ホンのひととき 終わらない読書

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著者 : 中江有里
  • 毎日新聞社 (2014年5月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620322506

ホンのひととき 終わらない読書の感想・レビュー・書評

  • 女優としての中江有里さんを見たのはもうずいぶん前のこと。
    ちょっとシャイで知的な、綺麗なお嬢さんという印象だったが、この本では親戚の優しいお姉さんのように、様々なジャンルの本をそれは分かりやすく、優しい語り口で紹介してくれている。
    その多彩なラインナップにはやや衝撃を受けるほど。年間300冊というのも頷ける。
    積読本が多いひとは気をつけてね。
    読後、読みたい本がどどーんと増えることになるから(笑)。

    全体は3部に分かれている。
    『ホンのひととき』という、毎日新聞に11年の11月20日から連載されたエッセイの部。
    次は、週刊エコノミストに11年の10月から載せられた『読書日記』。
    そして、『書評の本棚』では13冊の本が登場する。

    どの部分にも、きらりと光る素敵な言葉が散りばめられていて、それがもう「本が好きで好きで」という気持ちから来たものだと分かるので、読んでいる間共感の嵐に巻き込まれてしまうのだ。
    こんなにも前向きに本に取り組むひとも、珍しい。
    それはもう、読書日記とか書評などと言わず、一冊丸ごと本への熱いラブレターのようだ。
    当然こちらも幸せな気持ちにどっぷり浸ってしまうというもの。

    2002年にラジオドラマ脚本懸賞で最高賞を受賞した『納豆ウドン』が高校の入試問題になった時の話がある。
    作者の中江さん自身も、その読解問題に答えられなかったのだとか。
    そして『文章をどう理解するかはその人しだいです』と続く。
    勉強と試験はセットだとしながらも、こういう言葉を用意してくれるところが、なんとも粋なはからい。
    また、本というものは完成するまでにそれぞれの物語があるというところでは、これまで気づかなかっただけに眼から小さなウロコが何枚も落ちた。
    そうか、そうなんだな。もっと大切に読んでいかないと。
    敬愛する児玉清さんとの思い出もたくさん語られている。

    私も、『本は友だち』と言えるくらい前向きに読んでいるだろうか。
    『もっと知りたい』というあのワクワク感を、もう一度取り戻せるだろうか。
    子どもの頃のように、心から楽しんで読んでいけたらと、反省もこめて数回読了。
    僭越ながら中江さん、私はあなたと友だちになれた気でいます。

  • 児玉清氏を敬愛し、年300冊を読破するという著者の初エッセイ集。
    最近は、スマホに翻弄されるせいか読書時間ゼロという人々が増えているそうだが、やはり、本を読む女性は魅力的。
    文中に紹介された本が、どれも読みたくなる。巻末で著者順に記されており、便利。次は何を読もうか、という時の参考にしたい。

  • TV番組などでコメンテーターをされてて、え?脚本も書かれたり本も執筆されたりしてるんだ~と知った去年。
    読書家というだけで一気に親近感。
    思ってる事が似てる部分もあったりして、これから注目させて頂きます。

  • 買うつもりでなかった本屋さんで衝動買い。
    中江有里さんは特に知らなかったけど、写真がきれいだったので。

    はじめの方は、セミナーなど多くやっているのもあってか「〜してみませんか?」って言葉が多くてちょっと疲れる。
    自分も本好きと思っている自分にとっては、いまさらそんな風に諭されましても、、とうっとうしく思ってしまって。
    でも後半の読書日記になると、彼女がどんな本を読んでどう感じたか、どんなときに思いだしたかがメインになっていくから、彼女を好きになり、この本を好きになった。

    一気読みというより、毎日ちょっとずつ、いろんな世界を楽しめる。
    最近いそがしくて本をゆっくり読む時間がみつからないけど、この本は毎日そっと、小さく、読ませてくれた。

    「パリパリに乾いたふきんのような心が、文字の泉に浸り、徐々に柔らかくなっていくのを感じました。」
    衝動買いさせたのはきっとこの一文。
    わたしも、柔らかくなった気がする。

    「人は嫌なことや、嫌いなことからしか学ばない」
    「人生を大きく動かすには、自分自身の中の暗闇を動かすしかないってことだな」
    これは彼女の言葉でなくて彼女が引用した言葉だけど、これも響いた。
    引用元、読まなくちゃな。

  • 女優さんで、300冊読むって凄くないですか?

    毎日新聞社のPR
    http://books.mainichi.co.jp/2014/05/post-9752.html

  • 朝の情報番組に出てますね、中江有里さん。
    ぼんやりと「この人女優だよな~」なんて思いながらみていて、コメンテーター紹介みたいな文章にこの本のタイトルが。
    私はどんな芸能人の方でも、「本が好きなんです」「本をよく読みます」と言ったりしているのを見ただけで好きになってしまう傾向が。
    なので栗山千明さん、杏さんとか好きです。

    というわけで中江さんのことも好きになり、この本を読んでみました。

    「本を読むことは、趣味というより、生きがい」というのはすごく共感できる。
    私もいつも何かしら、本がそばにある。
    家族と旅行に行くときも、そんな時間はないのわかってるくせに必ず本は持っていくし。

    中江さんの、とにかく「本が好き」ということが伝わってくる。
    こんな人が近くにいたら、友達になりたいな。

  • 朝の情報番組でコメンテーターをされてる中江さん。あ、今日は中江さん出てるって日は嬉しくなってしまいます。わたしが知ってる中江さんは
    この印象が強いのだけれど、いつの頃からかファンになってました。この本を読んでその理由が少しわかった気がします。。本が好き!その共通点があるからじゃないかと。そして類は友を呼ぶとでもいうのでしょうか。小学校の帰り道での空想癖とか作文が好きなところとか、お人形の服を端切れで作ったりとか、併読の仕方とか・・・その他諸々、一緒だわと感じるところがたくさん。 おこがましいのですが、幼なじみのような気持ちになりました。小学校からの帰り道、2人で歩いていたら、空想の世界に飛んで行ってるだろうなと。そんな勝手な親しみを感じながら読んだこのエッセイは中江さんの本への愛情が溢れています。こんな本あるんだけど、わたしはこんな風に思ったんだ。よかったら読んでみてね。なんて、まるで交換日記をしてるような気持ちになりました。

  • 読書日記が良い

  • 中江さんが読書家の女優さんということは知っていましたが、文章を読むのは初めてでした。きっと真面目な方なんだろうなあという人柄が伝わってくるような文章で、本を読むことの楽しさ、大切さを綴っています。また、時折挟まれる児玉清さんとの思い出話に、こちらまでしんみりとしてしまいました。書評を読むと今までチェックしていなかった作家さんの本も読みたくなるのが困りもので、それでも書評が好きなので、ほんとタイトル通り読書が終わりません。

  • 本が好きな女優さん、実は脚本家になりたくて女優になったという。多くの本の書評が書かれているエッセイである。どんな本を読んだらいいか悩んでいる方に必見。百田尚樹「プリズム」が気になった。

  • 作者の本に対する愛が強い!
    読者にとにかく勧める。
    児玉さんを尊敬する共通点が心地よく感じた。

    伊集院光さんの言葉「好きなことにはある意味意外性がない。全ては想定内だ。嫌なこと、嫌いなことはそれ自体が想定外である。人は嫌なこと嫌いなことからしか学ばない。」
    思わず惹かれた。

    中江さんのおかげで、新たに読みたい本・読み返したい本が16冊になった。
    楽しみが増えて嬉しい。

  • 著者は日々を大切に、丁寧に過ごしているなと感じた。
    さぁ読書をしよう、と改めて感じられる本。

  • 読書家、本好きな人はいるのよね〜〜

  • 2015.5.8読了。図書館で借りた。

    期待したほど面白くはなく、途中で読むのをやめようかと思ったが、思いとどまって読み終えた。

    たくさんの本の感想とエピソードがかかれてあるのだけど、読書と児玉清が好きなんだということはよく伝わってきた。分量が多い分、少し退屈だった。

  • 著者は小説好きだから、その点でちょっと意見が合わない感じ。

  •  知識の追跡を試みて。

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     不安定からの発想 夏草のフーガ ジェノサイト
     さよなら、お母さん 墓守娘が決断する時 
     マザーズ おれたちの青空
     星月夜 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります
     昭和の読書
     トライアウト ジェントルマン 遅い男
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  • この本とは全く関係のない話から。先日始まったドラマ「HERO」の第一話に、写真だけだが児玉清さんが登場していた。この本でも「週刊ブックレビュー」での児玉さんのエピソードが出てくる。いい味を出していた俳優さんだったなと改めて思う。

  • 端正なたたずまいな、というのは本来、本には当てはまらない修飾語だろうけど、それがいちばんピタリとくる、そんな本でした。
     本好きが読書について語ると、どうしても少しいやらしい、上に立った感じの匂いがしがちだけど、著者は、まったくそれがない。近所のきれいなお姉さんが優しい声で好きな本について語ってくれているような。
     たとえるのは失礼かもしれないけれど、『すてきなあなたに』の読書編という感じです。

  • 作家、脚本家、女優でもある中江有里さんの本や読書に関するエッセイや書評をまとめた一冊。年間300冊の書籍を読むという中江さんは、以前放送されていたNHKBSの週刊ブックレビューの司会のひとりとしても有名。

    全編通して中江さんの本に対する愛情が伝わってきます。何冊もの書評、たわいもない日々の生活と読書がどうやって結びついているか、など中江さん流の読者術も書かれています。気になる本が一気に増えてしまいました。

    (中江有里さんの小説「結婚写真」「ティンホイッスル」もオススメです)

  • 中江さんの、本に対する特別な思いが伝わってきました。愛情のような友情のような、本への信頼といいましょうか。
    読書好きとして共感できる点が多々。「そうそう」「あぁ わかる」と思いながら読みました。中江さんは“本はわたしの心の友達”と記しています。これもわかるなあ。この『ホンのひととき』ももう私の心の友達です。たくさん共感できたのも嬉しかったし、中江さんの穏やかで優しい雰囲気の文章は読んでいる間ほっとした気分にさせてくれました。

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ホンのひととき 終わらない読書の作品紹介

偏読、雑読、併読、積ん読-楽しみ方いろいろあります。年間300冊の本を読み、読書家で知られる女優の初エッセイ。

ホンのひととき 終わらない読書はこんな本です

ホンのひととき 終わらない読書のKindle版

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