翼をください

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著者 : 原田マハ
  • 毎日新聞社 (2009年9月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620107455

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翼をくださいの感想・レビュー・書評

  • 読みはじめは、この話おもしろくなるのかな?とちょっと不安を感じたりもしたのですが、高揚感のあるロマンチックなお話でした。

    ゼロ戦が素晴らしくすぐれた飛行機だと「永遠の0」で百田氏も書いておられましたが、その直前の日本でこんな逸話があったんですね。
    世界で初めて世界一周飛行をなし得た純国産飛行機「ニッポン」とその乗組員たちの物語、この部分は実話ベースです。
    最近、国産飛行機のニュースあったけど、こんな史実ぜんぜん知らなかった。

    物語は、世界一周に挑戦するも太平洋上で失踪した女性パイロット(こちらもモデルが実在)のドラマチックな生き方と、1939年の「ニッポン」の世界一周飛行が絡んで展開していきます。

    エイミーが、そして「ニッポン」が海を越え陸を越えるたびに、気持ちも飛翔していくようで、どんどんページが進みました。
    世界はひとつ。
    アインシュタインの手紙と、ジュンペイのラストのあいさつ、泣けました。

  • しみじみといい本だった。

    戦前に純国産の飛行機で世界一周を果たした7人の日本人乗組員。その中のひとり、新聞社のカメラマンの山田順平。
    それよりも前に世界一周をめざし、あと少しのところで消息を絶ったアメリカ人女性パイロット、エイミー・イーグルウィング。
    飛行機が好きで、飛ぶことが好きで、空からまた先々の国を自分の目で見て人々に伝えたいと願った2人の人生を描く。

    本来、交錯することのなかったはずの人生が不思議な運命に操られるように出会い、また離れていく。
    前半はエイミーの、後半は順平の姿を中心に描かれる。

    今まで読んだマハさんの作品と違って、結構長いし、冒険小説でもあり、歴史上の出来事を下敷きにした重厚さも感じる。
    けれどやっぱり登場人物がいい。
    どの人も志を持ち、誠意をもって自分に与えられた仕事を成し遂げようとする。その中で人間の持つ弱さや困難を克服し、周りの人に対する信頼と誠実さがきらめく。

    機長の中尾さんに憧れる。通信士のトビアスも。
    どちらもぶれない。本当に大切な人やものを最後まで信じ抜く才能。他人に対する温かい目。
    もちろん自分自身に対する自信も持ち合わせている。
    エイミーも本当にタフ。

    すべてがハッピーエンドとはいかないけれど、未来に対して希望の持てる描き方で、読み終わった後にさわやかな気持ちになる。

    こんな人最近どこかで見たなぁと思っていたら、気づいた。
    キムタクのドラマ「Priceless」に出てくる草刈正雄演ずる投資会社の社長。
    この人も人を見る目があって仕事ができて、洒脱な感じのする人。
    ステキだった。

  • こんな大作を読みのがしていたとは…すっかりはまりました。でもどちらかというと、前半部分。アメリア・イアハートという伝説の人も、日本の飛行機が世界初世界一周を成していたことも、全然知らなかった。まだまだ世の中は知らないことばかりだ。
    2014/6/20読了

  • 書評でアメリア・イアハートがモデルと書かれているのを読んで、何も考えずに買ったのですが、当りでした!
    (実は、とあるマンガの主人公の名前が、アメリア・イアハートから採ったと聞いて、ずっと気になる存在だったのです)

    一つのコトを遣り遂げるために邁進する。その美しさがよく表された作品です。

    それから、どーでもイイ話ですが、原田マハの名前が、いつも浜田マハになってしまうnyancomaruでした。。。

  • 面白かった。
    戦前の日本人が飛行機で世界一周飛行をするという
    実際にあった出来事をモデルとした話。
    これまた実在していたアメリアイアハートという女性パイロットも登場します。
    少ししらべてみたら、イアハートの捜索は今でも続いているのだとか。

    私は飛行機が物凄く苦手で、国内線に乗るだけでもヒャーヒャー言ってしまう。
    物語を読んでいる分には気持ち良さそうだなぁと思うのだけれど、やはり長時間飛行機に乗ると想像しただけでも恐ろしい。

    皆、“空を飛ぶ”という事に憧れや希望を抱いており、飛行機嫌いの私でも空を飛ぶって素敵かも!
    と思わずにはいられませんでした。

  • あぁ おもしろかった
    と しっかり人に伝えることのできる
    一冊です

    人物 時代背景
    そして いつものように
    自分の五感を通した取材が
    きめ細かく随所にちりばめている
    これぞ 原田マハさん

    原田さんの織りなす物語の中に
    すっかり入っていける読者は
    至福の時間を持てますね

    いつものように
    ちょっと脇役の登場人物が
    魅力的です

     

  • は~~面白かった~。冒頭から苦手なジャンルだしちょっと読みにくそうだなと思ってたのに いつの間にかニッポン号の乗組員たちと心は共に(^-^)日本製の飛行機で世界一周という大きな目標に向かって夢中で読み進めていた。米国女性パイロット・エイミーのくだりや、後半のニッポン号の試練の場面など随所でハラハラドキドキ!これがデビューして間もない頃のマハさんの作品とは思えない程の壮大さがあり読み応えがあった。 エイミーのモデルで実在の人物アメリア・イアハートが世界一周の志半ばにして消息を絶った事実は今でも謎らしく
    様々な憶測が飛び交っているとのこと。思わずウィキペディアやらその他のサイトを見まくってきた(笑) それにしてもエイミーとアインシュタインとの交流の場面は良かった。彼の言葉も印象的だし。“世界は一つじゃない。だからこそ大事なのは共存すること”

  • 大きなテーマで作品を仕上げているなぁ、と。読み進めていくと、あれ?どこかで聞いた話・・・。そして再度、装丁の写真を見てハッ、と気がつく。英語のテキストを引っ張り出して見たら、同じような白黒の写真が・・・。私の手元にある英語のテキストはdisappearedと書かれていた。が、原田さんはlostと表現してから展開し、心温まる内容で纏め上げている。お見事!

  • レビューも見ず、読み始める…ぐいぐい引き込まれて一気に読了!おもしろかった〜

    フィクションだけど、史実に忠実に書かれているようです。歴史や背景もちょっと調べてみたくなりました。

    それにしても、原田マハ作品はおもしろい!私の中で、まだまだブームが続きそう。

  • 新聞記者の翔子が見つけた一枚の謎の写真。
    第二次世界大戦勃発直前に
    初めて世界一周をした純国産飛行機「ニッポン」号に秘められた真実。
    同じ時期に世界一周半ばで行方不明となったエイミー・イーグルウィング(モデルはアメリア・イアハート)との関わり。
    史実とフィクションを織り交ぜた壮大な大河小説。

    退屈しちゃうんじゃなかろうかと思いきや
    まったくそんなことはなく
    グイグイと引き込まれた。
    原田マハさんがこういう小説を書くとは。
    嬉しい驚き。

    欲を言えば(私の好みでは)ラストになにかしら
    彼女のその後を匂わせて欲しかったけれど
    あえてそれを描かないのがいいんだろなきっと。

    【図書館・初読・10/1読了】

  • もうちょっと星は無いのか。本当に素敵な本でした。まさか100ページちょいの所から450ページちょいの最後まで一気読みしてしまうとは。
    飛行機が好きで、夢のある話が好きなら、きっと楽しめるはず。

    1939年に毎日新聞社が三菱重工業製の「ニッポン」で成し遂げた世界一周飛行、その話を別の史実を絡めて描いた小説。その構成などちょっと扇情的であざとくも感じたのですが、ちょー泣いたしお見事だと思いました。
    (巻末の写真の解説でもわかるのですが、史実では航空部長が乗ってたんですね。)
    カッコ良い大人がたくさんいて、人のヒロイックな描き方が上手くて、いちいち泣けてしまいます。ちょっと危険だなと思うくらい。
    正直、冒頭の100ページまではなんだか方向性がよくわかってなかったのですが、そこから先はもう読み進めるしかないような、文章の読みやすさもあって止められない感じでした。。
    航空モノの小説でスカッと爽やかな読後感を求めるのであれば、これは少なくとも外せない作品になりそうです。毎日新聞も、MRJもがんばれ!

    なお、もう1つの史実の主人公は、今ネットで日本語検索するとエラいコトになるのでおすすめできません。その芸名は失礼すぎやしないか…。

  •  爽やかな読後感。原田マハの作風なのかな?(まだ3冊目だけど)。
     美術品のキュレーターの経歴を持つ著者なので、絵画を題材にした作品を読むのが王道だとは思うが、本作は登場人物がカメラマンで、1枚の写真をキッカケに物語が展開していくというあらすじを見て先にこちらを手に取ったもの(が、言うほどカメラマン的な活躍は少ない。あくまで導入として)。

     第二次世界大戦の直前、日本の民間航空機(ニッポン号)が4大陸と2大洋を経て世界初の世界一周を成し遂げた史実と、アメリカで伝説となっている同時代の女性パイロット、アメリア・イヤハートをモデルに描いた長編小説。ふたつの史実をWikiなどで調べながら読み進めた。知らなかったことだが、GHQに意図的に伏せられた日本人による偉業が、単独じゃないとか、いち新聞社(毎日新聞、当時東京日日新聞)による社業だからか、いまだに然程評価されていないような気もする。小学校でライト兄弟、リンドバーグを教わるより、ニッポン号を教わっていてもおかしくないと思う。単に自分が不真面目な小学生で聞いてなかったのだろうか?
     一方、アメリア・イヤハートは、おぼろげながら記憶はある。映画『永遠の翼』が、そうか、彼女のことを描いてたのか(予告編しか見ていない)。実在のアメリア・イヤハートは、世界一周の挑戦の途中、太平洋上で消息を絶つというミステリアスな末路をたどっている。

     その史実を巧みに組み合わせ、フィクションに仕立て上げたのが本作品。多分にご都合主義的に繋ぎ合わされた感もしないでもないが、両方の史実をよく知らない身が読むと上手に再構成したなと思わされる。
     イヤハートをモデルに作り上げられたのが本書のヒロイン、エイミー・イーグルウィング。イヤハート同様、太平洋上で機体もろとも行方不明になるが、山本五十六の乗艦する日本の潜水艦に救助され、後のニッポン号の偉業に隠密裏に協力するというストーリーだ。
     ニッポン号の冒険は、暁星新聞という架空の新聞社の挑戦とはするものの、登場人物(搭乗人物?)は実在の人物の姓はそのままに名前を少し変えただけ、そのほか山本五十六はじめ、軍、日米の政府関係者などは歴史上の人物がそのまま登場する。搭乗クルーにひとり明らかに架空の存在として日本側の主人公、新聞社のカメラマン山田順平が乗り込む(史実では毎日新聞社の航空部部長が乗り込んでいるが、その代わりだ)。このあたりの史実との混在ぶりが、ご都合主義でやや軽いと感じるところか。
     それでも、未知なる航路と予想外の気象条件、未体験の高度、アメリカやイギリスによる妨害工作(空中戦まである!)をエミリーの類まれ内ない飛行センスと経験、そしてニッポン号クルーのチームワークで乗り越えていく描写は、冒険小説としても痛快でワクワクさせられる。危機を回避してのタッチダウンのシーンには何度も涙腺が緩んだ。

     「あとがき」は必読、いや本書に限っては本編を読む前に目を通すことをオススメする。
     本書がふたつの史実を元にしていること、毎日新聞社の記念行事(ニッポン号偉業達成70周年)として企画されたものであると知って読んだほうがいい。史実は史実として、今の世にこの物語を蘇らせるにはどうしたらよいか? 作者はじめ関係者は頭を悩ませ苦労したことだろう。

     舞台は第二次世界大戦前夜。イヤハートの飛行ルートおよび失踪にも当時の世界情勢が影を落としており、日米両国の軍の関与は容易に想像できる。ニッポン号の企画にしても単に毎日新聞が部数争いで後塵を拝する朝日新聞に一矢を報いようとしただけのものではない。本作品でも山本五十六はじめ軍の関係者が登場する。当然、敵情視察、ナチスドイツが破竹の勢いで快進撃をはじめた欧州地域と世界の情勢を見て、日本のとるべき針路を民間機という立場を利... 続きを読む

  • 最後まで引き込まれる物語。
    第2次世界大戦直前に、世界一周した国産飛行機ニッポン号は、実在するとのことに驚かされる。
    資料と取材に基づく飛行機の描写はリアルで、わくわくハラハラ。
    なにより、人物が魅力的。
    飛行機と、大空を飛ぶことを愛した、女性パイロットと、日本人メンバーたち。
    時々泣けて、さわやかな読後感。

  • 久々に読み応えのある小説だった。
    日本とアメリカ、国は違うけれども一つの空でつながっている飛行士が世界一周飛行を目指した物語。
    壮大な空のスケールと、誰よりも勇敢でチャーミングな女性飛行士、そして日本男児の男臭い友情と熱い情熱に一気に引き込まれた。
    2015/09

  • とても面白く、一気に読みました。
    おじいさんになったジュペイさんがとてもすてきです。
    ルーズベルト大統領とかアインシュタインとか山本五十六とか、こういう方々だけ実名だということに少し違和感はありますが、実話からこんなにもイメージが膨らむとは。

  • ☆☆☆☆☆5つ

    なんというか、こういう本が一番好きである。

    面白くて史実の学習になる。しかも割りと好きな戦前の、加えて大好きな飛行機の話。これは個人的にはもうhosi☆5つにするしかないではないか。

    だからといって「この本わとても面白いのでみなさんにお薦めします」などとは最近は書かないのである。

    理由は
    「ネットで、そういうぐわいの事を書く人がいるけど間違っていると思う。なぜなら読書は本当に個々の嗜好による趣味で、その本がその人にあっているかどうか面白いかどうか、なんてことは決して他人には判らないものだから。読書コミュなんかで、読んだ本の感想に☆をいくつか付けて、面白い!などと遣っているあれは、はなはだちゃんちゃらおかしのである」
    ということをご自身のブログに書いている某作家さんがいらっしゃる為です。すまぬ。

  • 「せかいはひとつ」と信じてやまず、そして真の自由を求めて飛び続ける米人女性飛行士と、
    日本製飛行機で世界一周に挑んだ新聞社の男たちの、強くして優しく、凛とした清々しさあふれるヒューマンストーリー。

    1930年代を生き、開戦していく世界に立ち向かっていく人々の悲痛な思いや、希望、そして切なる願い。
    ストーリーが深まるとともに増していく仲間たちとの揺るぎのない連帯感。
    ささえてくれる家族が、なかまたちとの絆が、胸を熱くする。

    こころの一つひとつに刻まれていく言の葉がとても強く、胸にすっとおちていく、そんな感動作でした。

    I fly. Higher, faster, and further. Then, I shall return.
    私は飛ぶ。より高く、もっと速く、ずっと遠くへ。そして必ず、帰ってくる。

  • 飛行機に興味がなくても詳しい描写で機体の中や状況が浮かび、長編なのに飽きることなく読むことができました。
    エイミーの決断には涙し、使命に向かってひたむきに突き進むメンバーの姿には感動するばかり。
    目標があればそれに立ち向かえる。仲間や自分を信じれば何でもできるということが心に響きました。
    日本人の心の強さにも勇気をもらい、読後はじんわりと心が温かくなりました。

    【歴史の闇に葬られた国産飛行機「ニッポン号」に関する謎の写真を見つけた新聞記者の翔子は、カンザス州アチソンを訪ねる。この辺鄙な町で生まれ、世界へと羽ばたいていったある女性パイロットの軌跡をたどるために。
    1939年、史上初めて世界一周飛行を果たしたニッポン号には信じ難い真実が秘められていた――】

  • 1939年、太平洋戦争が始まる二年前に世界初の世界一周飛行を果たした純国産飛行機ニッポン号(実話)とその乗組員と、アメリア・イアハートという実在した女性パイロットをモデルにしたエイミーという女性を絡ませた物語。ページ数があり、飛行機に乗っている描写がとても多く、ハラハラドキドキ…。飛行機の冒険物語で、しかも同時に熱いヒューマンドラマでもあるので、色々な感情をフル回転でした。読了後は世界一周を一緒に成し遂げた感じ。思わず空を仰いで「せかいはひとつ」とつぶやいてしまうような感覚でした。

  • 戦前の女性飛行士イアハートと世界一周した飛行機ニッポン。
    恥ずかしながらどちらも知らなかった。
    史実をベースにしたフィクションだが、これが真実だったら!と思う。

  • 凄く面白かったです。
    話にぐいぐい引き込まれ、感動、涙・・・。

    当時は封印されてた事。
    謎のままの事。
    たくさんあったんだろうなぁ・・・・。
    ヒューマンドラマとして、また、当時の世界情勢を考えるきっかけとして、読みながら色々と考えてしまいました。

    偶然にも今日、アメリア・イアハートさんの謎解明の調査が始まるとのニュースがありました。
    この本を読んだ人は、「そっとしておいて欲しい」と思うのではないでしょうか・・・?

  • 初の世界一周飛行を成し遂げた日本人と伝説のパイロットアメリア・イヤハートをモデルに描いた壮大なロマン。
    読んでいてこちらもワクワクしてしまった。
    半世紀にわたって一人の女性を想い続けたカメラマン山田が印象的だったが、「その後」のその辺りはあまり深く書かれてはおらず、少々残念、しかしそのほうが良かったのかもしれない。
    いつもながら原田さんの引き出しの多さには敬服。努力や困難さを感じさせない爽やかさ、強さには感服!

  • 「せかいはひとつ」
    飛行機を愛し、世界を愛した、アメリカ人の女性パイロット、エイミー・イーグルウィング。
    あと一歩で世界一周のはずだった彼女は、海上で謎の失踪を遂げる。

    その2年後、日本。
    初の世界一周の命運をかけて、暁星新聞社から「ニッポン」が飛び立つ。
    海軍、山本中将からの「交換条件」とされた「8人目のパイロット」を載せて――。

    太平洋戦争の開戦直前に、日本が初の世界一周を果たしていたことを、一体、日本人のどれくらいの人が知っているのだろう。
    当時のアメリカと日本の緊張状態。
    実在の、失踪した名パイロット、アメリア・イアハート。
    史実をまじえ、独創力と構成力に富んだすばらしい物語だった。
    最後に写真が載っている。
    7人の乗組員の後ろに見える「ニッポン」の5つ目の窓の白く塗られたような跡。
    ここから物語は生まれたのだ。

    エイミーの気高さ、強さ、美しさ。
    ニッポンの乗組員たちの情熱、思いやり。
    エイミーとの別れ、ニッポン帰還後の乗組員たちや日本に待ち受ける未来。

    「この世界一周飛行を、われわれは、8人目の乗組員に捧げます」

    最後は涙なしに読めない。

    彼女は一体、その後どうしたのだろう?
    読者への投げかけを残したまま物語は終わり、読者は余韻にゆっくり浸る。

  • 久しぶりに出会った胸熱くなる大作。
    大西洋単独横断飛行など輝かしい経歴を持つアメリカの女性飛行士と、戦前に世界一周に挑戦した日本の民間機の男たち7人。
    ふたつのノンフィクションをかけあわせたストーリーは、読みすすむうちにまるで自分が飛んでいるかのように、拍手喝采を受けているかのように、あるいは追撃されているかのように。信頼の絆で結ばれたチームで空を飛ぶことの魅力にどんどんとりつかれていく。
    彼等はみな「翼」がなければならないのだ。
    女性飛行士エイミーの凛とした生き様と、彼女を支え信じる家族、ニッポン号の男たちの絆、開戦2年前に世界を飛び「せかいはひとつ」と心底思う飛行士たち。この本を読まずにいるなんてもったいない、勧めてもらって本当によかったと、心から思う秀作。

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