エドワード・ルトワックの戦略論

  • 毎日新聞社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620322407

作品紹介・あらすじ

汝、平和を欲するなら、戦いに備えよ。軍事戦略論の世界的名著ついに完訳!

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:391A/L97e//K

  • 逆説的論理という、なるほど、こういう結果に対して後付けするそういう言い方もあるか、というところであった。

  • 以前、日中、日米の外交戦略に関する著作を読んだことがあってとても面白かったので、本質に迫ろうと本丸の本を購読。経営に役立つかなと思ったが、本当に戦争・外交がテーマだったのでナナメ読み。「平和を求めるなら、戦いに備えよ」という箴言を肝に銘じよう。

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • ルトワックの戦略論。戦略の逆説的論理が主題。対立する意志の間で生じる動的な競争が逆説的論理の源泉。魚雷艇や対戦車ミサイルの逆説。戦略のレベルには技術、戦術、戦略、大戦略とあり、それが垂直的な側面をなしている。一方で大戦略は階層として最上ながら幅広い裾野を持っていて、それが水平的な側面をなしている。ロンメルは垂直的に成功したが、水平的には失敗した。

  • ・戦争で頻繁に行われる戦術的選択を考えてみよう。目標に向けて移動中の部隊は良い道と悪い道の二つの道を選択できる。良い道は広くまっすぐで舗装されており、悪い道は狭く曲がっていて舗装されていない。
    戦略の逆説的領域においてのみ、ここに選択が浮上することになる。なぜなら、まさに悪い道であるがゆえに強固に防御されず、敵が無防備のまま放置しているため、戦争においてのみ悪い道が良い選択になり得るからである。

    ・戦略的苦境の本質は、常に存在する敵の存在である。それは、狭い特化によって達成される劇的な効率性向上の希望を打ち砕くだけでなく、軍事における(直線論理的な)経済性の追求という、より控えめな願望さえ否定する。

  • 戦争中の国家にとって望ましい技術の在り方は明確である。
    戦略的苦境の本質は、常に存在する敵の反応である。

  •  現代の戦略研究の第一人者の一人である著者の和訳本で2014年に発行されているが、もともとは1987年原本出版であり、和訳が遅すぎよう。内容が難しいこともあるが、欧州各国はもちろん中国韓国よりも遅いのは、このような戦略研究者が防衛省や自衛隊に限られているというお寒い状況のせいだと思う。
     副題の戦争と平和の論理こそが、内容を的確に示している。通常生活における合理的な直線思考とは異なり、逆説の論理が技術や戦術から戦略まであらゆる場面で支配している、という。それをこれでもか、という膨大な実例で解説する。
     おおいに感心したが、難しい表現や複雑な説明も多々あり、一度読んだくらいでは理解したとは言いがたい。戦略論や戦略知識の乏しい私には再読することが必要のようだ。

  • 随所に頷ける論述が出てくるが、全体的に散漫な印象。

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著者プロフィール

ワシントンにある大手シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の上級アドバイザー。戦略家であり、歴史家、経済学者、国防アドバイザーとしての顔も持つ。国防省の官僚や軍のアドバイザー、そしてホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーを務めた経歴もあり。米国だけでなく、日本を含む世界各国の政府や高級士官学校でレクチャーやブリーフィングを行う。1942年、ルーマニアのトランシルヴァニア地方のアラド生まれ。イタリアやイギリス(英軍)で教育を受け、ロンドン大学(LSE)で経済学で学位を取った後、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学で1975年に博士号を取得。同年国防省長官府に任用される。専門は軍事史、軍事戦略研究、安全保障論。著書は約20ヵ国語に翻訳されている。邦訳には『クーデター入門』(徳間書店)、『ペンタゴン』(光文社)、『アメリカンドリームの終焉』(飛鳥新社)、『ターボ資本主義』(TBSブリタニカ)、『エドワード・ルトワックの戦略論』(毎日新聞社)、『自滅する中国』(芙蓉書房出版)、『中国4.0』(文春新書)、『戦争にチャンスを与えよ』(文春新書)がある。

「2018年 『ルトワックの”クーデター入門"』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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