ビリジアン

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著者 : 柴崎友香
  • 毎日新聞社 (2011年2月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620107653

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ビリジアンの感想・レビュー・書評

  • 生きることを肯定する小説だと思う。
    でも、生きることを大げさに言い立てたりしない小説だと思う。

    日常は、別にきらきら輝いたりしない。でも、時としてはっとするほど鮮やかに焼きついて、いつまでも残り続ける。

  • 単行本は257ページ。
    それが20篇に分かれているから、だいたい10ページ前後のお話がつらつらとつながっていく。
    それらの内容は、表紙のネガフィルムのように、青写真のように焼き付いた人生の時間の一部分。
    ひとつひとつ、ぶつ切りで、淡々と描かれていく日常の一部分は、、、、退屈だった。

  • 読みにくかった。文が短くて読みにくかった。
    寝ても覚めてもと同じでわざとだと思う。あちこち飛ぶのも断片的なのも記憶だから。
    80ページまで苦労して読んだけど、あとは色を辿って行ったらそれほど大変じゃなかった。
    予備校生のときがいちばんよかった。

  • 「火花2」で愛子たちがわたる眼鏡橋は、『エヴリシング・フロウズ』のめがね橋で、あとなんだっけイケア行く途中で橋の高さに足がすくむやつ、あれみたいでもあるな。

  • 2014年10月8日(水)、読了。

  • 最初短編集なのかと思ったら普通の小説だったのか。時間軸があっちこっちに行くから何だか掴めないままだった。10歳から19歳まで時系列順に並べた方が良かったんじゃないかな?柴崎作品は大阪が舞台なので大阪人の私には親近感が湧くから嫌いじゃないんだけど、ワンパターンな気がしてきた…。2011/476

  • フィクションのような、ノンフィクションのような。小さかった頃のことや、その時の感覚をどうしてこんなに覚えていられるんだろう。わたしはすぐに忘れてしまう。でもこの本を読んで、その時の感覚の手触りだけでも思い出せた気がした。

  • 一人の女の子が主人公。
    短編ごとにエピソードが綴られていて、短いページ数なのに一文一文が濃い内容になっている。
    日常風景が細かく丁寧に描かれているのは、相変わらずの柴崎友香さんの小説だなという感じ。
    ゆっくり話を追っていく読み方がおすすめ。その読んでいるときのゆっくりとした時間を与えてくれる本だと思う。

  • ルー・リードに愚痴るところとか、痛々しかった。まだ予備校生なのにそんなことを考えて。いや、逆か、ひょっとすると大人になるとそんなことは感じられないのかもしれない。
    学校内のほんとに小さな世界のヒリヒリする人間関係も痛々しい。だが、誰しも通る道ではあるだろう。僕もあの時、嘘をついた。
    大人に近づくにつれ、世界が広がっていく。だのに自分は・・・
    広がっていく世界の中で、自分の立ち位置、存在価値に悩みを覚えていく物語というように僕は読んだ。
    そういえば「わたしがいなかった街で」にも同じようなことを感じた。

  • 朝は普通の曇りの日で、白い日ではあったけれど、黄色の日になるとは誰も知らなかった。テレビもなにも言っていなかった。

  • やっぱりこの人の小説はその人のそのときをまんま切り取った感じがする。
    感覚としてはビジュアル的なものだけじゃなくて、
    感情まで写せてしまうような写真を見てるみたいな。饒舌。
    饒舌なんだけど、五月蝿いとは思わない。不思議。

  • 小学校、中学校、高校の記憶が飛び交う小説。
    「現在」がいつかは分からないけど、回想の形式で書かれていて、柴崎友香さんの作品では新鮮だった。
    回想であるが故か、今までの多くの作品のように細かい風景描写はない。
    また軽妙な会話のやり取りも必要最小限に抑えられている印象がある。
    代わりにタイトルが『ビリジアン』と色であるように、色が鮮烈に残る作品だった。
    最初に「黄色の日」と色のイメージが強い話があるからか、その後は色の単語を見るだけで鮮やかな景色が広がった。
    緑色、白色、水色……。
    灰色ですらとても鮮明に見えた。
    色のイメージが登場人物や景色の描写を際立たせて鮮やかにもしていたと思う。
    まるで柴崎友香さんの記憶の断片を覗き見ているような、不思議な読後感のある作品だった。

  • 興味もない誰かの素描を、ただひたすら眺めるような、物語とも言えるかどうか、という読後感をもった。感性が瑞々しい若い人が読んだら、何かこの本からもっと汲み取れるものがあるのかも知れないが、今の私には今ひとつ響かなかった。気になる作家だけに残念。

  •  山田という女性の、小学生時代から大人になる前のあいだの出来事がモノローグ的に20編収められている。
     いっぷう変わっていると思われる主人公の眼は、カメラのレンズのように遠くの空を見たり、教室の床の砂に寄ったり、ときどき外国の俳優が見えたりする。それらをぼんやりと観察する主人公を、読者は間近で観察しているような気分になる。
     ある日見た風景を、記憶の断片のように切り取る独特の語り口は著者ならではで、読後感は不連続のショートフィルムを見た感じに似ている。

  • 短篇集。短編だと、あまり、来ないな。柴崎さんの文章は、短編だと、ちょっと、ダメだ。うーむ。習作に近い。(12/6/30)

  • まだ世界が広がっていく時期の、日々の記録を淡々と、鮮やかに。それはもう色とりどりで爽やかでファンタジーで無遠慮。

  • 記憶の断片を切り貼りしたみたい。日記みたいだった。

  • 一人の女性の人生における、ある日・ある時を写真のように切り取った短編集...と書くと興味が湧くものの、実際には何も掴めないまま読み終えてしまった感じ。色、景色、音楽を感じさせる文章全体をひとつのアートのように捉えられる人には良いんじゃないかと。でもその素質のない私にはどうも楽しめなかった。

  • この人はいつもどんな色で世界をみてるんだろうっていうぐらい柴崎さんの絵描く世界はいつもカラフルなんだけど、この本はいつもにもまして色が迫ってくるようでおもわず眩しくて目を細めてしまう。

  • 連作短編集。
    主人公は著者なんかな?
    ジャニスとかボブとか出て来て面白かったです。

  • 特別なことが起こるわけではなく、淡々と過去を振り返って「こんなことあったなあ」と思いだしているような感じ。主人公が歩んだ子供時代を断片的に垣間見れる。

  • 柴崎友香らしさはいっぱいだけど、今までの作品とは少し何かが違う。でも、丁寧な描写と、空気感はやっぱり何とも言えず、好き、だなあ。洋楽アーティストがたくさん出てくる。

  •  山田 っち。

     時々現れる実在のアメリカ人たちが良い。

     何となく彼女が住んでいる場所がイメージできて近い。

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ビリジアンの作品紹介

黄色い日、白い日、赤い日-。映画、ロック、火花、そして街。10歳から19歳まで、誰かにいつか存在した、ある瞬間。第32回野間文芸新人賞受賞後初の小説作品。

ビリジアンのKindle版

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