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- Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621088579
作品紹介・あらすじ
この世界はどんな姿をしているのか?アリストテレス、コペルニクス、アインシュタイン、ホーキング…空を仰ぎ見てきた天才たちが、宇宙の謎に迫るまで。
感想・レビュー・書評
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ふむ
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宇宙――果てのない探索の歴史 神話から最先端天文学まで
2015/1/21付日本経済新聞 夕刊
100のキーワードで宇宙を眺める本。単なるお勉強に終わらない、極上の知的エンタテインメントに仕上がっている。
100の項目からランダムに拾ってみよう。天の神々、地球の大きさを測ったエラトステネス、怪物望遠鏡、数学と海王星、ダークマター、宇宙に行った動物たち、ボイジャー1号と2号、ダークエネルギー……。神話に始まり、ガリレイやニュートンを経て、現代天文学の最先端までが、豊富なイラスト入りで紹介される。
たとえば「数学と海王星」では、天王星の軌道の乱れから、近くに未知の惑星があるのではないかと考えられ、パリ天文台のルヴェリエが計算した位置で海王星が発見されたエピソードが披露される。ところが、水星の軌道の乱れの原因とされた「惑星ヴァルカン」は実在せず、アインシュタインの一般相対性理論で説明がついてしまった。このような、深くて面白い話題が目白押しだ。
101番目の「天文学の基礎」は、100のトピックスを束ねる知識のまとめになっている。巻末に偉大な天文学者たちのミニ伝記と天文学年表までついていて、もう、いたれりつくせり。平松正顕訳。
(竹内薫)
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