毎月新聞

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著者 : 佐藤雅彦
  • 毎日新聞社 (2003年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620316185

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毎月新聞の感想・レビュー・書評

  • 佐藤雅彦さん(ピタゴラスイッチやだんご3兄弟で有名)が毎日新聞に月1で連載してたコラムをまとめた本。

    新聞のような読み口が楽しい。
    トピック毎の文章量もちょうどよくて気軽に読めるのに、ちょっとだけ難しくてだいぶ楽しい考え事ができます。

    この人の着眼点はいつも面白い。それになんだかかわいい。
    第二段を是非やってもらいたい。

  • ▼頭の中の敵

    『つかまえて、袋に入れておいたはずのカマキリがいなかった。この研究室のなかにカマキリが潜んでいる、と思うとにわかに恐怖心が沸き上がってきた。エイリアンのようにも思えてきた。』『(結局)広いガラスの前に、カマキリはいた。そして、外に広がる草はらをただじっと見ていた。カマキリはガラスのむこうに戻りたいだけで、僕らを襲うつもりは皆目なかったのだ。敵視したのは、こちらの勝手な思い込みからだった。鎌を持っているから攻撃的に思えただけで、本当は防衛の構えだった。』『よく考えてみれば、侵入者は、その野原に突如、現れた人間のほうだったのかもしれない。』(佐藤雅彦:著 / 毎月新聞 / P78)

    『(TV業界で当然のように長年、流すことをタブーとされてきていた)“放送禁止歌”は実在しなかった。(タブーとされていたものは)巨大な共同幻想でしかない。具体的な“放送禁止歌”は一人一人の(頭のなかの)イメージの中にしか存在しない』(森達也 : 著 / 放送禁止歌 / P60)

    『…他の多数派の専業主婦の人が、その三年間の思想と生活のねじれに対して出した答というのが、フェミニズムを捨てるということです。で、反原発に行ったりね、エコロジーにいったりしてた。“仮想敵(つまりはその人の頭の中の敵)”は、夫から原発に変えるほうがずっと楽なんですよ。』(上野千鶴子×小倉千加子:著 / ザ・フェミニズム / P137)

    『究極の危機管理は、仮想敵への先制攻撃だ。大勢で共通の敵を攻撃するとき、人は一時的にせよ不安や恐怖を紛らわすことができる。だから敵が必要だ。いなければ無理にでも作りだす』(森達也;著 / 世界が完全に思考停止する前に / P14)

    『戦争の責任者を追求するだけでは、普通の下々の人間がなぜ戦争に加わっていったのかのかが見えてきませんよね。騙されて戦争に突入したなんていうのは、後知恵も甚だしいと思うんです。実際は非常に積極的だった。そこにどういうモーティベーションの力学が働いたのか。』(姜尚中×森達也:著 / 戦争の世紀を超えて / P152)

    『関東大震災直後に朝鮮人虐殺が起きました。このときは6,000人以上の在日朝鮮人が、鍬などを手にした一般市民に殺されました。それこそ、女や子どもまで。動機は朝鮮人たちの報復がはじまるとのデマ、つまり恐怖です。』『(ユダヤ人虐殺という)非道な所業が、加害の意識ではなく、やらなきゃやられるという意識からたちあがったということです。ドイツ人全般の意識としては、虐殺とか抹殺よりも、生存を賭けたユダヤへの戦争という気持ちのほうが大きかったのでしょうね。』(姜尚中×森達也:著 / 戦争の世紀を超えて / P41、107)

    『かつてラジオで共演した、軍事アナリストの神浦元彰は、本番直前に“本当に何喋っていいの?”と興奮ぎみで、何を喋るつもりだろうと思っていたら、番組が始まると同時にいきなり“北朝鮮を過剰に恐れる必要はない。日本中が幻想に怯えている”と断言し、放送が終わってから“すっきりした。テレビじゃこれを言わせてもらえないんです”と微笑んだ。』(森達也:著 / 世界が完全に思考停止する前に / P99) 

    『テロはどうしたら未然に防げるのか?と質問されたとき、防ぐことなどできないと僕は答えた。秋葉原に行けば僕の1ヶ月の小遣いの範囲で時限爆弾を作る材料はいつでも購入できる。作り方はインターネットで検索すればよい。組織も必要としないし、まとまった資金も不要だ。ビルを破壊することは難しいは、複数の人を殺傷することなど実は容易い。それをすべて力で抑圧するという幻想を抱いたのがアメリカだ。究極の危機管理は、仮想敵への先制攻撃なのだ。その結果がどうなっかは書くまでもない。』(森達也;著 / 世界が完全に思考停止する前に / P80)

    頭の中の敵、『仮想敵』。ああ、私のなかにも小さなものから大きなものまでたくさんいるだろうなあ、と思う。人々は生活が不安になったり、不満がたまったり、自分の中に理不尽さがあったりすると、なんとか辻褄合わせしようとして『仮想敵』と作り上げることがあるらしい。対差別心、対日常、対仕事、対社会。それが、いい方向に向かう時もあるし、最悪の方向に行く時もあるらしい。想像できる動物ゆえに生まれる現象(?)ですな。

  • 中を見る前に、表紙を読んで、これは傑作だ!!と(笑)

    そうそう!そうなの~~~!!とか、
    へえ~~~!そうなんだ!!とか、
    ふむ・・・とか、
    面白発見納得目うろこちょいほろり、な名作。

    こんな先生に教わりたい!!
    文庫版を購入しようっと。

  • 毎日新聞の中のミニ新聞として毎月一回のせたコラムを、単行本にまとめた一冊。


    図書館の棚の中でちょっと大きかったんです。新聞四つ折りサイズでしょうか、それが目に付いたので取ってみました。そうしたら装丁が新聞の縮小版のよう。あの色合いに、毎月新聞という囲み。四コマならぬ三コマ漫画があり、段組みがされていて・・まるで壁新聞のようでした。現代の風潮にもの申す!的な内容かと思ったら、ちょっとした雑学的なものまで、思わずクスリと笑えるような話でした。実際に円柱の円周を測り直径で割ってみると3.14になるという一見当たり前なんだけど、気がつかない事実!円周率=3.14と知ってはいるけどそれがなんなのかは考えたことがないんだぁと思い知らされました。

    この著者、挿絵が見たことあるなあ・・と思っていたら、あのダンゴ3兄弟とか、ピタゴラスイッチとかを手掛けた方であるというではないですか!どうりで、発想が素晴らしいはずです。ピタゴラのあの単純なんだけど奥深い面白さ・・それと同じ匂いがする一冊でした。

  • ピタゴラスイッチとかだんご3兄弟の佐藤さんです。以前読んだ気もしたんだけど、懐かしくなり再読。当時2003年では最先端だったこの本も、今ではタイムマシンに乗った未来からの僕が読むと、
    あ~こんなことあったなぁ。と感慨深いものです。

  • 面白い発想。ピタゴラスイッチの人。

  • 読むたびにふむふむする。
    一定期間を空けて、定期的に手に取りたくなる本。手離せないなぁ。

  • ふむふむ、面白い。
    NHK教育、だから面白いんだ。
    こんな人がかかわっているんだな。

  • この方の脳みそはどうなっているんだろう? ぜったいに私とは異なるに違いない(笑) 読めば 「なるほど!」「ううむ!」唸ること請け合い。

  • 佐藤雅彦ワールド全開で、くすっと笑える内容から考えさせられる内容まで幅広いコラムです。「取り返しがつかない」が印象的でした。

  • じゃないですか…は、話題になりましたよね。

  • 2013年6月19日

    装丁/畑野憲一

  • 子供の心をもった大人が書いたのか、大人の知識を持った子供が書いたのか、どちらか分からない。
    新聞嫌いのボクでも読めた。あと装丁がいい。
    1冊の本としてじっくり時間を書けて読むより、実際の掲載されたように1回ごとに細切れで読みたかった。

  • 個人的なニュースほど面白い物語はない。

  • 文庫版を持っているのに、見かけてついつい購入・・・

  •  「串にささって だんご だんご♪」……といえば、一時大ブームになっただんご3兄弟。その歌詞を書いたのが本書の著者、佐藤さん(ピタゴラスイッチの生みの親でもある!)。そんな佐藤さんの目線から見た世の中のいろいろを見開き2ページでまとめたもので、1998年〜2002年まで毎日新聞で毎月連載されていたエッセイ集。
     これがおもしろいんだ!一番最初のものなんて、1998年と少し古い話題かと思いきや、まったくそんなこと感じさせない!
     表紙にもなっている「じゃないですか禁止令」では、アルバイトに来た女の子に「私たち学生って、こういうレアものに弱いじゃないですか」と言われ、えっそんなこと知らないよ……と初の「じゃないですか」体験をした佐藤さんが静かな不安を綴っている。
     とにかくすべて切り口がユーモアで、語り口は軽く、わかるわかるー!と膝をばしばししながら読んだ。

     この人の考えてることを、もっと知りたい、もっと聞かせてほしいと思った。

  • 誕生日に会社からもらった。
    実家にいた頃、毎日新聞取ってたから楽しみにしてたなー。

  • 誕生日に会社からもらった。
    実家にいた頃、毎日新聞取ってたから楽しみにしてたなー。

  • ピタゴラスイッチの生みの親、佐藤雅彦先生の本。
    この人の、いろんなことに気づく力や発想力が大好きです。

    いろんなこと楽しんでいきたい。

  • 全部まじで面白い。
    「おじゃんにできない」があるあるすぎて爆笑やったし、「じゃないですか」をつかってる人を見ると、ついついこの本の事を思い出してしまいます。

  • 久々に充実した完読感。
    ユーモア、個性的でも普遍的、説得力があってかわいらしい。
    頭の中のもやもやをこうやって文章に著せたらどんなにいいだろう。

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