- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620107561
感想・レビュー・書評
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前半まで一気に読ませます。
早く展開が知りたくてぐいぐい読み進めた…。
途中から展開が読めて、後半は失速ぎみでしたが。
授かりものの命を何に替えても欲しいときがある人たち。
父親たちの進行形の心情も知りたかったな。 -
2023.1.30-580
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★ ないわー
★★ 読みはしたけどうーん…
★★★ 良いんでないでしょうか
★★★★ よかった!
★★★★★ 買う! -
登場人物たちが共有した幼き日の「キャンプ」の記憶。
それと同種の記憶が自分にもあります。
広い庭と家でのパーティ、大勢の大人たち、学校の友達でも親戚でもない同世代の子供たち。
おそらく父親か母親の友人たちの集まりに連れていかれたんだろうけど、場所がどこだったのか、その場にいたのが誰だったのか、表現することができないので親に訊きたくても訊きようもない。
もちろんこの小説の「キャンプ」のようないわくありげなものではなかったと思いますが、この種の記憶って妙に深い印象として心に刻まれるもの。
そんな誰しもが持っていそうな既視感を刺激するシチュエーション構築は非常に魅惑的であります。
物語は中盤で「キャンプ」がどのような集まりだったのか、その真相を明かし、再会した大人になったかつての子供たちがそれぞれに抱く心傷を整理し癒していく過程を丁寧に追っていきます。
この部分も興味深いといえばその通りなんですが、彼ら彼女らの運命があまりに特殊であるがゆえに何となくピンとこないものが残ったのは正直なところです。
それはそれでいいのかもしれないけど、前半部の子供時代の記憶が極めて既視性が高かっただけに、特殊性に流れた後半部とのバランスがよくないように感じました。 -
非配偶者間人工授精(AID)で生まれた子供たちが、自らの出生、親と子、夫婦、家族のあり方を求めて、彷徨う物語。生物学的父親は誰なのか。親子とは。
重たいテーマですが、子供が出来ない人が、どうしても子供が欲しいというのは、良くわかります。考えさせられるテーマでした。 -
生まれてきた経緯や家族のせいではなく、この世に生まれてきた以上、自分で扉を開いていかなければ何も始まらないのだと教えてくれる一冊。