四角形の歴史 (こどもの哲学・大人の絵本)

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著者 : 赤瀬川原平
  • 毎日新聞社 (2006年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (117ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620317403

四角形の歴史 (こどもの哲学・大人の絵本)の感想・レビュー・書評

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  • なんというか、本として完璧なの。
    絵が良い、内容がいい、装丁がいい、タイトルがいい。
    内容も美術史+人類の歴史といった感じだけど、短く優しい言葉で、深い内容が描かれていて、しかも読者も読みながら、読んだ後、考えずにはいられないような本ってそうそうない。
    たくさんの文章を費やして、難しい専門用語を使って同じようなテーマで書ける人はいっぱいいるだろう。
    でも、こういう文や絵を書ける(描ける)人は滅多にいない。
    本当に才能に恵まれていた人だったのだと改めて思う。
    賢くてセンスのいい人にプレゼントしたくなる本。

  • 資料ID:92142407
    請求記号:720.2||A
    配架場所:国際交流コーナー

  • 額縁と風景
    風景を意識して見れるのは人間の特権かもしれない
    それもお抱えスポンサーであった君主の囲い者の身から解放されて
    自由に自分の心を描き止められるようになってからのことらしい
    それまでの人間は物事をスポットでしか意識できなかった
    危険なものとか必要とするものとかしか目に入らなかった
    網膜には映っていてもフォーカスしなかった
    音にしても同じで聴きたいものと聴く必要のあるものしか聴かない
    興味がなければ虫の声も鳥のさえずりも雑音でしかない
    景色や音を楽しんだり悲しいと感じたり
    人間が人間となった頃も洞窟の壁や石に絵を描いたり手形を押したりしていた
    楽しんでいたのかサインなのか呪いなのか信仰なのか解らないが
    対象のものだけを写し取った描いた
    それが四角い布や紙を画面にして描かれたとき
    自然界にはない余白というものを発見した
    画面によって絵と余白がハッキリと意識されだし
    その余白がバックとなって景色へと導いたのかもしれない
    更に額縁が付いたとき影と共に景色が意識の上に浮かび上がってくる
    窓から見える外の景色も外界の情報を得る意味のあるものになっただろう
    雨や雪に閉じ込められたときなどは天気の様子も知らせただろう
    自然界には丸や三角があっても四角はほとんどない
    人工物を考えるときには単純な秩序として
    直線の180度と半分の90度が計算しやすく便利なので
    三角形を二つ合わせて四角形が生まれたのかもしれない
    人間は自分たちの作った単純な秩序に溺れ
    自然界の有機的な秩序をおろそかにしてしまった
    なかなか景色の中に戻って自然の仲間になって暮らすことができなくなっている

  • 赤瀬川原平ファンである。「路上観察物」「美術鑑賞物」「(中古)カメラ物」「哲学物」と、いろいろあるが、どれも題材選びの発想が他に無いものがあり、そこが好きだ。このシリーズでは「自分の謎」に最初に出会った。大阪の本屋で偶然見つけた「四角形の歴史」は中身も見ずに買ってしまった。
    やはり赤瀬川節炸裂。面白かった。
    特に「余白」の考察の発想にはうなってしまった。

  • 犬は無意味を味わって満足げでいいとこどり。

  • 人間はなぜ風景画を描くのか。四角い画面。四角いファインダー。その四角形はどこからやってきたのだろう? 壮大で美しい文明のはじまり物語。作家・芸術家としての思想・哲学を自らの絵と文でレクチャーする書下ろし第3弾。

  • 人間はなぜ風景画を描くのか?四角い画面。四角いファインダー。
    その四角形はどこからやってきたのだろう?壮大で美しい、文明の
    はじまり物語。

  • 人間は犬と違って風景を見る。そして直線を創造し四角形を発明する。整理整頓の始まりだ。最期は風景に同化する。まさに哲学だ。

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四角形の歴史 (こどもの哲学・大人の絵本)の作品紹介

人間はなぜ風景画を描くのか?四角い画面。四角いファインダー。その四角形はどこからやってきたのだろう?壮大で美しい、文明のはじまり物語。

四角形の歴史 (こどもの哲学・大人の絵本)はこんな本です

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