粉飾 特捜に狙われた元銀行員の告白

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著者 : 佐藤真言
  • 毎日新聞社 (2013年3月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620321905

粉飾 特捜に狙われた元銀行員の告白の感想・レビュー・書評

  • 速読。
    粉飾する側から見た特捜部と裁判の進行過程を説明した本。見せしめ的な逮捕起訴は無意味だと主張する著者。確かに裁判の進行過程は疑問である。ただ昔見学した某有名大学の教授の痴漢裁判でも弁護側の原告に対する威圧的な態度と、検察と裁判官の癒着と打ち合わせには驚いたくらいだから、日本も中国とかわらず法律によって正義を勝ち取るなんてことは存在しないのね。君子危うきにを肝に銘じて生きなければ。

  • 銀行の融資の現場における本音と建前の使い分けをしている現場の実態を良く理解できた。筆者には今後も頑張って欲しい。

  • 粉飾決算は中小企業にとって必要悪である。

    これに納得できるかどうかに尽きる。
    正直中小企業の決算とか全く知らない立場からすると直ちに肯定できないものがある。
    真面目に決算してる中小企業に失礼じゃないのだろうか?とも思う。

    粉飾を必要悪だと割り切ってしまうのがコンサルとして正しいのかもわからないけど、裁判では戦いずらいのは容易に想像がつく。
    本音と建前の日本の社会を見せつけられる気もするけど、プロフェッショナルとしてのコンサルがそういう選択でいいのかという疑問は残る。

    それぞれのポジショントークが散りばめられている本だとも思い、金を稼ぎ生きていくというのは大変なことなんだと改めて感じさせられた。

  • 「中小企業に粉飾決済を指示し、銀行から不正に融資を引き出した」として、東京地検特捜部に逮捕、起訴された筆者が事件の背景を告白した一冊。

  • 詐欺罪で有罪判決を受け上告中の著者が、事件に関する一連の経緯をつづった本です。

    タイトルこそ「粉飾」ですが、粉飾決算の具体的な手口云々についてはあまり記述がなく、「そもそも粉飾決算を銀行に提出して融資を受けることが、一概に詐欺とはいえない」、そして「特捜部の捜査は厳しすぎ、また量刑が重過ぎる」という著者の主張が前面に押し出されています。

    著者の主張に対しては批判も多いと思われますが、元都銀の行員、つまり中小企業経営の現場に融資担当者という立場でも立ち会ってこられた著者が、あえてこのような暴論とも取れる主張をしているということは、重い事実として受け止めるべきかと思います。

    主張の是非はともかく、銀行員そして中小企業コンサルタントとして、真摯に仕事に取り組んできた筆者の経験談(特に第2章、第3章)は、若手サラリーマンにとって一読の価値があります。"コンサル"というとエリート、スマート、激務だけど高給、というような漠然としたイメージがありますが、中小企業経営の最前線は決して甘くないということがひしひしと伝わってきます。

    計画倒産を指南する怪しげなコンサルタントの存在(P184)も印象的でした。並外れた熱意や努力がなくとも、特殊なテクニックや悪知恵があれば「コンサルタント」はできる。そしてそういう人のほうが巧く立ち回っている、という現実がそのまま描かれています。だからこそ、「中小企業を助けたい」という著者の熱意が、こころに迫ってくるように思います。

    ただし第4章(逮捕)以降は、ありきたりな検察批判と刑事被告人の日常が熱く語られているだけで、あまり得るものがありませんでした。

    (2014/3/24)

  • 自分が勤めてる会社が粉飾していないという確たる証拠を持っていない人は、これを読んだら、「粉飾決算やってたんでしょ?じゃあダメじゃん」なんて言っていられなくなる。
    これ、対岸の火事じゃないよ、全然。

  • 中小企業にとって(前向きな)粉飾は必要悪との主張をどう捉えるか。一般論ではまさに悪であるが、金融関係、経理担当から見ればどう感じるのだろうか。

  • ・中小企業は大多数が粉飾をしている。そんなの常識で、銀行だって知ってる。
    ・「400万企業が哭いている」

  • 絶賛上告中である、粉飾詐欺の首謀者として逮捕された著者自身による告白本。事件のあらましが、当時関わっていた社長や検事・弁護士との会話を再現する形で丁寧に進む。基本的に、“顧客の事業発展を手伝いたい”というコンサル業のご立派な理念の主張が繰り返されているだけで、内容そのものは薄い。
    “そして何より、粉飾した決算書を提出することは、銀行を騙したことにはならない” “事業を継続したい、会社を立て直して存続させたい、そう強く望む中小企業を助けたい一心で、私な粉飾決算に関与した。” プロローグにあるこの告白をどう捉えるかで、本書の印象は大きく違うものになると思う。
    被疑者サイドの主張はともかく、特捜の創り上げた「佐藤真言首謀者説」というストーリーにハマってしまったのは、お気の毒としか言えない。

  • 裁判で争われた内容を承知しないので何とも言えないが…銀行の立場&中小企業の社長の立場を擁護し過ぎの感あり!!

  • 著者の職業スタンスには全く同意できないけど、会社の財務、経理に携わる人は読んで見る価値はあると思います。金融機関、会社の経理担当者、税理士・会計士にオススメ。

  • 中小企業の税務やコンサルティング業務に携わる者には必読の書だろう。本書から何を感じ取るか、個々人で違いがあると思うが、敢えて感想(ややネガティブだが)を述べてみたい。

    中小企業を助けようとする著者の奮闘ぶりは感心するし、著書の言い分にも一応納得できる。確かに、予め出来上がっていたシナリオに乗せられてしまった感も強い。しかしながら、粉飾に加担して融資を引き出した罪は重い。

    中小企業経営者にとって、自分の会社は100%の存在であるが、コンサルタントや税務顧問にとっては、所詮取引先の1社だ。立場の違いがある以上、これは致し方ないことであり、経営者とコンサルタントが一体になることは不可能だ。仮に、一体になれると考えていたとすると、かなりナイーブと言わざるを得ない。ドライかもしれないが、顧問先との「適度な距離感」を保つことが重要だと思う。

    さらに、右肩上がりの成長が期待できた時代とは異なり、粉飾を隠したままで将来の収益で(粉飾が)解消できるというのは、甘い見通しと言わざるをえない。仮に黒字が続く(楽観的な)見込みがあっても、内外の経営環境の変化で損益が大きくブレ、将来予測は大幅変更を余儀なくされるケースが多い。しかも、環境悪化に対する耐性が大企業に比べて弱いのが中小企業である。

    また、コンサルタントが示すことのできる収益(利益)アップ策は、コストカットが中心だ。コストカットは、(売上アップに比べ)予想しやすいし、効果がすぐ目に見える。しかし、コストカットは、現在の出血(赤字)を止めるのが精一杯の手段である。過去の(累積的な)負の遺産である粉飾を解消するには、材料として不十分だ。加えて、コストカットが長期化すれば、全体のモチベーションも下がり、縮小スパイラルに陥る。粉飾がそう簡単に解消しないことは、過去の実例からも明らかだろう。

    一方、コンサルタントは自分で会社の製品を売り歩くわけにいかないから、売上アップは結局、会社(社長)頼みになる。しかも、売上アップというのは、かなり不確実性が高い。今回の手記のケースも同様である。結局、収益(売上ー費用)改善の一部しか、コンサルタントは担保できないのであり、収益予想も不確実なものにならざるを得ない。

    なお、蛇足ではあるが、「売上アップ」を標榜するコンサルタントの実績については、相当「割り引いて」判断する必要がある。

    ありきたりではあるが、やはり正攻法(セオリー)に勝る手法はない。たとえ教科書的と揶揄されようが、セオリーから外れた方法には、どこか危うさがつきまとう。

    粉飾に加担するのは論外だが、粉飾の事実を知ってしまった場合にどう対応すべきなのか、改めて自身の襟を正す機会を本書は与えてくれた。決して対岸の火事ではない。

    なお、今回の事件の背後にある、中小企業を巡る金融機関の融資実態であるが、この点は日本の金融システムに係る制度的な問題であり、この点は早急に解決しなければならないと強く感じた。

    内容的には★3であるが、仕事の取り組み姿勢について、考える材料を提供してもらったという点で、★4の評価とした。

  • 400万企業が哭いているというドキュメンタリー本の、

    登場人物の当事者が書いた本。

    400万企業〜本を先に読んでからみると、

    さらにおもしろいです。

    著者の今後が凄く気になります。

    応援してます。

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粉飾 特捜に狙われた元銀行員の告白の作品紹介

"粉飾詐欺"で懲役2年4ヵ月-最高裁で争う元銀行員が明かす、この国の検察、裁判所の矛盾。粉飾決算に手を染めざるをえない中小企業の現実に、真正面から踏み込んだ問題作。

粉飾 特捜に狙われた元銀行員の告白はこんな本です

粉飾 特捜に狙われた元銀行員の告白のKindle版

粉飾 特捜に狙われた元銀行員の告白のオンデマンド (ペーパーバック)

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