- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620108179
感想・レビュー・書評
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複雑で少し難解でした。何度か振り返りながら内容理解しました。刑事のもの推理小説が、実は狂気の人間模様がメインテーマの重い話でした。
ちょっと疲れた(^_^;詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この作家とは合わないということがはっきりわかった。前半と後半は、全く話が変わってしまうような錯覚を覚える。犯人の手記を載せるという新しい試みをしているのだが、効果的ではなく、作者の自己満足のように思った。
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作中に出てくる煎餅の味が無性に知りたくなる。
奇跡のような旨さとは、一体…? -
線の模様が人間の手足のように見え、
それがスルスルと伸び、
歪み、
奇妙な道をつくっていく。
迷路は人を狂わせる。 -
破滅に向かう過程のなかに留まり続けるしかない感じはなんとなくわかる。反復強迫。
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(-公- ;)
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通り魔殺人事件、本庁と所轄の軋轢、そして、殺人者と被殺人者(被害者と言うべきかもしれないが、殺された側というのが、本書にはふさわしい)などの登場人物が、非常に多く登場する。
そして、その数多い登場人物のディテールは非常に細密にできている。
それらの駒を全て動かすために、事件を解決するために、作者は特殊な技法を用いるしかなかった。
しかし、そこに落とし込むまでの詳細が、なかなかに素晴らしい。そして、種明かしもとても複雑だが、無理はない。
なかなかに面白かった。 -
面白くなかったかというと、そうではなく、長いわりにはけっこう一気に読んだ。
ミステリーかというと、そうではなく、コミカルな中島と小橋のやりとりを交えながら、でも捜査は着実に進む。
コートの男の殺人事件かと思っていると、そんなに単純ではなく、後半はくどくて流し読み…。
中島のトラウマも重要なのかと思えば、そうではなく、誰にもトラウマあるよ、的な…。
ラストは事件解決なんだけど、独白を読まされてる感。
登場人物も多くて少々混乱。
面白くなかった訳ではない!
何だこの本。 -
読んでいくうちに現実と虚構の境が分からなくなる不条理な世界や心に傷を持つ登場人物たちの心理描写は見事ですが、刑事が推理したり靴底をすり減らして真相を暴くというプロセスではないですし、中島刑事の過去も浮いてしまった感があり、ミステリーとしてはカタルシスを感じられず微妙な読後感です。