- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620322506
感想・レビュー・書評
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女優としての中江有里さんを見たのはもうずいぶん前のこと。
ちょっとシャイで知的な、綺麗なお嬢さんという印象だったが、この本では親戚の優しいお姉さんのように、様々なジャンルの本をそれは分かりやすく、優しい語り口で紹介してくれている。
その多彩なラインナップにはやや衝撃を受けるほど。年間300冊というのも頷ける。
積読本が多いひとは気をつけてね。
読後、読みたい本がどどーんと増えることになるから(笑)。
全体は3部に分かれている。
『ホンのひととき』という、毎日新聞に11年の11月20日から連載されたエッセイの部。
次は、週刊エコノミストに11年の10月から載せられた『読書日記』。
そして、『書評の本棚』では13冊の本が登場する。
どの部分にも、きらりと光る素敵な言葉が散りばめられていて、それがもう「本が好きで好きで」という気持ちから来たものだと分かるので、読んでいる間共感の嵐に巻き込まれてしまうのだ。
こんなにも前向きに本に取り組むひとも、珍しい。
それはもう、読書日記とか書評などと言わず、一冊丸ごと本への熱いラブレターのようだ。
当然こちらも幸せな気持ちにどっぷり浸ってしまうというもの。
2002年にラジオドラマ脚本懸賞で最高賞を受賞した『納豆ウドン』が高校の入試問題になった時の話がある。
作者の中江さん自身も、その読解問題に答えられなかったのだとか。
そして『文章をどう理解するかはその人しだいです』と続く。
勉強と試験はセットだとしながらも、こういう言葉を用意してくれるところが、なんとも粋なはからい。
また、本というものは完成するまでにそれぞれの物語があるというところでは、これまで気づかなかっただけに眼から小さなウロコが何枚も落ちた。
そうか、そうなんだな。もっと大切に読んでいかないと。
敬愛する児玉清さんとの思い出もたくさん語られている。
私も、『本は友だち』と言えるくらい前向きに読んでいるだろうか。
『もっと知りたい』というあのワクワク感を、もう一度取り戻せるだろうか。
子どもの頃のように、心から楽しんで読んでいけたらと、反省もこめて数回読了。
僭越ながら中江さん、私はあなたと友だちになれた気でいます。 -
本が好きな女優さん、実は脚本家になりたくて女優になったという。多くの本の書評が書かれているエッセイである。どんな本を読んだらいいか悩んでいる方に必見。百田尚樹「プリズム」が気になった。
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作者の本に対する愛が強い!
読者にとにかく勧める。
児玉さんを尊敬する共通点が心地よく感じた。
伊集院光さんの言葉「好きなことにはある意味意外性がない。全ては想定内だ。嫌なこと、嫌いなことはそれ自体が想定外である。人は嫌なこと嫌いなことからしか学ばない。」
思わず惹かれた。
中江さんのおかげで、新たに読みたい本・読み返したい本が16冊になった。
楽しみが増えて嬉しい。 -
端正なたたずまいな、というのは本来、本には当てはまらない修飾語だろうけど、それがいちばんピタリとくる、そんな本でした。
本好きが読書について語ると、どうしても少しいやらしい、上に立った感じの匂いがしがちだけど、著者は、まったくそれがない。近所のきれいなお姉さんが優しい声で好きな本について語ってくれているような。
たとえるのは失礼かもしれないけれど、『すてきなあなたに』の読書編という感じです。 -
作家、脚本家、女優でもある中江有里さんの本や読書に関するエッセイや書評をまとめた一冊。年間300冊の書籍を読むという中江さんは、以前放送されていたNHKBSの週刊ブックレビューの司会のひとりとしても有名。
全編通して中江さんの本に対する愛情が伝わってきます。何冊もの書評、たわいもない日々の生活と読書がどうやって結びついているか、など中江さん流の読者術も書かれています。気になる本が一気に増えてしまいました。
(中江有里さんの小説「結婚写真」「ティンホイッスル」もオススメです)
フォロー&コメントありがとうございます!
おお、探してくださったのですね。
ありがとうございます。
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フォロー&コメントありがとうございます!
おお、探してくださったのですね。
ありがとうございます。
実はこちらの図書館にもなくて、カウンターでリクエストして、
他図書館から取り寄せてもらいました。
人気らしく、結構日にちがかかりました。
待った甲斐のある、とても良い本でした。
denmameさんのお手元にも、いつの日か届きますように。
denmameさんの本棚は魅力的ですね。
『春にして君を離れ』があって驚きました。
あれは、私にはしみじみと怖い本なのです。。
これからよろしくお願いしますね!
この本、知りませんでした!
中江有里さん、とても好きな方です^...
これからよろしくお願いしますね!
この本、知りませんでした!
中江有里さん、とても好きな方です^^
以前BSで放送していた「週刊ブックレビュー」も大好きでした。
ぜひ読みたいと思います。
中江有里さんは、時々報道番組のコメンテーターもされてますね。
熟慮して、言葉を選びなが...
中江有里さんは、時々報道番組のコメンテーターもされてますね。
熟慮して、言葉を選びながら慎重にコメントする姿勢がとても好感が持てます。
『週間ブックレビュー』も懐かしいです。
この本が、そちらの図書館にあれば良いのですが・・
そしてはぴさんのお気に召しますように。
これから本の楽しいお話がたくさんできたら良いですね!