喜の行列 悲の行列

著者 :
  • 毎日新聞社
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本棚登録 : 92
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620107295

作品紹介・あらすじ

運命を変える48時間。手に入れたのは喜びか?悲しみか?エンターテインメント長編。

感想・レビュー・書評

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  • お正月のデパートでの福袋購入の為に2日間行列に並ぶことになった主人公。
    ドタバタと色々おこるけど、ちゃんと話が繋がっていく。
    登場人物が多いのでちょっと混乱しながら読んだ。

  • 平凡な定年前の主人・宝福善朗の
    ちょっとした行動で渦巻く運命の波!

    登場人物がとても多いが、
    次々と繋がっていってとても面白かった。
    偶然に偶然が重なったらもう必然。
    それなのに、主人公だけが何も気付かず
    飄々としてるのがいい。

  • NHKのドラマ版を観た。

    ラスト3話の追い込み緊張感

    渡辺いっけいの失策

    佐野史郎のポジショニング

    國村隼のイチゴのキッス
    (間接1、唇1、ほっぺ1)

    2010年01月04日

  • これだけ主人公を動かさずに人と出来事を絡ませる
    のだから仕方ないとは思うけど、やっぱちょっと
    予定調和感が。あとぼくはもっと嫁と絡みたいです

  • バラバラの登場人物が一つずつ繋がっていく。もしかしてこれはあれと繋がってる?と思う時の高揚感に釣られてまた読みたくなる。作者さんにやられてるなあと思いながら....周囲に喧騒をよそに全くいつもの日常で終わる。エンディングがまた憎い。ドラマを見たときは三谷幸喜?などど思っていたのだけど原作読めば違いが解る!!!

  • 定年を間近に控えた”宝福喜朗”という縁起のいい名前をもった平凡な男が家での禁煙解除を交換条件で正月2日にデパートの福袋を買う為に大晦日から並ぶ。 この2日間行列に並んだ人たちにおきる出会いと人間模様。ひき逃げ、誘拐、ひったくり、無理心中といった事件を何もしなかった”宝福喜朗”が解決・・・・

  • 幸福善郎という、平凡なサラリーマンの平凡な生活が周りの人の人生を変えてしまう、ユーモラスな作品。作者のゆる〜いながら的確な、心理描写が面白い。

  • 長かった……

    話の絡み方や展開の意外性が面白かったけれど、小説というよりは、ドラマの脚本を読んでいるような気になりました。

    福袋の行列ひとつでここまで大事になって、でも事の発端になった主人公は何も知らず普通に帰っていくという構成は見事でした。

  • NHKのドラマの原作ということで購入。

    福袋を買うための行例に(大晦日からではないが)並んだことがあるので,実感を持って楽しめた。

  • 大晦日から並んでデパートの福袋を買うことになった定年間近のおじさん。嫌々だったものの、行列での交流を楽しんでいる。一方で、家族や行列メンバーはかなりのドタバタに巻き込まれていく。長~いけど楽しめる群像劇。

  • 定年間近のサラリーマンが大晦日、福袋を買うために
    デパートの前で行列に並び年を越す事になるんだけど
    小さな事件がどんどん連鎖していき・・・というコメディ。

    面白かったです!コメディ系だけどミステリーにもなるのかな?
    印象にも残りやすい話でした。
    奥田さんの伊良部先生シリーズが好きな人は
    すんなり読めるんじゃないかな(笑)

  • ドラマ化された作品です。

    内容が深くてすごくおもしろかったです。

  • NHKドラマ「行列48時間」のオリジナル。ドラマの出来が物凄くよかったので読んでみました。いやはや、長い。映像のイメージがとりついてしまっていて、読み終えるので必死でした。

  • 途中途中でこれがこんな風につながってるんですよって書いてあるのがあざとい印象でした。恩田陸さんのドミノと似てるけど、私はなんとなく恩田陸さんの方が好きかなぁ。でも、藤田 宜永さんのほかの本を読んでみようかなと思います。

  • 鋼鉄の騎士の続編を未だにまっておりますが...。
    アレ以降恋愛ものや人情ものを主体に書くようになったのかな...。
    かなり久々に読んでみたがコメディタッチの
    それぞれのキャラが日常的に背負う悲哀を描く。
    様々に絡むストーリーをサクサク読ませるのはさすが。
    こういった複数人が主人公ものは面白い。

    でも以前のような青臭く、男臭いタッチのものも
    読みたいなー。

  • 2008/12/09読了

  • 一時恋愛物へシフトしたのかと思っていたが、これはまた違った内容だった。

    デパートの新春福袋を買うため行列に並んだ宝福喜朗。彼の家族や友人、行列で行き会った人びとが絡み合って悲喜交々の出来事が起こる。

    一見偶然と見えることも連鎖の必然だということが言いたいようだ。この結論のつじつま合わせに登場人物を動かしている感じがして、途中から醒めてしまった。

  • よく作り込まれてるなぁと思った。度々繰り返される説明的な文章に、ちょっとネチネチとしたくどさを感じたけど。
    恩田陸の「ドミノ」思い出した。

  • ある何の変哲も無い男が福袋の行列に並ぶことでいろいろな人の運命を変えていくお話。藤田宣永、相変わらず読み応えある一冊です。それぞれの事件はすごくシンプルなのに、それがうまい具合に絡み合って面白さにつながっています。

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著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞受賞。17年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞した。その他『タフガイ』『わかって下さい』『彼女の恐喝』など著書多数。2020年逝去。

「2021年 『ブルーブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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