが、どこかにピリリとスパイスが効いていて、読後に胸に小さな棘が刺さったままなこともある。</font>

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おとこ坂 おんな坂の作品紹介

急で短い男坂、ゆるくて長い女坂。あなたはどちらの坂を選びますか?短編小説の名手が日本各地を舞台に描く12の物語。切なくもおかしい男女の人間模様、そして意表を衝く結末。これぞ短編小説。

おとこ坂 おんな坂はこんな本です

おとこ坂 おんな坂の文庫

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