平安朝“元気印”列伝―『今昔物語』の女たち (丸善ライブラリー 69)

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  • 丸善出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621050699

作品紹介・あらすじ

この本は、『今昔物語集』の表現の魅力を掘りおこしながら、現代にも通じるたくましい女たちの話の数々を紹介したものである。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    この本は、『今昔物語集』の表現の魅力を掘りおこしながら、現代にも通じるたくましい女たちの話の数々を紹介したものである。

    [ 目次 ]
    あらぬ女をくどいた話―女が生き生き
    美女に一杯くわされた話―性の話がユーモラス
    たった一人で子を産む話―独特の語り口
    女をおんぶして町中を行く話―事件がビジュアル
    イガイガと赤児の泣く話―擬音語は欠かせない
    悪女の色香にしびれた話―事件が謎めく
    お婆さんを信じればよかった話―事件がスピーディ
    自分の姿に仰天した話―動作で心を
    なびかぬ女に焦がれ死ぬ話―事件がだんだん重大に

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    [ 参考となる書評 ]

  • 登場人物の口調の変わり方、読んだときの音の面白さ、映像的な見せ方など、原文の魅力に迫っているのが、ただ現代語訳して筋を紹介する本とは一味違います。分かりやすくて楽しい本なので、お奨めです。

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著者プロフィール

一九四三年生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。埼玉大学名誉教授。文化功労者。古典語から現代語までの日本語の歴史を研究。特に『犬は「びよ」と鳴いていた』(光文社)、『ちんちん千鳥のなく声は』(大修館書店)など、擬音語・擬態語の歴史的研究は、高く評価されている。論文「源氏物語の比喩表現と作者(上)(下)」で日本古典文学会賞、『平安文学の文体の研究』(明治書院)で金田一京助博士記念賞、『日本語の歴史』(岩波書店)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。また、「日本語に関する独創的な研究」が評価され、二〇二二年に日本学賞を受賞。二〇〇八年紫綬褒章、二〇一六年瑞宝中綬章を受章。

「2023年 『日本語が消滅する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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