カウントダウン

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著者 : 佐々木譲
  • 毎日新聞社 (2010年9月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620107592

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カウントダウンの感想・レビュー・書評

  • 北海道の財政破綻する市を舞台に、最年少市議の森下が現市長再選阻止を狙い真摯に奮闘する。

    財政破綻の張本人である市長や支持政党市議のやる気のなさ、責任感のなさに驚いた。地方政治でさえこの程度なのか。国政でも当事者意識というのが薄いのではなかろうか。

    彼らは、破綻しても県や国が助けてくれると思いこんでいたらしい。結局市民が高負担低行政サービスを受けるのにも関らず。

    あっさりだが大事なことを指摘してくれる。

  • 市長になるはなし。今一つ

  • 司法書士が、市長に当選するまでの話

    ところどころ、未解決感あり。

    おもしろくなくて、読み飛ばしたところに書いてあるのかも。

    普通

  • ミステリ・・・ではない
    夕張の衝撃は、佐々木譲先生に大きい
    道警の欺瞞も、佐々木譲先生に大きかった
    北海道を愛する先生デス

  • +++
    多選市長の放漫運営のもとで財政破綻に瀕した北海道幌岡市。街を救うため市長選に挑戦する若者たちの友情を熱く描く、爽やかな長編小説。
    +++

    多選市長と馴れ合い市議会が、都合よく辻褄合わせし、長期に亘って市民を欺いていた財政破綻が白日の下に晒された。にもかかわらず、市長の大田原は六選を目論んでいる。そんなとき、一年生議員の森下直樹の元に、選挙コンサルティングと名乗る男が現れ、大田原の対抗馬として市長選に担ぎ出される。市長選開票までの、その後の顛末が描かれた物語である。さもありなんと思わされるようなネガティブキャンペーンあり、裏後援会の結束あり、直樹自身の意識の持ちようの変化ありで、読み応えはあるが、ラストはいささかあっけなかったかな、という気もする。大田原のその後や、新市長の施策も少しは見てみたかった。続編があるのだろうか。状況は違うが、折しも都知事選ということもあり、興味深い一冊ではあった。

  • 佐々木さんのだから警察と思って読んだら、違った。
    経済破たんした地方政治の話。
    いちいち、これは…なんか裏があるな!とか、だれだ漏らしたのは?とか、さあ次の妨害はなんだ?と勝手に勘ぐってしまった、、、、いや、そっちメインじゃないんでした。立ち向かう人がメイン。
    選挙っていのはいろんな方面で支えてるってことよくわかった。ポンと立候補して熱意だけでは無理。

  • 佐々木譲に戻ってくるとなんだかほっとする。

  • 財政破綻した北海道の自治体をめぐる市長選物語。あっさりした印象。

  • 盛り上がりにかける展開でした

  •  『廃墟に乞う』で直木賞を受賞した佐々木譲。そもそも休職中の警官を主人公に据えた連作短篇小説集『廃墟に乞う』は、表題作はそこそこであるものの、他の短篇は、休職中の警官にしては簡単に難事件を解決して回ってしまうことで、少しこの作家にしては軽い印象が否めなかった。

     しかし、どこかのトラベル・ミステリーにまで作品が堕さずに済んでいるのは、それぞれの短篇作品が、北海道の各地域がそれぞれに陥っている状況や、向き合っている現実、その場所場所の気候風土ゆえに重く振れる人の心の機微という名の振子であったりを、大人の筆で描いているからだと思う。

     いわゆる娯楽小説としての警察ミステリでありながら、社会派と名付けたくなるジャンルでもあったわけだ。

     その短篇集が世に評価されたからか、そのときの題材である破産した町、夕張をモデルに、架空の町に展開する選挙戦を描いたのが本書『カウントダウン』である。選挙小説と聞いただけで、少し引く、というか、うわ、つまらなそう! って思ってしまうのだが、舞台が夕張に酷似した町(小説内では隣接した市となっている)というだけで、かつて夕張の町にシャッターを切り、街中を車で走り回ったぼくは、反応してしまうのである。

     その上、ページを開いた途端に、やはり佐々木譲のペンは、一気に引きずり込んでくる。司法書士事務所を営みながら、市会議員の一期生を勤める若き主人公の下に、謎の男がやってきて、いきなりこう言う。

     「町はもう一回死ぬ」

     雑誌(本の時間)連載時の本書のタイトルは『二度死ぬ町』だったそうである。『カウントダウン』よりはよほど気の利いたタイトルなのになぜ原題を採用しなかったのか疑問だが、とにかくこの謎の男のセリフですべては走り出す。

     夕張で何があったか、なぜあの町は破産したのか、そして現在の夕張の改革がゆるやかな解体でしかない現実を、北海道発の声で語ってくれるのが、この小説であろう。

     『廃墟に乞う』で着目された旧炭鉱町の陥った時代の疾病を、さらに抉り、架空の町の選挙戦という形でこの作品は語ってゆく。鋭い鉤爪で抉ってゆくと言ったほうがいいかもしれない。佐々木譲という作家らしい、斬新な視点での開拓魂が活き活きと頼もしい佳品である。

  • 長年市長の座にあった大田原。
    市の財政の逼迫、財政破たんを危惧した若い市議、森下直樹は市議会の度に質疑に立つが赤字の実態をつかむには至らなかった。
    市議会が大田原を支持して、問題意識を持たないために決算書はいつも承認される。
    財政は健全だと言い続けていたある日、財政再建団体申請が明らかになる。

    財政再建団体になっても次期市長に立候補する大田原。その対抗馬として直樹も立つ。
    市長選よりも、財政再建団体になるまでの市のあり方のほうが興味深く読めた。

  • 財政破綻の幌岡市は、夕張市の二の舞となるのか。
    市長の六選を阻止すべく、立ち上がった人々の物語。
    市長選の勝利を目標としながら、選挙戦の描写は意外と少ない。
    むしろどうして財政破綻をしたのか。
    議会はなぜ見過ごし、市民は気づかなかったのか。
    その過程を問うているように感じた。
    ちょっとうまくいきすぎだが、楽しめた。
    現実には、選挙の当落よりも、その後が本番。
    そこまで描ききってほしかった。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-3881.html

  • 財政破綻の町で市民のために市長に立候補する男を描く物語。
    偶然にも本作品、タナボタと連続して選挙関連を読んだ。志と生活との生々しい葛藤あり、卑劣な妨害工作に立ち向かう爽快さありで楽しめる。悪役の現市長にちょっと物足りなさがあり★4つだが、面白い。

  • 大人はきたない。

    ズル賢くて強欲で卑劣で傲慢で誠実さの欠片もない。

    大の成人が揃いも揃ってみっともない。


    失脚した救いようのない前市長と、その取り巻きのろくでもない議員達がその後どうオトシマエをつけたのかが気になる。

    続編があれば読みたい。

  • 夕張同様破綻した市の市長選の様子を描いた小説。ドキドキしながら読みました

  • どこまでのカウントダウンなんだろう、
    と思いつつ読み進めると、
    案外あっさり終わってしまって、ちょっと消化不良。

  • 「直樹はいま、多津美に言ってもらったおかげで、素直に認めることができると意識した。たぶん自分は、自分でも気づいていなかった以上に野心家である。いや、野心家に育った。多津美のおかげで。この選挙戦を通じて。」

    初☆佐々木作品。
    面白かった。
    ていうか、あっという間に読んでしまった。
    何よりも、とても短く感じた。

    それを呆気無い、と言ってしまえば、そうなのかもしれないのだけれど、結構夢中になって読んだぞよ。
    こんな風に政治、ていうか選挙のやり取りを見せてくれると、とても興味が湧くのだった。
    その点でも、面白かったー☆

    【5/10読了・初読・市立図書館】

  • 佐々木氏も夕張出身ということで、夕張の隣町にあたる架空の自治体をめぐる話だが、火の車の自治体の現状は現実のものだ。

  • 財政再建団体に堕ちる可能性のある、北海道の町の物語。
    5期20年君臨した町長と、若手市議の市長選。
    他のレビューにもあるように、選挙シーンがあっさりしすぎ。
    ページ数が少なすぎたかな。続編の声もあるようだが、
    どうだろう。

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