長篇詩 ごろごろ

著者 :
  • 毎日新聞出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (121ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620316987

作品紹介・あらすじ

一千行を超す初の書き下ろし長篇詩。奄美、加計呂麻、徳之島、与論、沖永良部、沖縄をめぐる旅の途上、眼に見えぬ、耳にも聞こえぬ、五感を超えたものたちの気配に衝き動かされ、刻印された、言葉の雫。

感想・レビュー・書評

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  • 一千行を超す初の書き下ろし長篇詩。奄美、加計呂麻、徳之島、与論、沖永良部、沖縄をめぐる旅の途上、眼に見えぬ、耳にも聞こえぬ、五感を超えたものたちの気配に衝き動かされ、刻印された、言葉の雫。

  • 吉増剛造さんの、ことばの世界。
    吉増さんの舌のうえでごろごろ転がったことばが、
    そのまま南の島の空気にころがりだし、
    音のひびきが音のひびきを呼びあって、
    そこの人たちや海や空や歴史や文学や思想のうえをめぐっていきます。
    口のすぐ先のかすかな振動に生まれる宇宙。

    ぼそぼそと、小さな声ででも、音読するとよいです。(影山)

  • なんかすごい。今は理解できないけどいつか分かるのかな^^;

  • ページをめくるのが、
    もったいない
    と思うような、
    いつまでも読んでいたい、
    と思うような、
    詩集です。
    美しい、
    音楽を聴いているような、
    ずっと、それが、
    本を開けば、
    鳴っている。
    言葉というものは、
    こんなふうに、書かれて、読まれることも、あるんだなあ、と、思いました。吉増は凄い。「<心>なんてもう書きたくないのだけれど」と作中にあり、そうだよなあ、と感。ともかく、素晴らしい詩集。

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著者プロフィール

1939年、東京生まれ。1957年、慶應義塾大学文学部入学。在学中に岡田隆彦、井上輝夫らと「三田詩人」に参加、詩誌「ドラムカン」創刊。1964年、処女詩集『出発』。『黄金詩篇』(1970)で第1回高見順賞。『熱風a thousand steps』(1979)で第17回歴程賞。『オシリス、石ノ神』(1984)で第2回現代詩花椿賞。『螺旋歌』(1990)で第6回詩歌文学館賞。『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(1998)で第49回芸術選奨文部大臣賞。2003年紫綬褒章。「詩の黄金の庭 吉増剛造展」(北海道立文学館/2008)。『表紙 omote-gami』(2008)で第50回毎日芸術賞。2013年旭日小綬章、文化功労者、福生市民栄誉賞。2015年日本芸術院賞、恩賜賞、日本芸術院会員。「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」(東京国立近代美術館/2016)。「涯テノ詩聲 詩人 吉増剛造展」(松濤美術館/2018)。映画「幻を見るひと 京都の吉増剛造」(2018)が国際映画祭10冠。七里圭監督作品「背」(2022)主演。映画「眩暈 VERTIGO」(2022)が国際映画祭50冠。『Voix』(2021)で第1回西脇順三郎賞(2023)。第6回井上靖記念文化賞(2023)。「フットノート 吉増剛造による吉増剛造による吉増剛造展」(前橋文学館/2023)。

「2024年 『DOMUS X』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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