生きるってなんやろか?

  • 毎日新聞社
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620320199

作品紹介・あらすじ

「やりたいことが見つからない」「自分にしかないものがほしい」-これからわたし、どうしよう?人生をさまよいはじめた君たちへ、ほかならぬ「自分」を生きるためのヒント。タブーに切り込む"変人"学者コンビが贈る、"規格外"の異色対談。

感想・レビュー・書評

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  • アランケイ「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」

    (スタンダードから)ずらさないと新しいじぶんというか、今まで気づいてなかった自分と出会いようがないのにね。

    アンドロイドとふつうのロボットの一番の違いは皮膚。

    他人の他人が私。

    自分を揺さぶって生きろ。
    他人との関係が境界線。

    境界線にでることで、自分でない瞬間を作れる。
    自分でない瞬間と自分である瞬間の繰り返しで、自己は作られる。

    人間に価値なんてない。
    価値がないから探し続ける。


    さすがの2人、この本とても面白かった。
    就活生向けらしいけど30歳でも十分おもしろい。
    もっと2人の本読みたいな。

  • 街場の哲学者×ロボット工学の先駆者の人生講座。

    やっぱ「一流」とか「先駆者」とかって言われる人たちは違うな、と思わされた。お二人とも大阪大学に在籍しておられるが、こういう人がいることも難関大を目指すきっかけになるよね。単なる「教授」とは訳が違う。この人たちに会いたい。話してみたい。

    若者は働く前から働くことに関する意義を考えすぎているという話は面白かった。「自分にしかできない仕事をしたい?あなたにしかできないしごとなんてないよ」言われてみれば当たり前なんだけど、働くことの意義とか、やりがいとか、クリエイティブかどうかとか、そういったことを盲目的に探し求めて訳わかんなくなっちゃう人っているもんね。きっと自分も例外ではなかったはず。

    人間ってが深くて、薄っぺらい言葉や綺麗事じゃわかった気にはなっても「なるほど」とはならない。この人たちはにんげんに本当に迫っているんだな、ということが対話から、文章から伝わる。

    引用:学生たちはみな「自分がなにをしたいのか分からない」と云う。しかし、どうして仕事をするときに自分が何をしたいのかという視点からしか考えられないのか。言い換えると、就職活動をする際に「自分は世の中の一人の人間として何をしなければならないか」という発想がまったくない。

  • 阪大総長の鷲田清一氏とロボット工学の石黒浩との対談集。自分は他人との関わり合いでしか知ることが出来ないので、他人との関わり合いを多く経験することが大切であるということ。
    また、今おかれている安定した状況に満足するのではなく、色々と揺れ動く経験が重要であるとのこと。ただ、食べて寝るだけでは動物と同じなので、とにかく考える必要ががある、という石黒氏の指摘には納得させられた。

  • ゆらぎ

  • ふむ

  • 読みやすかった

  • 石黒先生と哲学者の鷲田さんの対談の書き起こしと追加対談。
    若者向けのところはやりたいことなどないし、代わりが居ないものもないとバッサリなお話し。
    セックス系のところとかも?かな?
    ゆとり教育というのは先生方のゆとりという扱いで生徒はブロイラー的という話とか。
    ゆとりよりも揺らぎが大事。
    鷲田さんはファッション系からの哲学的なところが多い。

  • 答えなんてそう簡単に転がってない
    このことが痛感された

  • 石黒先生のロボット研究が想像と違ってて、とても刺激的でした。これからの研究の進展がとても楽しみです。

  • アイデンティティとエクスタシーが対立していて補完関係にあることが衝撃的。

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著者プロフィール

石黒 浩
ロボット学者、大阪大学大学院基礎工学研究科教授(栄誉教授)。1963年滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了(工学博士)後、京都大学大学院情報学研究科助教授、大阪大学大学院工学研究科教授を経て、2009年より現職。ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。オーフス大学(デンマーク)名誉博士。遠隔操作ロボットや知能ロボットの研究開発に従事。人間酷似型ロボット(アンドロイド)研究の第一人者。2011年大阪文化賞受賞、2015年文部科学大臣表彰及びシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム知識賞受賞、2020年立石賞受賞。『ロボットとは何か 人の心を映す鏡』(講談社現代新書)、『どうすれば「人」 を創れるか アンドロイドになった私』(新潮文庫)、『ロボットと人間 人とは何か』(岩波新書)など著書多数。

「2022年 『ロボット学者が語る「いのち」と「こころ」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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