疾風怒濤!! プロレス取調室 ~UWF&PRIDE格闘ロマン編~

  • 毎日新聞出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620324760

作品紹介・あらすじ

あの歴史的一戦(ヒクソン×高田戦)から20年。いま明らかになる、総合格闘技という夢の始末書。プロレスは何を失い、何を手に入れたのか─。

感想・レビュー・書評

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  • 漫才師 浅草キッドの玉袋筋太郎らがプロレスラーにインタビューをしていく好評シリーズの第3弾。

    そのジャンルを愛すること。

    心から尊敬すること。

    そして、楽しみきること。

    浅草キッドの玉ちゃんは、それが全てやり切れる。

    それは、彼自身が相方の水道橋博士とともに、明日を夢見ながら浅草のストリップ小屋での地獄の住み込み修業を原点としているからだ。

    パワハラ、モラハラ、そんなものがなかった時代。

    先輩は後輩を、虫けら以下の扱いでしごいていく。嫌なら辞めていけばいいじゃないか。

    そこで生き残った物だけが、舞台のスタートに立つことが出来る。

    だが、売れるかどうかの保証など全くない。

    苦労し抜いてきた人は信頼できる。
    人の痛みがわかる人が一番偉い。

    デビュー後も様々な困難を乗り越え、それすらも笑いに昇華してきた筆者。

    そんな彼の前で、プロレスラーたちは本音をさらけだす。語りたくても語れなかった歴史を語り尽くす。

    「玉さんとかが若い時から試合を観てくれているというのが凄くありがたい。自分の歴史を知ってもらっているわけだから」(田村潔司)

    「いや、こっちはずっと語れるような試合を見せてもらってきたことに感謝ですよ。いまだに酒飲んで、20年前、30年前の試合について語ってんだから(笑)」(玉袋筋太郎)

    大河ドラマの如き珠玉の対談集。

    歴史に残すべき一冊だ。

  • 主にPRIDEで活躍したUWF系の選手に絞ったインタビュー集。
    PRIDEの話は元より、デビューしたUWF系の話などもあり、とても面白かった。

  • 20171124

  • プロレス取調室シリーズ第三弾。
    今回はUWF・PRIDE関係者限定。

    高田vsヒクソンの際の玉さんの「俺が行かなきゃだめだ」という気持ちでドームに観戦に行った、というコメントに当時を思い出して落涙。

    僕自身、この時Uインターから気持ちが離れていたところ、リングス中継の試合後インタビューで田村潔司が「いろいろ言う人もいますが・・・皆さん、高田さんを応援して下さい」と言うのを聞いて、一度断った友人からの誘いに応じてドームに行ったのを思い出した。

    あれから20年。

    あんまり好きになれない菊田早苗が新日本に入門して馳にいじめられて逃げたエピソードなど、それぞれにシンパシーが抱ける内容となっている。

    後書きの玉さんの文章に溢れるビートたけしイズムが、微笑ましい。

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著者プロフィール

1967(昭和42)年、東京生れ新宿育ち。高校卒業後、ビートたけしに弟子入りし、1987年に水道橋博士とお笑いコンビ「浅草キッド」を結成。芸能活動のかたわら、多数の本を手がけ、小説デビュー。社団法人「全日本スナック連盟」を立ち上げ、自ら会長を務める。主な著作に『スナックの歩き方』 (イースト新書Q)、『痛快無比!プロレス取調室 ~ゴールデンタイム・スーパースター編~』(毎日新聞出版)、『新宿スペースインベーダー 昭和少年凸凹伝』(新潮文庫)などがある。

「2018年 『粋な男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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