古道具 ほんなら堂

著者 :
  • 毎日新聞社
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本棚登録 : 182
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620200224

作品紹介・あらすじ

怖そう、でも本当は…。勇気と思いやり、家族や友達との絆、目には見えない大事なものに気づかせてくれる、不思議な古道具屋さんのお話。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと不思議な古道具屋さん「ほんなら堂」を舞台にした
    現代和風ファンタジー
    舞台といっては語弊があるかも
    ほんなら堂と、その店主のちょっと怖そうなお婆さんは
    登場人物である子供達が困った時に
    ふらっと存在感を現しては手助けをする
    そんな補助的な位置にある

    認知症の進んだ祖母との関わり方がわかなくて戸惑う女の子
    母がなくなってから父との距離がすれ違う女の子
    ちょっといじわるな、でも優しい男の子に振り回される女の子
    いじめられた友達と溝が出来てしまった女の子

    小さなキッカケや一押しや、
    偶然の出会いで少し、人生は動きをみせる

    そんなお話たち

  • 978-4-620-20022-4
    C8093¥1300.

    古道具ほんなら堂
    ~ちょっと不思議あり~

    2008/05/25.初版

    著者:楠章子(くすのき あきこ)
    画家:日置由美子(ひおき ゆみこ)

    発行所:毎日新聞社


    初出:毎日新聞社刊「毎日小学生新聞」 2006/11/8.~2007/02/14.

    もくじ

    プロローグ
    1)まめだのせっけん
    2)ガラスビンのしずく
    3)にじ色のこな
    4)かけた茶わん
    エピローグ
    ----------

    この著者さんは(たぶん)はじめてと思います。
    小学生新聞に掲載されていたもののようです。

    ちょっと 怖くて、不思議な話が4つありました。
    他のお話もあるのか分からないですが、絵の雰囲気も良く、4つのお話に共通して出てくる「ほんなら堂」という古道具屋の店主の「大原橙花(おおはらとうかさん」がユニークです。
    この人は 「まず名乗りなさい」と。
    昔は自分の持ち物に名前を書きましたが、昨今「外からは見えないところに名前を書きましょう」に変わったようです。新聞に掲載されていたのは2006年~2007年。
    そんなことを感じながらお話自体は楽しみました。

    まめだのおっちゃんの石鹸 私も使ってみたい。

  • ・不思議なガラスのしずくで、おばけが見えたり、かたくなって使えなくなった石けんが、ツルツルとつやのある石けんにかわったりと、さまざまな古道具であれやこれやのことを解決していく、ちょっと変わったお話です。とてもおもしろいので、ぜひ読んでみてください。
    ・ほんなら堂の橙花さんは、こまっている人に不思議な古道具を打って、ちょっとだけ力をかしてくれるおばあさんです。その古道具にであった子たちは、自分で問題を解決して、自分で一歩をふみだすところがおもしろいです。

  • 図書館の児童書のコーナーでたまたま見つけて借りてみた。思ったより良い作品だった。ほんのりお話が繋がってる感じがいい。橙花さんがもっと前に出てきても良かったかも。まめだのおっちゃんの話が良かった。軽く読める。2012/206

  • 魔法を使って何でも助けてくれる、、、
    なんて、物語はつまらないと思う。武力だけで問題を解決するのも面白くないとも思う。
    自分の問題は自分で解決する。それを少しだけ助けてくれるのが「ほんなら堂」。
    知恵と子供たちの強い思いが創る物語をお見逃しなく!

  • 4つのお話があって橙花さんがちょっとだけお手伝いをして魔法の古道具に出会った子が自分で解決する。
    橙花さんがなんでもやってくれるわけではないという所が面白い。
    少し怖いのもいい。
    怖くて初めは私もドキドキした。

  • ホラー系の要素もある児童向けファンタジー小説。

  •  ちょっと、道徳臭が強すぎる…。
     特に第2話。

     橙花さんの、気難しそうな顔をしていて、なぜか子どもに先に名乗らせたがる、という謎のキャラ設定に意味がない。

  • ちょっとした悩みを古い道具に助けられて解決するお話。
    主人公であるほんなら堂の店主さんは助けてくれるけれど、解決するのはゲスト達。

  • 不思議な古道具屋「ほんなら堂」。
    亡くなった母に会いたい。いじめで傷ついた女の子に見えない友達ができた。長い時間を生きる男の子の話。古道具屋の燈花さんは、ほんの少し手助けをするだけです。
    誰もが会いたいとか、前に戻りたいと思うだけなのにね。

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著者プロフィール

第45回毎日児童小説・中学生向きにて優秀賞受賞。2005年、『神さまの住む町』(岩崎書店)でデビュー。『小さな命とあっちとこっち』(毎日新聞社)、『ばあばは、だいじょうぶ』(童心社)など著書多数。

「2017年 『走れメロス/くもの糸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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