原発棄民 フクシマ5年後の真実

著者 :
  • 毎日新聞出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620323619

作品紹介・あらすじ

この国の政府は、原発避難者を消滅させようとしている。気鋭の記者が地を這う取材で徹底追及!政治家や官僚たちがいかに被災者を「復興の妨げ」として扱ってきたか。毎日新聞紙上での報道時から大反響!

感想・レビュー・書評

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  • 東京五輪招致の際安倍晋三が言ったこと「福島は完全に制御されている!」…そのときは「大嘘をつきやがって」と憤慨したがどうやらそれは嘘でなく彼らは本当に2020年までに避難民を完全なる数字の制御でゼロにすることで事故の収束宣言を出すつもりなのだと言うのが本書の内容、そしてそれこそが「棄民」なのだと。
    本当だとすれば今騒いでいる公文書改竄問題など軽く吹っ飛ぶ大問題であるのだが毎日新聞の現役記者のリポートでありよくある告発本と断じてしまうわけにはいかないだろう。
    なんにせよ災害公営住宅と災害復興住宅の違いもわからずしてものを語るなということを痛感した、学ばねばな…まだ何も終わっちゃいない

  • ふむ

  • [あらすじ]
    原発による自主避難者の苦労を国や県の不十分な対応を批判する形で紹介している。国や県の対応の低さや不誠実さが伝わってくる内容であった。しかし、法律や支援が多く紹介されるために、それらがどんな法律なのか整理しながら読まないと頭がこんがらがってしまう。ゆえ、調べ物のために本書を利用する場合は適宜メモをとりつつ読み進めることをおススメする。
    [目次]
    序章   避難者漂流p13~
    第1章 原発避難者とは誰かp21~
    第2章 避難者を苦しめる不合理な住宅政策p57~
    第3章 みなし仮設住宅―無責任の連鎖p97~
    第4章 官僚たちの深い闇p139~
    第5章 打ち切りー届かぬ声p175~
    終章   終わりになるのかp211~

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著者プロフィール

日野行介(ひの・こうすけ):ジャーナリスト・作家。1975年生まれ。元毎日新聞記者。東京電力福島第一原発事故の被災者政策や、原発再稼働をめぐる安全規制や避難計画の真相を調査報道で暴いた。著書に『福島原発事故 県民健康管理調査の闇』(岩波新書)、『調査報道記者――国策の闇を暴く仕事』(明石書店)、『原発再稼働――葬られた過酷事故の教訓』(集英社新書)など。

「2023年 『情報公開が社会を変える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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