下流の宴

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著者 : 林真理子
  • 毎日新聞社 (2010年3月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620107530

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下流の宴の感想・レビュー・書評

  • 「いい大学を出ていい会社に入れば一生安泰」
    そんな価値観が崩壊して久しいですが、まだ信じきっている人もいるのだろうなと感じました。自分も少なからず考えている事なので。
    学歴はつけておいて損はないし選択肢も増えるから、子供たちにもそれなりの……という思想こそもう通用しないのでしょうか。
    考えさせられます。

    由美子の口惜しさと子供・孫への執着、母の価値観を受け継いだ可奈、昔で言う三無主義の翔、存在感のない父親(名前すら印象にない)……福原家の人々は好きになれませんでしたが、珠緒とその母親の気風の良さは読んでいて心地よかったです。

  • んん?これってあの人のことじゃないの??
    というようなリアルな登場人物ばかりで続きが気になってしょうがなかった。
    下流=お金がないとか学歴がないとかではなく、下流=思慮の浅い人として描かれているように思う。
    誰が何を言っても覇気のない人と、誰かがちょっと言っただけで燃える人とのバックグラウンドの違いは何だろう?

  • この本のタイトルを見たとたん、あの林真理子さんが下流?と一気に興味をもち読みたい!と思いました。
    林真理子さんの本は読みやすくて面白い~と思い、昔から読んできましたが、嫌だな~と思うのは、毎度毎度作品にバブルの頃はどうの、学歴がどうのという記載があることです。
    女なら短大卒が最低の学歴(短大というのが時代を感じるけど・・・)だというのは何度も目にしたし、登場人物はお金や地位のある男性と何とか縁をもちたいと奮闘している。
    それ以外の人って、この作者にはアウトオブ眼中なんだな~とずっと思い、ハナにつくと同時にうんざりしてました。
    だからこの人がどんな下流を描くのかと興味津々だったけど・・・。
    主人公は普通よりちょっと学歴があり裕福な主婦で、その一人息子が高校中退してフリーターになった。
    しかも結婚したいと言い出すが、その相手というのは主人公が「下流」と見下げる、高卒の沖縄の女の子。
    だから自分は下流になったと嘆くわけですが・・・。
    これが下流なのか・・・というのが正直な感想でした。
    プライドや優越感をもつほど、主人公も上流階級の人間でもないのに。
    それにいつものように、金持ちで条件のいい男性と結婚しようと目論む女の子が出てきてタイトルは下流だけど、書かれてるのはいつもと同じ内容。
    まあ、ここくらいまでが限界なんだろうな・・・。
    想像通りの「下流」でした。

    とまあ、そんな風に今回もハナがついた所がありつつも、楽しんで読めました。
    ラストも何とも皮肉だし。
    印象的な場面は、主人公の娘と、息子の恋人がすれ違うシーンです。
    お互いとも相手が自分にとってどういう存在なのかしらない。
    主人公の娘はいかにも林真理子さんの書く女の子という感じで、人生の目標を裕福で何不自由ない暮らしを送らせてくれる相手と結婚するということにおいている。
    一方、息子の恋人は自分の力で、何と医大を目指そうとしている。
    そんな対照的な二人が白金という場所ですれ違うというのが何とも皮肉で印象的でした。
    読み終えて、美しさとか若さとかそういうものって頼りないものだし、自分で手に入れたものでないものは移ろいやすいものよな~と思いました。

  • それぞれに、ひどく単純な価値観で生きてる人たち。ちょっと極端に書かれてる分、「こんな人いるいる」って、リアルに思い浮かべやすい。

    真剣に、一生懸命になればなるほど滑稽。それが他人事なら。こんな家族に生まれたら、こんな境遇になったら…まったくぞっとするけど。

    男性も出てくるけど、女性のがキャラが濃い。女として私は、登場人物の誰の生き方ならできるかな、と考えたりした。母娘三代にわたる生き様比べが、時代感もあっておもしろい。

  • リアルすぎ…。由美子の気持ちに同感してる自分が常にいたりして…。
    最近よく思う。どこまでいけば満足するのかなって。小さな幸せにきちんと幸せを感じられる人が一番の勝ち組(古い⁈)かもしれない。でも、なかなかそうはいかない。見栄やら羨望やらが邪魔するのよね…。

  • 初読。

    もうちょっとで突き抜けれそうなもどかしさや欲求不満は
    あるのだけれど、久しぶりにやっつけでない、
    林真理子にはまだ作家魂があったのだ!と思わされた作品。

    沖縄出身の珠緒ちゃん、こういうタイプも書けるんじゃん!
    ちょっとステレオタイプで少女漫画的だけどね。

    母由美子の気持ちもね~、わかるわ~、、、
    翔とかホントどーすればいいのだw

    答えは出てなくて、読後感も良くなくて、エピソードがブツブツした印象で
    決して好きな小説じゃないんだけど絶対嫌いじゃない小説。

  • ちょっと読む前に想像していたのと違いました。
    「発言小町」とか好きな人におすすめ。ていうか、由美子がまんま、この内容で投稿していそう。
    さりげないけど、普通の人の人物造形がリアルです。女性のほうはわからないけど、翔みたいな男っていると思う。下流というのは学歴とか職歴とかじゃなく、一生、頑張ろうとしない人間のことなのかもしれない。
    面白かったです。

  • この本を読む前、うちの親父が声をあげて笑って読んでいたので手に取った一冊。そんなに馬鹿笑いする場面てありませんでしたが、おもしろかったです。
    うちって中の下かな。いやまさしく下流かも。

  • 2011年3月
    川口市立図書館で借りて読みました。

    面白かった~。一気に読破しました。
    NHKでドラマ化されましたね。(黒木瞳さん主演で・・・)

  • ちょっと男の子たちが弱っちいな。勉強して良い大学とかに行くと選択肢や世界が広くなるっちゅうのもわかるような気がしました。

  • ちょっと合いません。

  • 医者の娘なんだからと言われながら育った由美子の息子翔は、高校中退のフリーター。
    いつか大検を取って進学すると信じていた由美子だったが、本人は同じフリーターの同棲相手と結婚すると言い出した。

    同じ親としては、翔のような息子は不安で仕方ないだろうと思います。
    由美子ほどの上流意識はなくとも、子供にはそれを望んでしまうところはあるかも。

    翔の彼女珠緒の頑張りには拍手。
    立派なお医者様になって欲しいですね。

  • 「上流と位置づけされるもの」に固執するのもわからなくはない。
    でもその思想まるごと押し付けられる方は、たまったものじゃないよなぁ。

    個人的には上昇したい。でも、ひとりふわふわしていたいわ。

  • ざまあwwwと、こわいよー、です。

  • 勉強する楽しさみたいなものを思い出した!
    お話の本質はそこではないのだけれどね。笑

  • Wハナちゃんが健気。お父さんが切ない。辛いところもあるけれどモチベーション上がる。

  • 実家に置いてあって何気なく手にとって読んでいたのだが、予想以上に面白かった。おばあちゃんが送ってきたらしく、ああなるほど。なんとなくそっかあ。しかも全然知らなかった小説だったのに、NHKでドラマ化されてるし。びっくり。まあ、面白かったもんなー。馬鹿にされていた彼女が、頑張って、頑張って勉強して医学部に入学できた部分はすっごくスッキリしたけど、恋愛が続かなくなっちゃったのは残念。でも、息子の意見も納得はできる。住む世界が違ってしまったのだもの。仕方がない。プライドの高い娘の人生が上手くいかなくなったところでの父親の一言も強い印象を残す。うつは、この父親の一言がこの物語の肝なのかなーなんて感じてしまったり。いやいや、どこの家庭も大変でございます。

  • 面白かった。
    ただの主婦なのにプライドだけ異常に高い母と思想が母のまるっきりクローンで自力でのしあがる気は皆無な玉の輿狙いの娘、無気力な息子、その彼女。
    いくら上下関係を競っても、自分も相手も結局は同じくくりの中にいるということに、いつかは気が付くのかしら、この愚かな母は。
    まさしくタイトルの言葉がふさわしい。
    最初のうちは主人公一家にイライラしてたけど、それぞれの末路が私の願った通りでホッとしました。

  • P41 人というのは、誰でも一度だけドラマの主人公になる時がある。そしてその興奮と熱風の最中に一生が決まり、やがて静かに後悔という冷えが始まるのだ。

  • 普通に育てているつもり、上流階級のつもりでいても、何が間違ったか、無気力な息子を育ててしまった母親とその息子の描写が具体的で、本当にそのような家庭が存在するかのようだった。何が間違ったか、と表現したが、そもそも子育てを「間違った」という概念そのものを考え直さなければならないかもしれないと思った。
    また、個人的には、沖縄の家族の描写が面白かった。

  • 図書館で。
    素晴らしき家族旅行より面白いと母が言うんで借りてみましたが私は前作の方が好きだったかな、うん。

    良い悪いでなく無気力長男坊みたいな若者は確かに増えているのだろうなあと思います。親たちが子供には苦労させまいと先回りして色々と手を出してしまうので自分で選択しなくてもなんとなく生きて行けちゃう気がしている世代。現状に満足している子供たちとまだまだ日本が発展途上時代に育った世代では価値観が違いすぎるんでしょうね。親世代が憧れた外国の電化製品も洋風なインテリアもライフスタイルも程度の差こそあれ子供世代は幼少時より慣れ親しんでいる訳だし。そりゃあ大金持ちのライフスタイルは違うでしょうが苦労してお金を稼いでどうしても実現したい夢の世界が希薄な人は現状に流されるだろうな、と。その対極に居る長女はわかりやすい俗物で愉快。人様が考える上流の生活を夢見ておままごとのような結婚生活を送り始めるけれども…と言った具合。

    それにしても医者の家族ってだけで(だって自分が医者なわけでもないのに)何を根拠にあれほど自分の家を誇れるんだか。理解できない感情です。が、今はまたこういう価値観も変わってきているんだろうなあ。面白かったです。

  • 2015.6.8読了。
    「野心のすすめ」を読んだあとだったので(確か、野心のすすめの中でこの本に触れられている箇所があって興味を持った)、著者の人生観がこれでもか!と表現された物語だなあ、というのが率直な感想だった。
    由美子ほど、「中の上」意識にとらわれてる人、今時いるんだろうか?と由美子がちょっとかわいそうにも思えたが、人物像としてはとても分かりやすく、顔まで浮かんでしまいそうだった。ラストではもっと由美子の人生観に変化があるのか?と期待したが、そうはならなかったもどかしさも、面白く感じた理由のひとつかもしれない。
    一方で珠緒の変わり様は、これまたドラマチックだったが、面接での台詞や、翔に母親への電話を勧められて断ったときの台詞など、スカッとするものがあった。やっぱり、林さんはガツガツ頑張ろうぜ‼のメッセージを出してきたか…と、「野心のすすめ・小説版」を読んだような後味だった。

  • おもしろくて、すぐ読める。

  • 社会的階層や地域の違う2つの家庭を交互に見せるのだが、医者一家の女たちの差別意識が物凄く不快。少し前に著者の「野心のすすめ」を読んでいたこともあり、著者自身の人間性がそこに透けて見えるようで大嫌いになった。

    主人公をどこに設定するのかは様々あるだろうが、結局ふにゃふにゃのまま終わってしまい、無計画に書いて適当にまとめたような感じで、なんだかなあ、という印象。

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下流の宴の作品紹介

普通に暮らし、普通に生きてきたつもりだったのに。自分は下に落ちていた?家族。生き方。変わるもの、変わらないもの。身近に起きる格差社会の現実を真正面から描いた、大反響の新聞連載小説。

下流の宴のKindle版

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