- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620320809
作品紹介・あらすじ
「3・11」以前から、一貫して言い続けてきた言葉が「3・11」以後、揺るぎないものとして身にせまる。作家は何を見つめ、何を語るのか。この人の生き様に学ぶ。
感想・レビュー・書評
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野坂さんのエッセイ読むの二度目であります…タイトルにあるように現代の若者に対して喝! のようなものを入れてくれる…そんなエッセイでありましたね。
野坂さんの予見によると日本はますます破滅への道を歩んでいるそう…そこを救助・救済するのは若者の使命であると! そう野坂さんはおっしゃっているのですね…
ヽ(・ω・)/ズコー
やはり戦中・戦後を生きた人は知らず知らずの内にタフネスというものを体得しているのかもしれぬなぁ…とこの本を読んで思いました。野坂さんのおっしゃっていた通り、確かに現代の若者は細いし、十分と立っていられないし、メンタルも脆弱…日本の未来は暗いかもしれませんけれども、それでも! しぶとく生きろ! とそうおっしゃってくれている…我々は感謝すべきです。そうして少しでも明るい未来を夢見られる、そんな日本にして行こうじゃありませんか!!
と日本国民に言いたくなるような気が一瞬だけしたエッセイでした…眠いのでこの辺で。さよなら。
ヽ(・ω・)/ズコー詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書は2007年2月から2011年9月にかけて毎日新聞に隔週連載された「七転び八起き」112編から抜粋し、修正・改題を行い、編集したものである。
著者は、齢80歳を超え、2003年には脳梗塞で倒れ、自宅療養中とのことだが、どっこい、すこぶる精力的なことに驚かされる。
著者曰く、「昭和ヒトケタ生まれ」は成長期に戦争にかち合い食糧難などを経験したが、その中で本当に強い者だけが残っているから、強いのだという。
前述のとおり、本書は新聞連載されたものを抜粋しているので、全体のまとまりというものはあまりなく、その時々の著者の思ったことを自由に書いたものを集めたためか、同じような話が繰り返しなされる。
それらは、主に戦争(戦争体験、食糧難)、核問題(原発問題)、食糧・農業などがテーマとなっているが、一言でいえば人の生と死について、著者の持論を述べたものと言ってもよかろう。
通読すると同じような話が繰り返されるせいか、何となく老人のお説教(失礼申し上げる)のようにも聞こえるのだが、言葉を吟味するととても味わい深く、人生長く生きていた先達のありがたい言葉の数々に深く考えさせられる。
なかでも、戦争体験については、今やそれを語り継げる人も少なくなっている中、著者自身もその数少ない一人として、歴史を風化させぬよう語り継ぐ責任を強く感じているように思われる。
実体験からくる話はとても重く説得力がある。
また、原発については、戦争体験からか著者は基本的に反対の立場のようだが、2008年2月11日の連載の中で、先の大震災、それに伴う原発事故を予言するかのようなくだりがある。
「ぼくは色々な所で話をしてきた。言い続けてきたひとつに、今後10年までに地震が来る、または原子力発電の事故。そして世界的な飢餓だ。それらが次々に現実となる、さすがに恐い。このままでは日本は世界的に孤立する。日本特有の没落の仕方をして、後世日本を真似ることなかれ、などという教訓を残しかねない。」
なんということか!! -
やはり最期に食したいのはおにぎり。
お米をもっと食べよう。