暮らしの哲学

著者 :
  • 毎日新聞出版
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本棚登録 : 495
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620318202

作品紹介・あらすじ

人生という不可解な旅。めぐる季節の中で、暮らしの中で、問い続けた存在の謎。急逝した哲学者の、最後の1年間。

感想・レビュー・書評

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  • コロナ禍こそ沁みる、池田晶子の遺言 『暮らしの哲学』 | 本がすき。 - 本がすき。(2021/05/12)
    https://honsuki.jp/review/46401/

    池田晶子の『暮らしの哲学』 若松英輔: 日本経済新聞[有料会員限定]
    https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62642440V10C22A7MY5000/

    暮らしの哲学: 毎日新聞社の本と雑誌
    http://books.mainichi.co.jp/2007/10/post_bebf.html

  • 最初から最後まで共感しかない。
    この人の著書をずっと読み続けてるのは、きっと読んでてその感覚が好きだからだろう。
    死は無、好き嫌いは不可思議、哲学と思想、考えるとは、子供時代の夏休みの感覚は2度とこない、アンチエイジング、いじめられる側は良いことか、など。
    31冊目読了。

  • 「自分で」「本質」を
    考えればいいのだと教えてくれた。
    春の章の、「無と無限」や「言葉と意味」
    に関する箇所は、何度でも読む必要がありそう。
    とても大事なところの入り口に
    立たせてもらったみたい。
    真理は人を自由にする。
    この言葉の真実性を想起した。

  • 物は持たない、捨てる。余計な人間関係も段々捨てる(^o^)ピーマン(嫌いな人)が存在するのは認めるが関知しない( ・ω・)ノ無理に食べない(^o^)/

  • 納得するところもあれば、そうとは言えないんじゃないかと思う所もある。でも哲学って人それぞれなものだと思うし、本なんかは一方通行であって対話できるわけじゃないから仕方のないことではあるかな。
    やっぱり亡くなる前に書かれた本であるとあって死に向かいゆく心境とかが現れている所があります。老いゆくこと、言うことを聞かなくなってくる体、その受け止め方が記されていました。そういう誰しも生きていれば感じることになることを哲学するっていう意味での題なのかなと思います。
    老いることで、昔には無かった価値観とかが新たに生まれて、内なる成熟を感じることができるから年をとることが楽しいそうです。
    哲学者だからなのかな〜とも思うけど、どうにもならないことを嘆きたくないですね、私も。
    そういう年のとり方をしたい。

  • 著者が亡くなる前の一年間のエッセイをまとめたものですが、死の予感を感じているような文章が続きます。以前よりも普通に話しかけるような文体で、ストレートに響いて来ます。まだまだ著作を読みたかったのに本当に残念です。病床でも執筆を続けていたそうですが、今頃は宇宙のどこかで真理を追求しているんでしょうか。

  • 思索の人だと思う。
    全くわからかったことを教えてもらった。
    天才は夭折するのですね。

  • 季節のこと、暮らしのこと、人生の不思議についての思索。なぜ「春は残酷な季節」なのか。なぜ子供の頃、夏休みは輝いたのか。なぜ素数ゼミは数字の魔法を知っていたのか。なぜ人に好き嫌いがあるのか。わたしとは何か。犬とは何か。子とは何か。死とは何か。

    2023年3月27日再読

    「今年もまた桜が咲きました。」で始まる池田晶子の『暮らしの哲学』。

    「人生は、過ぎ去って還らないけれども、春は、繰り返し巡り来る。」

    彼女はこの連載を書いて一年後に亡くなった。。

    「一回的な人生と、永遠に巡る季節が交差するそこに、桜が満開の花を咲かせる。(中略)花は儚いと人は言う、自分の人生がそうであるようにと。」

    この文章を書いた時、自分の死を予感していたのだろうか。。

  • 10年ぶりくらいに読んだ池田晶子は、社会人になった私の感覚とは一致しないところが多々あった。私は得たのか失ったのか、果たして。

  • 池田さんのエッセイ本。これが最後の発行だった…のかな?もう亡くなって10年も経つんですねぇ…。

    毎日が「考える」。わかるような、わからないような、海を漂うような、深く沈みそうな、ぽっかり浮かびそうな、コーヒーをいれて、窓際で、ぽかぽかの日差しでも雨でも、一緒にいて お話をしているような気持ち。
    淡々としながら、時に熱を帯びながら(あ、怒ってるなというのも親しみで微笑ましく)、おもしろく読めました。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、存在の謎としての生死の大切さを語り続けた。著書多数。2007年2月23日没。

「2022年 『言葉を生きる 考えるってどういうこと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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