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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「ただね、ほんとになんて言えばいいのかなぁ…。いろんなことに、『YES』って言ってるような人だった」
「…もちろん、そのせいでいっぱい失敗するんだけど、それでも『NO』じゃなくて、『YES』って言ってるような人…」
― 374ページ -
睦美が一人娘の愛ちゃんを大切に育ててきたことは知っている。学校選びを含め、愛ちゃんの人生にとって「大切なもの」を与えてやろうと必死になっている。もちろんとても素晴らしいことだと思う。しかしこの仕事を始めてからつくづく思うのだが、大切に育てるということは「大切なもの」を与えてやるのではなく、その「大切なもの」を失った時にどうやってそれを乗り越えるか、その強さを教えてやることなのではないかと思う。
― 364ページ -
世之介と出会った人生と出会わなかった人生で何かが変わるだろうかと、ふと思う。たぶん何も変わりはない。ただ青春時代に世之介と出会わなかった人がこの世の中には大勢いるのかと思うと、なぜか自分がとても得をしたような気持ちになってくる。
― 171ページ
みんなの感想・レビュー・書評
今年一番のヒット作 吉田修一といえば、『悪人』だけど、他の作品にせよ ダークなイメージだったのに、『横道世之介』というふざけたタイトルが私には受け入れられず、読んでいなかった。 たまたま図書館でみつけ、借りて読んだら、なんでもっと早くに読まなかったのか、後悔するくらい面白かった。 世之介くんよりも、むしろ周りの人々のキャラがたっているんだけど、だからこそ普通の世之介くんの魅力が引き立っ... 続きを読む »
祥子ちゃんはすごく魅力的だった。ただ周りのキャラの個性が強い分、主人公がぼんやりしていて、まったく魅力を感じなかった。
これまであまり吉田修一の作品はピンとこなかったんだけど、この作品はかなりエンタメ寄りにしているような気がする。
みんながふとしたときに横道世之介のことを思い出すように、私もこういう人になりたいなと思った。
この作品の映画化は断然アリ!
これは面白い!主人公の世之介くんはどこにでもいそうな普通の大学生なのにそののんびりキャラにとても癒される。大学生活もリアルで、サークルあり、バイトあり、恋愛あり。一つのフィールドだけじゃない。なんか大学時代がほんの少し懐かしくなった。
読んでいるこっちまで、しょうもないなあと呆れてしまう。そんな主人公の横道世之介。
でもなんか憎めない。放っておけない。あれ?結構可愛いかも。
と、気づいた時にはもう世之介に夢中。まんまとやられました。
映画も楽しみです。
最近読んだ本の中で一番はまった気がする。なんと言い表せばいいのかわからないが、とにかく読み進めてしまう。自分のそばに横道世之介がいたら、と考えただけで何故か微笑んでしまう。決して真面目すぎるわけでも純情でもないのに、何故か汚れていないまっすぐな人間に思える。
最後はうるっときましたね。
80年代の音楽シーンへの言及のなさが全く解せない。
この手の小説には音楽への言及が絶対的に不可欠なものだと思うのだけれど。映画化されるみたいだし、そこに期待したい。
最後が何故か、反復シーン(世之介と韓国人が電車事故に巻き込まれて死ぬ、世之介と韓国人が電車ホームで帽子を取ろうとする)があって、ちょっとおもしろかった。あれは著者の意図なんだろうか。
ふつうだけど、ちょっとぼーっとしている楽天的な青年と、その人生に絡んだ人々のモノローグで綴られた物語。、とてもおもしろかったです。
人に薦められて初めて吉田修一さんの本を
読みました。
何故か分からないけど、今までクールで
堅い印象を受けていたので、ギャップが
ありました。^^
物語はスピード感があってさっぱりしてて、
時々ドキッとさせられたり。どんどん先に
進みたくなりました。祥子ちゃんが面白かったです。
いろいろな物事にNOではなくYESと
いっているような人生、いいなと思いました。
横道世之介という人物像がはっきりわからない。周りの人々については、こんな顔してこんな雰囲気の人なんだろなーって想像できたけど、肝心の世之介についてはぼやけてる。もちろん、彼の挙動や考え方についてはいろいろ記されているんだけど、なんかイメージが湧かない。あーうまく説明できない。もう一回読もう(笑)
来年(?)映画化されるそうで絶対見る!キャストが気になるなぁ…
あのころ、夢と希望と暇と時間は腐るほどあった。
ただ、金が無かった。
東京への漠然とした憧れや不安を押し隠しながら、大学へ通った日々。
新しい世界と失う世界を感じながら、4年間を過ごした。
偶然にも主人公と同じように、赤坂のホテルで皿洗いのバイトを3年費やし、夜勤・日勤・正月休みなど、フルに働いた。
2000円のラーメンがほとんど食べられずに、下げられてくる。
チーズフォンデュの皿はチーズがこびり付いて剥がれない。
手は洗剤で荒れ放題。
夜勤を終えて朝の日差しが眩しすぎる。
でもそのバイト代で、家賃を払い、飯を食べ、銭湯にも通えた。
大学時代が、楽しかったのかといわれると、そうでもない。
とにかく暗かった。友達も少なく、もちろん男友達しかいなかった。
彼女なんて夢のまた夢。
世之介の明るさが眩しかった。
なんの変哲もない、大学進学のために地方から出てきた青年が過ごす日々の話。けれども、なぜこんなにもやわらかい気持ちになるのか。いろいろと考えたのだけど、主人公である横道世之介の人柄によるものが大きいのかもしれないなあと思った。 わたしが最初にイメージしていた世之介は、もっと純朴で、ちょっと世間からズレている青年だったのだけど、そんなことはなくてあの年代の青年だった(わたしはその年代を生きていないか... 続きを読む »
★2.5
他愛もない日常が将来を形成するということを改めて知る。
やる人はとことん活動的に動くが、やらない人は何もせずに時間だけが過ぎたと思いがち。でもそれはきっとそんなことはなくて、何かしらこれからの未来のきっかけになっている。そしてそれは世之介が過ごした大学生活だけに当てはまらず、生きている誰しもの今にあてはまり、すべての日常はこれからのきっかけ。いつ終わりを迎えるかわからない人生を前に今を後悔しないように生きたい。
いまいち。ストーリーにはっとすることがない。時間軸を有効に使い、単なる大学青春小説にしなかったのは、さすがである。
ストーリーが順番に続いていくわけじゃなく、語る人、時間がコロコロ変わっていき面白かったです。
途中で結末が分かっちゃう所も新鮮でした。
もうちょっと世之介の学生時代後半や社会人になってからの様子も見たかったです。

糸さんおすすめ。





