卒母のススメ

  • 毎日新聞出版
3.25
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本棚登録 : 147
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620324784

作品紹介・あらすじ

毎日新聞紙上で連載し、「卒母って必要?」「いつすべし?」といった意見や体験談、卒母後の夢などを募集し、2017年7月~9月に短期連載した「卒母のススメ」の書籍化。
 なかでも、いくら子供に手をかけても思い通りに育たなかったということを書いた「努力は実を結ばないと教えてくれた」はTwitterに掲載され、約30000リツイート、47000いいねを超える賛否両論を巻き起こした(その後、フジテレビ「ノンストップ!」の討論コーナー「ノンストップ!サミット」でも取り上げられ、大きな話題となった。同投稿も掲載される。
 現在、育児に追われて大変なお母さんにとっては、「この大変さはいつまでも続くものではない」と勇気を与え、育児が一段落してちょっと物足りなさを感じているお母さんには第二の人生を考えるきっかけになる、母親の新たな生き方指南本でもある。

感想・レビュー・書評

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  • 毎日新聞に寄せられた投稿をまとめた本。

    24歳の娘と20歳の息子を持つ母として、とても興味深い本でした。

    私自身は子離れが出来ない母親です。
    特に今年度は、子離れの必要性を切に感じ、今はその努力中。

    今回この本に出会って、登場する母達の切なる言葉の数々に共感し、泣きます!と言われていた小説を読んだ時よりも、何度も涙を流してしまいました。

    私にはまだまだ課題は多そうですが、今の子供たちといい関係を保つためにも、子離れ=卒母をしていきたいと思います。

    母の願いは子の幸せ。
    子供達を自分よりいい笑顔にして送り出す、そんな母でありたいと思います。

  • 「ああ息子」の延長かな、と思ったら、笑えなかった。

  • 色々な人の卒母の宣言でした。
    卒母したい人、卒母できない人、卒母しなくてもいいんじゃないという人、家庭環境はその人その人によって違うからそれぞれでいいと思うのだけど、子供が必要としているのに私は卒母したからお弁当は作らない(たとえだけど)とかいうのは違うよね。
    自然と子供のほうから離れていくのと同時に自分もあまりタッチしなくなっていく…というのが理想だけど、やはり親はいつまでたっても親。この責任と心配とを一生抱えていくんだな~。

  • 「卒母」という言葉を聞いて受ける印象が人によって随分異なることに驚いた。
    私は西原さんの「卒母」観が好きだし、決して子供と縁を切ることを指しているわけではないのに、真逆の極端な印象も受ける人もいるのだなぁと驚いた。言葉が独り歩きするほど「卒母」はインパクトがあり、母達の感情を刺激する言葉なんだろう。でも、どんな投稿でも受け止める西原さんの器の大きさを前に、自分はただただ恥じ入るのみ。

    自分がまだまだ当事者だからか「どんな意見もいいねー」なんて境地にはとてもとても達せず、心がざわつく投稿もありつつ、様々な母の想い、親子関係を垣間見せてもらった。


    秀逸だなと思った言葉を少し。
    「卒母は、子供たちが母の庇護を必要としなくなった事実を受け止めるもの」
    「卒母は子供たちと自分が作る新しい幸せな関係を目指すこと」(P67)

    自分の卒母感を言葉にしてもらったよう。

  • 子育てが、どんだけハードで知識も必要で、やりがいある仕事かが分かるなぁ。

  • 今は子育ての真っ最中で余裕がないけど、卒母した先輩ママ方のコメントを読んで、20年後、子供が自立する時までも、自分だけの世界も維持して行きたいと思う。友達を作りたい!

  • 考え方は人それぞれだだから、まあ意見いろいろでいいけれど。
    障害のある子どもを持った母の言葉は身につまされる。
    生きてるうちに卒業なんてねぇ~

  • 面白かった。私も卒母したい、気持ちもある。個人的には「努力は実を結ばないのね」と投稿した方に、私も同じです、と言いたい。

  • 自分の文章のことを棚にあげてしまうけど
    みなさん 短い文章の中に
    ぎゅうーーーーーーーっと
    今までの子育てが詰まってて
    もう 文章が空回りしてるのも
    沢山あって なんか涙ぐんじゃいました

  • 子供達が育って、「母親業」を卒業する「卒母」を宣言したサイバラさん。世のお母さん達の卒母を巡る様々な意見を集めた本。同意、反対、憧れ等を面白く、また切ない言葉で表現するお母さん達がとてもステキ。私も早く卒母したいなぁ。
    いろいろな意見はあるだろうけど、とにかく読んで楽しい本。

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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