マチネの終わりに

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著者 : 平野啓一郎
  • 毎日新聞出版 (2016年4月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620108193

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マチネの終わりにの感想・レビュー・書評

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  • あちこちで絶賛されている本書だったので、初読みの作家さんだったけれど手に取ってみた。

    むむ。
    どうなんでしょうか。この安っぽいストーリー。
    これが新聞連載が終わった時にはマチネロスに陥った読者多数とも言われた小説なのか?
    アマゾンの評価もぶっちぎりの高評価だけれども・・・。

    物語は簡単に言ってしまうとクラシックギタリストの蒔野とジャーナリストの洋子の恋愛もの。
    強く惹かれあう二人は運命のいたずらかすれ違い別々の人生を歩むようになる。

    何度も繰り返される「未来は過去を変えてくれる」の台詞だったり、国際政治問題への提言の数々、豊富なクラシックの知識を土台に芸術家特有の苦悩を描く筆力、などなどなど、完成度の高い作品であることには間違いがない。

    でも、いかんせん陳腐だよ。
    使い古したネタが昭和かよってつっこみたくなってしまうメロドラマ感・・・。

    もしやこの小説はストーリーはさておき、登場人物一人ひとりの綿密な心理描写だったり、ストーリーに肉付けされた芸術性やら政治問題を堪能するものだったのか。
    それだったらもうちょっと楽しめたのかもしれないなぁ。

    ごめんなさい、どうしても世間の評価と乖離があるようで・・・。

  • 何て静かで清らかな時間だっただろう・・・。
    気が付けば読書に没頭していた。
    仕舞いには、自然と涙が溢れ出していた。

    note で連載を読むことができた為、
    ずっと携帯で小説を読んでいた。

    第九章の始めまで電子媒体で読んだが、
    やっぱり本が出てから全てを読みたいと思い、
    note での閲覧をストップし、上梓を待ちわびていた。

    第九章まではもう一度同じ話を読むことになったのだが、
    二回目に読むと登場人物を既に知っている為
    また違った読み方ができる。
    より深く、登場人物を辿ることができた。

    純文学は苦手でほとんど読んでこなかったが、
    平野先生の作品はそんな私の心も鷲掴みにされる。
    何て美しい文章、美しい登場人物
    美しい情景なのだろう。

    世界中の人に読んで頂きたい一冊。

  • 一言で言うなら 抗わない大人の愛。
    感情が自分の為にあり無意識の欲求を孕むのなら、理性が相手の為に働き愛を育むということなのかな…
    「未来は常に過去を変えていける」がキーワード。読書なのにギターの音色が聞こえてくる心地良さ…。
    再読を心待ちする時間さえ愛しい。

  • 久々に世界観が好きな本でした。
    20歳の時に読んでたらまた、少し違った印象だったなと思ったり。でも、いろいろ勉強になったかなと思ったり。
    今30歳の自分は、共感できる部分も沢山あった。
    でも、大人になったからって、いろいろ偏見もどきを思い込んでたけど、
    年齢関係なく心が動く。いつの時代もどんなに変わっても一緒なんだなって思いました。
    いろんな人間関係、家族があって、
    少しは捉え方が変わった。
    過去の後悔も、今も未来も変わっていくのが
    しみじみと心に沁みた。
    過去の自分なら早苗のした事に勘付いて
    恐れてしまってた。
    私にはできない。
    そして、これが運命でないと言い聞かせてた。
    この小説の2人はお互いの気持ちが繋がった。
    洋子さんは努力家のスマートな人なんだよって早苗に言いたくなった。
    早苗の罪悪感を自己で消化してるところが、
    世間はこんな女の人の方が多いんだろうかって、
    自分の欲が優先なんだろうかって思った。
    知的な女性は凄く魅力的だった。

  • 大人の恋の物語、と言ってしまえば一瞬だけどこの二人の間には思いがけない障害があってそれでこうなってああなって、とまどろっこしい。すれ違いもここまでくればなるほど小説になるんですね、と後半でやっと思った。半分まではすんなりこの二人がうまくいくとばかり思っていたので。

    BGMを流しながら(バッハの平均律など)涙を流しながら読み終えました。

  • 正に、素晴らしいコンサートを聴いた後のような読後感だと、想像する。そんな洒落た趣味はもってないけれど、多分合っている。どんなに良かったか、言葉では伝えられそうにない、この感じも多分一緒だ。とにかく良い本でした。

  • アメトークでみてから。ようやく読めました。久しぶりに小説を定価で買った。

    じーわじわと沁みてくる。
    はじめは堅いな~と思ったけどだんだん止まらなくなって(さいてー…などと独り言言いながら)最後読み切ってしまうのがもったいなくてひとつひとつをかみしめながらページをめくりました。
    愛ってなんだろ。少し時間をおいてもう一回読みたい。

  • プロのクラシックギタリストである蒔野聡史と、海外の通信社に勤務する小峰洋子。華やかな音楽や映画作品、時事的な出来事など幅広い分野を織り交ぜながら展開する、一筋縄にはいかない大人の恋愛模様。

    この作品では“心のつながり”がひとつのテーマになっています。恋愛小説ではありますが、互いの年齢や立場、状況などから情熱だけで突っ走るような真似はしません。むしろ大人だからこそあれこれ思惑が募り、不器用に、遠回りをして、結局手からすり抜けることばかり。こんなに“きれい過ぎる”恋愛模様は現実的ではないとは思います。でもどうしようもなく人として惹かれる者同士、分別ある距離感を描いているので嫌味がありません。どことなくフランス文学を読んでいるようでした。

    読んだ後、とても好きで大切にしている吉野弘さんの『生命は』の詩が思い出されました。孤独に生きる生は存在しない。本人の意図しない瞬間であったとしても生命と生命は紡ぎ、ほどけ、再び紡がれながら世界はゆるやかに構成されている、といった旨の内容です。この小説の軸となる部分と重なる気がしました。

    終わりが近づくにつれて、あとに残る気持ちは特有の寂寥感?と不安な気持ちも抱えながらラストまで一気読み。結果、残ったのはただただ心地好い余韻と満足感でした。

    〜memo〜
    マチネ(午後の演奏会)

  • 運命って恐ろしい。一瞬すれ違ってしまっただけで、まったく違った道を歩むようになっている。
    過去に戻らせてあげたい!!

    なぜ自分は、別々の人生を歩むことになってしまったのだろうと洋子が思うシーンで涙腺崩壊ですよ。

    きっと常識を持ったいい大人同士だから素敵な再会で終わったのだろうけど、切なすぎる~~!

    だから☆は4つ。幸せにしてあげたかった。

  • 大人の恋。
    今を生きることで、過去も変わってゆくという視点が新しかった。
    この本は、これでハッピーエンドなのだと思う。

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マチネの終わりにの作品紹介

結婚した相手は、人生最愛の人ですか?ただ愛する人と一緒にいたかった。なぜ別れなければならなかったのか。恋の仕方を忘れた大人に贈る恋愛小説。

マチネの終わりにのKindle版

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