英雄の書 下

著者 :
  • 毎日新聞社
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感想 : 285
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620107349

感想・レビュー・書評

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  •  ソラの正体がわかった時は驚きました。
    そして、ソラが友理子の勇気のお蔭で化け物になることなく、自分の罪を償うという道を選べて良かった。
     又、何故森崎大樹が、同級生を殺めてしまったか?
    という理由が両親にもわかって良かった。
    「英雄」の裏・表を本当に強く考えさせられた。
    友理子が「狼」として旅に出た時の物語も読みたいと思う。
     

  • 宮部さんのファンタジィっぽい作品を読むのは、んー、初めてだったか。

    うまいね。

  • 備えよ。暗黒の世が訪れる。

    私たちの闇と光を、圧倒的なイマジネーションで描き出す、
    宮部ワールドの最高峰!

    「そこには善きもの、正しきものもある。負の力に拮抗しようとす
    る正の力が。ならば、闇雲に闇を恐れてはいけない。闇の中から光
    を見出すのだ」

    <英雄>は兄・大樹を「器」として、刻々と力を取り戻しつつある。
    “狼”と呼ばれる者たちとともに、<英雄>の追跡を続ける友理子。
    なぜ兄は<英雄>に囚われてしまったのか。<英雄>が解き放たれ
    ると、何が起こるのか? 憎悪と恐怖の支配する世界で、友理子は
    おどろくべき真実を知る。物語はいま――圧巻の最終章へ!

  • こんなに長い話にしなくてはいけなかつたんだらうか。
    途中で、現実世界の政治や社会情勢のことに何度思ひ至つただらう。
    「戦」(いくさ)についての記述にははたと膝を打つてしまふことがあつた。

    こんな長編、読み切らせる力がこの作者にはある。
    すごいなあ。

  • 主人公が小学生の女の子で感情移入出来るかとても心配だったけど、割とすんなり読めたので良かった。ってことは私が幼いのだろうか!?
    悲嘆の門を読んでみたくて、これがその前の物語ということで読んだ本。

  • 前に読んだ「あかんべえ」の時も下巻に入ってこの進み具合で、物語はちゃんと終わるのだろうかと心配だったが、最後はすっきり終わってたな。でも今回はちょっと、ソラの正体が分かるところがもの足りない感じがした。

    「朝(アシタ)に一人の子供が子供を殺す世界は、夕べに万の軍勢が殺戮に奔る世界と等しい。」
    「朝に一人の幼子が剣を収める道を知れば、夕べには数多の軍勢の進軍が止む。
    ひとつが、すべてに通ずる。」

    法の下ではない個人的な正義、勝利、征服、成功を求める者は戦も引き起こしてしまう。
    正・善の行為であるものが、その裏の面で人を傷つける悪の行為にもなるうる。

    ユーリが大人になって“狼”になった物語も読みたいな。
    アジュとの再会とか。

  • 物語は結末を迎えるが、なんか納得いかない。
    RPGの1ストーリーなら良いのかもしれないが、コンプリート・クリアさせたい。
    ちょっと欲求不満の残る終わり方。
    でも、ストーリー自身は面白く楽しめました。

  • =≡Σ((( つ ˃̣̣̥ω•́)つ//

  • 図書館で借りた本。
    上巻のつづき。
    オルキャストのユーリとなった友理子は、無名僧のソラと辞書の化身アジュとともに、まずは兄の通っていた中学校へ行くことになり、学校の図書室でみちるという、大樹の失踪の原因を知る少女に話を聞いているとき、英雄に攻撃される。
    危ないところを口の悪い「狼」アッシュに助けられ、一緒に旅をすることになる。

  • ブレイブストーリーに似た、兄弟ものファンタジー。なんだかとっても救われない。さすがは宮部みゆきさん、続きが気になってするする読んでしまった。やっぱり私はファンタジー好きだなって思った。
    兄が同級生を殺害して姿をくらます。妹は兄の部屋で喋る不思議な本に出会い、兄はとある英雄の本に魅入られてしまったことにより今回のような事件を起こしてしまったと知る。魅入られてしまった兄を信じ、取り戻すため、妹であるユリコは真実を知るための旅に出ることを決意する。
    てっきり最初に出会ったソラとラブコメ的展開になると思っていたのに、まさかの兄オチでびっくりした。関係が複雑すぎて、読了後全部図にして整理したくなるくらいいろいろ関係性が溢れている。それだけねって作られているのだし、とてもおもしろかったけれど、終わり方は少し首を傾げてしまった。急に狼の後をつぐとかいうし、あの銀牙がなぜ託そうと思うほど百合子に興味を持ったのかとかも謎だし……続編が出るのかな!!、(投げやり)

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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