- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620321813
作品紹介・あらすじ
全身活字中毒作家によるせつなくておかしくていとおしい日本語蒐集録。
感想・レビュー・書評
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すごく面白かった。
大爆笑。
そして、あぁ、その通りだな…と思うところもあって。
とにかく心底楽しかった。
同じ日本語でも、自分が普段使っている言葉とは背景にある文化が違うのではないか?と思うことがある。
読めるけどちんぷんかんぷんなのだ。
この本で取り上げられている「ことば」の中にもそういうものがあった。
でも、分からないことが面白い。
こういう世界があるのねと驚いて、高橋源一郎さんのツッコミに心地よく笑えました。
この本の素晴らしいところは、テーマと著者のバランス感覚だと思う。
引用されている文章に私が引いている時には一緒に引いてくれて、面白がっている時にはさらにのってくれている。
一緒に読んで、一緒に笑って、一緒につっこんで、一緒に感動している気になってくる。
こんな本、書けるんですね。
初めましての「ことば」も多かったし(というか、ほとんど)、あんまり読みたくない描写も引用されてたりしたけれど、全部読まなきゃ気が済まないくらい惹き付けるパワーがあった。
そしてドン引きしてる人間を笑わせてくれる絶妙なツッコミ。
やはりそこが1番すごいところかも。
いい!と思うことばも、なんじゃこりゃ!と思うことばも、全部日本語で書かれている。
日本語って、本当にすごい。
すごく面白い。
そう気付かせてくれる1冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実にユニークそのものの本。エロ小説、漢(おとこ)な、こども、大人の言葉などが一ぱい並んで、その解説が実に楽しい。エロ小説は自分の文章ではないとわざわざ説明しつつ、単語の羅列で眩暈がする!とのフレーズが何とも楽しい。大人の言葉は確かにそのような言い回しをしている自分たちがいて、何ともこそばゆい。
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現国の教科書だったら良かったのに
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文学
ことば -
いくつかの章がとても面白かったので、夫に読んできかせた。時代や立場によって色々な言葉があって、興味深かった。(少々下ネタが多めですが)
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いろいろなコトバ、表現が面白おかしく書かれてある。
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文体の使い分けによる表現の違いを吟味するエッセイ。
著者のコトバに対する感性が窺えてオモシロイ。
「萌えな」ことば、「洋次郎な」ことばには大爆笑。「人工頭脳な」ことばは、恐ろしいことに早くも時代遅れだ。そも人工頭脳の概念が変わってきているしね。
なにより「VERYな」ことば、「ゼクシイな」ことばには参った。およそ空疎な言葉の羅列なんだなぁ。ポジれば直感だけに訴えている表現と言えなくもないけど。中身は何にもないよね。 -
ツッコミのみ